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【しんかい6500の事故の噂】事実と誤解を検証する

深海を探索する上で重要な役割を担うしんかい6500の噂について検証してきたいと思います。事故の真実や誤解について、専門家の話を交えながら分かりやすく解説していきます。

しんかい6500

しんかい6500:深海6500mへ人類を届ける船

しんかい6500

しんかい6500はいつ建造されましたか?

1989年

有人潜水調査船「しんかい6500(以下、6K)」はJAMSTECが保有する潜水調査船で、3名の乗員が乗り込み、深さ6500mの深海へ潜航できる

建造は三菱重工によって1989年に行われ、来年2020年には就役30年を迎える。

しんかい6500は建造以来、人身に関わる事故を起こしたことがない

➡️ 続きを読む深海6500mとはどんな世界なのか? そこへ行ける世界でも稀...Motor-Fan『モーターファン』出典/画像元: https://car.motor-fan.jp/article/10012475

しんかい6500が事故なく長きにわたって深海調査を続けてきたというのは、日々の整備やメンテナンスを欠かさず、熟練したエンジニアによって行われている賜物ですね。

しんかい6500

しんかい6500の運用と構造

しんかい6500

しんかい6500の潜航時間は最大何時間か

約3時間

しんかい6500は、水深6,200〜6,300m付近から沈降を始め、水深6,500mまで潜る場合は片道の潜航時間が約2.5時間必要です。

そのため、水深6,500m地点での調査時間は最長で約3時間となります。

調査深度がこれより浅い場合は、調査時間を長く取ることができます。

なお、しんかい6500の耐圧殻はチタン合金で作られており、約68MPaの水圧にも耐えられるようになっています。

また、耐圧性能を高めるために極力真球に近い形状となっており、誤差は0.5mm以内に収められています。

➡️ 続きを読むしんかい6500Wikipedia出典/画像元: https://ja.wikipedia.org/wiki/しんかい6500

どんな過酷な環境でも耐えられる設計と、現場でサポートする専門家チームの連携が、しんかい6500の安全性を支えていることが分かります。

三菱重工

日本の潜水調査船における三菱重工の貢献

「しんかい6500」は、22年間で大きな事故がなく、1,300回を超える潜航を重ねている。

この実績は、現場のオペレーターの努力に加え、三菱重工が毎年派遣する整備のプロフェッショナルとの共同作業による整備工事の賜物である。

三菱重工は、建造時から「しんかい6500」に携わり、試験潜航ではパイロットも経験した技術者が整備に関わっている

また、長期航海時には、三菱重工の技術者が同行し、機器のトラブルに対処している。

➡️ 続きを読むスタッフ<有人潜水調査船「しんかい6500」JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステック出典: https://www.jamstec.go.jp/shinkai6500/staff/

その実績はまさに、現場の技術者とメーカーが一体となって積み上げてきたものなのですね。

しんかい6500

しんかい6500: 日本の大深度有人潜水調査船

しんかい6500は国立研究開発法人海洋研究開発機構が所有する大深度有人潜水調査船で、2012年現在、世界で2番目に深く潜れる、運用中の潜水調査船です。

しんかい6500は、その名称が示す通り、6,500mまでの大深度の潜水調査を目的としており、日本近海だけでなく、太平洋や大西洋、インド洋などで、海底地形、深海生物などの調査を行っています。

2007年には通算1000回目の潜航を達成しています。

➡️ 続きを読むしんかい6500Wikipedia出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/しんかい6500

まさに日本の技術力の粋が集結した潜水調査船であることが伺えますね。

パイロット

ベテラン深海パイロットの現在の業務

パイロット

潜航回数が多いベテランパイロットである小倉訓さんは、現在はどのような業務を行っているでしょうか?

安全衛生管理業務

小倉訓さんは、海洋研究開発機構の安全衛生監理室室長として、機構全体の安全、衛生、環境配慮の管理・監督を行っています。

彼は通算250回の潜航経験を持ち、その経験を活かして「しんかい6500」潜水船のエンジニア的な側面から必要なことを把握しています。

➡️ 続きを読む「深海ではビニール袋ひとつが命に関わる」世界の海を調査したパ...Yahoo! JAPAN SDGs - 豊かな未来のきっかけを届ける出典/画像元: https://sdgs.yahoo.co.jp/featured/145.html

経験に基づいた専門家ならではの視点が、しんかい6500の安全性をより強固なものにしているんでしょうね。

コックピット

しんかい6500のコックピットの進化

「しんかい6500」のコックピットは狭いが、さまざまな機材が配置されている。

アナログ機器が多く使われているが、25年間使用されており、安定性と耐故障性に優れている。

最近では、マニピュレーターとサンプルバスケットを前に伸ばす延長計画が進められ、サンプル採取範囲が広がった。

また、推進システムも一新され、操縦性能が向上した。

現在、タブレット端末を使った潜水船状態監視システムの構築も進められている。

将来的には研究者2人乗船が検討されている。

➡️ 続きを読む地球最後の秘境・深海はどんな世界?マイナビニュース出典: https://news.mynavi.jp/techplus/article/shinkai6500-2/

最新技術を取り入れながらも、現場の使い勝手に配慮した改良が続けられているのは頼もしいですね。

しんかい6500

しんかい6500の特徴

しんかい6500は、しんかい2000を基に開発された有人深海調査船で、2016年に完成しました。

船体にはトイレはなく、食事は各自が持ち込みます。

安全性の向上のため、禁酒が徹底されており、万が一の事態に備えて持ち込まれていた酒は現在は禁止されています。

パイロット用の座席はなく、居住性や操作性、整備性を考慮した実物大模型が建造前に制作されました。

2012年にはスクリューやモーターが追加され、操作性が大幅に向上しました。

推進力には主推進スラスター、垂直スラスター、水平スラスターが用いられ、特に垂直スラスターは埋め込み式で抵抗を低減しています

浮力材にはシンタクチックフォームが使用され、強度を向上させる工夫が施されています。

バラストには潜行番号が刻印されており、調査の記録管理に役立てられています。

➡️ 続きを読むしんかい6500Wikipedia出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/しんかい6500

実用性と安全性を追求した設計思想が、しんかい6500の揺るぎない信頼へとつながっているんですね。

しんかい6500 事故

しんかい6500の事故に関する噂の検証

しんかい6500に関する事故の噂が流れているが、確実な情報はない

関係当局やプレスリリースによれば、現在のところ事故は発生しておらず、噂は誤りか根拠のない情報に基づいている可能性がある。

➡️ 続きを読む検索結果 「しんかい6500 事故」Google出典: https://www.google.com/search?q=しんかい6500 事故

噂はあくまで噂ということですが、日頃より安全対策を徹底しているからこそ、このような誤解も起きないんだと思います。

潜水船

潜水船「しんかい6500」開発秘話

潜水船「しんかい6500」の開発では、設計者や上司、同僚と協力して、水圧に対する機器・装置の作動確認試験に苦労した。

試験では、潜航深度の1.5倍の圧力がかけられ、その圧力は驚異的だったという。

➡️ 続きを読むスタッフ<有人潜水調査船「しんかい6500」JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステック出典: https://www.jamstec.go.jp/shinkai6500/staff/

地上では当たり前のことが、深海では想像もつかない苦労を伴うんですね。過酷な環境で活躍するエンジニアの技術力には頭が下がります。

発見

海底調査機「しんかい6500」による謎の発見

「しんかい6500」がリオデジャネイロ沖の水深910mで花崗岩と石英の砂を発見したことは、地上でのみ形成される物質が海中で見つかったことを意味します。

これらは、かつてその場所に陸地が存在していた可能性を示唆しています。

日本の学者は、この発見をアトランティス大陸の痕跡であると推測しています。

しかし、花崗岩の存在が必ずしも大陸の存在を意味するわけではなく、海水面下の薄い大陸地殻も世界中に数多く存在しています。

そのため、この発見が「陸地が存在した極めて強い証拠」であるという主張は、地質学の基礎を無視した都市伝説的な議論とされています。

➡️ 続きを読むしんかい6500Wikipedia出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/しんかい6500

日本人の探究心と謎解明への熱意が、このような発見につながっていくんですね。

しんかい2000

しんかい2000整備イベント開催

新江ノ島水族館で「しんかい2000」整備イベントが2017年12月29日に開催されます。

このイベントでは、かつて「しんかい2000」の潜航調査に関わった運航チームによる解説や、外皮交換作業の実演が行われます。

また、「しんかい2000」の初代チーフパイロットを務めた井田正比古アドバイザーが、シェルブール海洋博物館の「Wall of Fame」に殿堂入りしたことも紹介されています。

さらに、有人潜水調査船「しんかい6500」で撮影された深海のVR映像が公開されている情報も記載されています。

➡️ 続きを読むトピックス<有人潜水調査船「しんかい6500」JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステック出典: https://www.jamstec.go.jp/shinkai6500/topics/

実際に現場で使われていた機材に触れることができる貴重な機会ですね。深海のロマンや、海洋調査の重要性についても、改めて理解が深まることでしょう。

しんかい2000

しんかい2000イベントと海に降る Blu-ray&DVD

新江ノ島水族館では、かつて「しんかい2000」の潜航調査に携わった運航チームによる船の解説や実演が行われます。

外皮の交換や水中コネクタの清掃作業などが予定されており、船の機能や作業の様子を間近で見ることができます。

また、2016年12月29日と2016年7月10日にそれぞれ開催されるイベントでは、実際の潜航映像を使用して「しんかい2000」潜航調査の様子が再現されます。

さらに、2015年10月から放送されたドラマ『連続ドラマW 海に降る』のBlu-ray&DVD BOXが発売されることも告知されています。

このドラマは、JAMSTECの「しんかい6500」による研究活動を舞台にした海洋ロマン溢れるヒューマンドラマであり、JAMSTECが全面協力して制作された作品です。

➡️ 続きを読むトピックス<有人潜水調査船「しんかい6500」JAMSTEC | 海洋研究開発機構 | ジャムステック出典: https://www.jamstec.go.jp/shinkai6500/topics/

ドラマを通じて、研究者たちの情熱や、しんかい6500の果たす役割が広く伝わることを期待しています。

しんかい6500に関する様々な情報をお届けしました。今後も、安全かつ質の高い深海調査が続けられることを願っています。