大阪弁の「いちびり」と東京弁の類似表現:「ちょける」の使い分け方
ライターのYUKOです。今回は、大阪弁の「いちびり」と東京弁の類似表現「ちょける」の使い分け方についてご紹介します。
「いちびり」と「ふざける」の意味の違い
「いちびり」と「ふざける」のニュアンスの違いは何ですか?
「いちびり」には「かしこまったものをからかう」ニュアンスがある。
東京弁には「いちびり」に完全に一致する言葉はありません。
最も近いのは「お調子者」や「おどけもの」ですが、「いちびり」には「かしこまったものをからかう」というニュアンスがあるため、直接置き換えることはできません。
一方、「ふざける」にはそのようなニュアンスはなく、単純に「ふざける」ことを意味します。
詳しくみる ⇒参照元: 大阪弁で「いちびり」は東京弁で何と言いますか? -大阪弁でい...市振る、市振りから生まれた「いちびる」
競り市で値段を決める人を指す「市振り」が転じて表すようになった、調子乗った人や悪ふざけをする人のイメージは?
調子に乗る、悪ふざけする
「市振る」という漢字は、「市場のような活気あるやかましい様子」を表しており、そこから派生した「市振り」は競り市で値段を決める人を指していました。
このやかましく騒ぎ立てる様子が、調子に乗ったり、悪ふざけしたりする人のイメージと結びつき、悪い意味合いを持つようになりました。
一方で、「市振り」は先進的やリーダー的な意味合いも持ち、そういった人の振る舞いにも使われます。
詳しくみる ⇒参照元: いちびる 意味とは いちびり/ちょける/ほたえる/語源/大阪...大阪の「いちびる」言葉のニュアンス
大阪で「いちびる」という言葉はどのような意味で使用されるか?
良い意味と悪い意味の両方を示す
大阪では、目立つことは悪いことではなく、それを示す言葉に「いちびる」があります。
良い意味では「自信に満ち溢れている」ことを示し、悪い意味では「調子に乗っている」ことを示します。
ただし、悪い意味で使われることが一般的です。
大阪では、他人に嫉妬したときに「あいつ、なにいちびってんねん」というように使われることが多いです。
詳しくみる ⇒参照元: いちびる 意味とは いちびり/ちょける/ほたえる/語源/大阪...関西カルチャーにおける「ごんた」の役割
関西弁の「ごんた」が関西カルチャーで重要なのはなぜ?
大人間の円滑なコミュニケーションに役立つから
関西文化は、「ごんた」と呼ばれるやんちゃな子供の存在が特徴的です。
「ごんた」は大人に叱られながらも、大人間の「へりくだりコミュニケーション」を円滑にします。
これは、子供の元気さだけでなく、関西独自の交通ルールなど、節度ある積極性が求められる場面が多いことが背景にあります。
大阪の歴史的背景から、会話の盛り上げや自分の意見の主張が重視され、子供である「ごんた」の存在が大人間のコミュニケーションを円滑にするのです。
詳しくみる ⇒参照元: 関西人と「オチ」/関西弁から学ぶ関西の倫理観|そま