八つ墓村の謎を解き明かす:小竹の最後の衝撃の理由
こんにちは、ライターのYUKOです。今日は、横溝正史の古典的ミステリー「八つ墓村」の謎を解き明かします。
八つ墓村の呪い
事件のきっかけとなった、380年前に起こった出来事とは何ですか?
落武者の殺害
八つ墓村は380年前に、村に流れてきた8人の落人を殺害したという過去を持つ。
村人たちは三千両の黄金を求めて落人を襲撃したが、黄金は見つからなかった。
半年後、襲撃の首謀者が発狂し、村人7人を惨殺して自らも命を絶った。
この事件を鎮めるために、村には八つの墓が立てられた(八つ墓明神)。
詳しくみる ⇒参照元: 「八つ墓村」原作ネタバレ解説|映画とは違う爽やかな結末77年映画版「八つ墓村」の怖すぎる要蔵
77年映画版で、八つ墓村に案内したのは誰?
森美也子
1970年代を舞台にした77年映画版では、原作の辰弥と異なり、最初から多治見家の跡取りになるつもりはなく、自分が要蔵の子どもではないことが分かると村を去ろうとする。
辰弥を八つ墓村に案内するのは原作同様、未亡人の森美也子で、映画では原作における典子の役目も担っていたため、終盤まで登場。
辰弥と美也子は鍾乳洞で結ばれるが、原作の辰弥と典子の恋とは異なり、色っぽく描かれている。
また、山崎努演じる要蔵の大量虐殺シーンは、津山事件の犯人を再現しており、約4分のシーンながらそのインパクトは絶大。
顔は白塗りで懐中電灯やナショナルランプを身につけ、日本刀と猟銃を両手に満開の桜の下を疾走する姿は、トラウマ必至の怖さとなっている。
詳しくみる ⇒参照元: ネタバレ解説*映画「八つ墓村(1977)」トラウマになる怖さ...美也子の真の狙い
美也子の真の狙いは何だったのか?
慎太郎に跡を継がせるため
美也子は、慎太郎に跡を継がせるために田治見の人間を殺害し、祟りを隠れ蓑にして真の動機を隠蔽した。
彼女は、美也子には心に決めた人がおり、辰弥は美也子を愛していたが、美也子は慎太郎に跡を継がせることを優先した。
メモは美也子ではなく久野医師が書いたが、それはただの妄想であり、美也子の真の狙いは慎太郎に自分が犯人だと知られないようにするためだった。
詳しくみる ⇒参照元: 「八つ墓村」 ネタバレ感想~ライトだけど楽しめた'祟りじゃ...八つ墓村連続殺人事件のモデルとなった津山事件
八つ墓村連続殺人事件の元となった実在する事件の犯人は?
都井睦雄
昭和13年に岡山県で発生した津山事件(津山30人殺し)がモデルとなっている。
犯人の都井睦雄は、元来、敏感・繊細で、祖母と姉を敬慕していたが、肺結核の罹患、徴兵検査の不合格、異性関係の挫折などから内面の葛藤が強まり、20歳ごろ自殺観念が生ずる。
ついで、この観念を母体にして村人への復讐および殺人衝動が芽生え、周到な計画・訓練・予行ののち、1938年5月21日午前2時、実行に移った。
津山事件で殺害されたのは30人だが、本作では32人(8の倍数)に変更されている。
詳しくみる ⇒参照元: 「八つ墓村」原作ネタバレ解説|映画とは違う爽やかな結末八墓村の真髄を捉えた作品
横溝正史作品のなかで、八墓村の真髄を最も捉えていたとされるのは、誰が出演した作品?
吾郎ちゃん
八墓村の真髄は、出雲地方出身の女性の怨みが引き起こす不気味な事件である。
小川真由美や山崎勉などの熱演が評価されている八つ墓村は、その部分を全く触れておらず、真髄を捉えていないと批判されている。
一方で、吾郎ちゃんが出演した八つ墓村は、怨恨や苦しみを描きながら純粋な愛情も感じられ、青春ドラマとしても楽しめる作品として評価されている。
また、70~80年代の横溝正史ブーム当時の雰囲気を彷彿とさせるレトロな画面に洋楽やニューミュージックを合わせた音楽も好評だ。
詳しくみる ⇒参照元: 八つ墓村 ドラマの感想八つ墓村の愛と狂気
美也子の犯罪の目的は何か?
慎太郎に財産を継がせること
「八つ墓村」では、美也子が慎太郎に財産を継がせるために犯罪を実行。
田治見の人間を殲滅させ、美也子が愛ゆえに犯罪をしたと知られれば、慎太郎は継承を拒否すると思ったから。
物語は祟りや狂気よりも愛に重点を置き、恋愛部分が前面に出てくる。
金田一は狂言回しのポジションで、残酷描写も表現されている。
八つ墓村の32人殺しのシーンは山崎努バージョンの方が怖い。
詳しくみる ⇒参照元: Nhk Bsプレミアム【八つ墓村】のネタバレ感想|吉岡秀隆の...八つ墓村ドラマの省略された展開
辰弥は鍾乳洞でどのように逃亡したのか
落盤に閉じ込められた
「八つ墓村」ドラマ(2019年NHK・吉岡秀隆版)は、原作を短くまとめて映像化している。
そのため、原作終盤の鍾乳洞シーンで辰弥が逃亡する展開は省略されている。
原作では、鍾乳洞内で落盤が発生し辰弥は閉じ込められるが、ドラマではこのシーンは描かれていない。
また、原作では鍾乳洞内で財宝が発見されるが、ドラマではこのシーンも省略されている。
ドラマでは、恐怖要素と恋愛要素が十分に含まれており、久野のメモなどの重要な展開は原作に忠実な描写となっている。
詳しくみる ⇒参照元: 八つ墓村|あらすじ・ネタバレ解説・相関図【犯人・キャスト】女優・市原悦子の出演作「八つ墓村」
市原悦子さんが映画「八つ墓村」で演じた役は?
双子の老婆
市原悦子さんは映画「八つ墓村」で、謎めいた旧家・多治見家の双子の老婆の姉、多治見小竹を演じた。
この役は、連続殺人事件を目撃する家政婦役ではなく、謎に包まれた八つ墓村の権力者という立場だった。
詳しくみる ⇒参照元: 謎めいた双子の老婆役を演じた市原悦子|『八つ墓村』【面白すぎ...横溝正史の取材日
市川崑監督の横溝正史の取材はいつ行われたか?
10月29日
「われらの主役 犬神家の一族の横溝正史」を監督した新藤兼人は、横溝正史の全集を読破してから取材に臨んだ。
新藤は横溝の自宅で取材を行い、横溝は新藤の熱心な姿勢に感心したという。
新藤の取材は10月29日から始まり、翌月4日から成城の横溝邸で撮影が行われた。
また、市川崑監督は「われらの主役 金田一登場・石坂浩二」を監督し、横溝正史に関する回も多数放送された。
詳しくみる ⇒参照元: 『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何...八つ墓村の秘密
八つ墓村の起源となった事件とは何ですか?
落武者の殺害
八つ墓村という名称の由来は、村人が落武者を殺害し、その死体を掘り起こして建てた8つの墓からきています。
村人たちは金銭に目がくらんで落武者を殺害し、その後村には不幸な出来事が頻発しました。
村人は落武者の霊を鎮めるために墓を建て、それ以来八つ墓村と呼ばれるようになったのです。
詳しくみる ⇒参照元: 映画『八つ墓村』ネタバレあらすじ結末と感想|映画ウォッチ八つ墓村の謎
辰弥は連続殺人事件の犯人と疑われていたが、梅幸に毒殺された理由は何ですか?
話したいことがあると言った
八つ墓村で起こった連続殺人事件では、辰弥が犯人と疑われていました。
しかし、辰弥に「話したいことがある」と言った梅幸が毒殺されてしまいます。
梅幸が辰弥に話そうとしていた内容は不明ですが、これが事件の真相解明につながる重要な情報だった可能性があります。
また、辰弥は田治見家に対する「祟り」の根源と見なされており、村人たちは辰弥を殺そうとしていました。
事件の背景には、複雑な人間関係と因縁が絡み合っていることがうかがえます。
詳しくみる ⇒参照元: Nhkドラマ「八つ墓村(2019)」登場人物(キャスト)・あ...八つ墓村の真犯人
犯人の目的は何でしたか?
相続
慎太郎が単独で相続財産を受け継げるように、美也子が殺人を繰り返していました。
犯行の手口として、水で消える文字を利用した脅迫状を送ったり、切手を貼らないことで辰弥の部屋に直接届けていました。
美也子は慎太郎と一緒になりたいという思いと、相続財産の獲得を目論んでいました。
この事件では、辰弥の父親が鶴子と一緒に写っていた男であることも判明しました。
美也子は犯行が露見した際、毒を飲んで自殺しました。
詳しくみる ⇒参照元: 映画『八つ墓村』ネタバレあらすじ結末と感想|映画ウォッチ真犯人暴かれた瞬間
辰弥が美也子が犯人だと知ったきっかけは何?
薬指の包帯
辰弥が美也子と再会し、彼女が犯人だと気付く。
そのきっかけとなったのは、美也子の右手の薬指に巻かれた包帯だった。
辰弥はこの包帯が、真犯人の特徴であることを知っていた。
美也子は犯行が発覚したことに激昂し、辰弥を殺そうとする。
しかし、その瞬間、洞窟に落盤が発生。
落盤で空いた穴から、呪われたコウモリの群れが地上に飛び立ち、多治見家を襲撃する。
美也子は岩石の下敷きになり、辰弥は炎上する多治見家から長峰峠を眺める。
そこには、八人の落武者が多治見家の炎を見下ろしており、それは“八つ墓村”の怨念が崩れ去る瞬間だった。
詳しくみる ⇒参照元: 八つ墓村(1977):映画作品情報・あらすじ・評価|Movi...八つ墓村の由来
八つ墓村の名前の由来は?
尼子義孝の呪い
永禄九年に毛利に敗れた尼子義孝が八名の家臣と村にたどり着いたが、村祭りの夜に村民に欺し討ちにあい全滅した。
その時義孝は「この恨みは末代まで崇る」と呪いの言葉を吐きながら死んだ。
落武者謀殺の中心人物である庄左衛門は莫大な財産を得たが、ある日突然発狂し村民七人を斬殺し自殺した。
この出来事が「八つ墓村」という名の由来となった。
詳しくみる ⇒参照元: 八つ墓村(1977):映画作品情報・あらすじ・評価|Movi...日本怨念記の現代パート
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狐が憑いていると噂される男性と社長令嬢の結婚
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詳しくみる ⇒参照元: 『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何...