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広島の過去の土砂災害から学ぶ: 災害への備えと対策

広島の過去の土砂災害から、災害への備えと対策について学びましょう。ライターのYUKINOです。

豪雨災害のメカニズム

豪雨災害が起きた広島で、パイプフローの痕跡が発見されたのはなぜ?

地山に大量の地下水があったため

広島での豪雨災害は、先行降雨で地盤が緩み、さらに前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む状況が重なったことで発生しました。

この豪雨によって地山に大量の地下水が蓄積され、パイプフローの痕跡が多数発見されました。

また、災害発生時の積乱雲は、「バックビルディング現象」によって連続的に発生し、豪雨をさらに激しくしました。

詳しくみる ⇒参照元: 平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害

広島豪雨の被害状況

豪雨の被害が特に大きかった都道府県はどこ?

広島県

広島県は、土砂崩れや浸水により甚大な被害を受けた。

特に、安芸郡熊野町川角では住宅の裏山が崩れて12人が死亡するなど、土砂災害が深刻だった。

また、広島市では23人が死亡、2人が行方不明となり、安芸区矢野東や矢野川でも土砂崩れや土石流が発生した。

さらに、安佐北区や東区でも土砂災害による死者が出た。

呉市では24人が死亡し、呉市と周辺都市との道路が寸断されて孤立状態となった。

また、安浦町では約58haが浸水し、760戸が被害を受けた。

詳しくみる ⇒参照元: 平成30年7月豪雨

広島市土砂災害

発生した大規模な土砂災害の別名は何ですか?

広島土砂災害

2014年8月20日に発生した広島市北部の安佐北区や安佐南区の住宅地などで発生した大規模な土砂災害は、「広島土砂災害」や「平成26年8.20広島市豪雨土砂災害」などとも呼ばれています。

この災害は、気象庁により「平成26年8月豪雨」と命名された記録的集中豪雨により発生しました。

線状降水帯が発生し、3時間降水量が200ミリを超えたことで、同時多発的に大規模な土石流が発生し、土砂災害が166か所(うち土石流107か所、がけ崩れ59か所)も発生しています。

死者77人、負傷者44人という甚大な被害をもたらしました。

詳しくみる ⇒参照元: 平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害

南海トラフ地震による広島県の被害予測

南海トラフ地震が広島県に及ぼす最も大きな被害は何ですか?

津波

南海トラフ地震は広島県に甚大な影響を及ぼす可能性があり、特に津波が最も大きな脅威とされています。

津波は沿岸部の低地の大部分を浸水させ、86%の地域が30cm以上浸水すると予想されています。

また、津波による人的被害は1万5000人程度、建物被害は多くの建物が全半壊すると予測されています。

津波の到達までに避難を徹底すれば、人的被害は軽減できる可能性があります。

詳しくみる ⇒参照元: 広島県における土砂災害

豪雨災害による甚大な被害

浸水被害の拡大により、子供たちが取り残された場所はどこ?

幼稚園

豪雨により広島県と岡山県で甚大な被害が発生しました。

広島県では、竹原市で土砂崩れが発生し、6人が死亡、4人が負傷しました。

また、東広島市では12人が死亡し、その中には災害対応中に殉職した警部補が含まれていました。

福山市では、農業用ため池が決壊して2人が死亡し、芦田川や手城川の支流では内水氾濫が発生しました。

さらに、安芸郡府中町では榎川が氾濫し、町内の10ヘクタールが浸水し、幼稚園で園児180人が一時的に取り残されました。

岡山県では、倉敷市の真備町で小田川と高馬川の堤防が決壊し、51人が死亡しました。

死者のほとんどが水死とみられ、住宅の1階で42人が発見されました。

この豪雨による被害は、戦後最悪の風水害となりました。

詳しくみる ⇒参照元: 平成30年7月豪雨

広島県の土砂災害対策

広島県で近年最も大きな被害を出した土砂災害は?

平成30年7月 西日本豪雨

広島県では毎年土砂災害が発生しており、死者や行方不明者が自然災害で最も多い割合を占めています。

近年特に大きな被害をもたらした土砂災害は、平成26年8月の広島土砂災害と平成30年7月の西日本豪雨です。

西日本豪雨では、県内で1,242箇所の土石流やがけ崩れが発生し、死者126名、行方不明者5名、負傷者146名という甚大な被害をもたらしました。

詳しくみる ⇒参照元: 広島県における土砂災害

7月豪雨の記録的降水量と災害の規模

降水量や豪雨災害の規模について、気象庁はどのように述べているか?

極めて大きなもの

7月5日から7日までの3日間で、全国の平均降水量は145.5ミリ、中国地方(山口県を除く)では292.2ミリに達し、どちらも1982年以降最大となった。

気象庁は、今回の豪雨災害の規模について「過去の豪雨災害と比べて、極めて大きなものであった」とコメントしている。

期間内の総降水量が500mmを超えた府県が19府県あり、長野県王滝村御嶽山では1,111.5mm、岐阜県郡上市ひるがのでは1,214.5mmの記録的な豪雨となった。

また、72時間雨量が観測史上最大となった気象台や旧測候所も複数あり、岐阜県高山市では490mm、滋賀県彦根市では274mmの降水量が観測された。

これらの豪雨は、河川の氾濫や洪水、土砂災害など、西日本を中心に甚大な被害をもたらした。

詳しくみる ⇒参照元: 平成30年7月豪雨

広島豪雨における局地的豪雨の発生

広島市の停電は何時ごろから何時ごろまで発生しましたか?

20時から22時

広島市中心部では、19時30分頃から雷が鳴り始め、20時頃から雨が強くなりました。

その結果、20時から22時にかけて約9,400軒が停電しました。

また、平和大通りなどでは膝下まで道路が冠水し、広島高速4号線上り線の中広出入口が冠水して通行止めになりました。

しかし、この時点では、後の土砂災害地では、それほど雨が降っていませんでした。

猛烈な雨は、後半に発生した新たな線状降水帯が東進して急速に発達・合体し、20日1時から4時に安佐南区・安佐北区を中心とした局地的な領域に停滞したことで発生しました。

3時間降水量は、安佐北区役所など4地点で200ミリを超え、150ミリを超えたのは、約8キロ×約15キロのごく狭い範囲に集中しました。

詳しくみる ⇒参照元: 平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害