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インドネシア高速鉄道:夢のプロジェクトの実現への旅

こんにちは、ライターのYUKOです。今回は、インドネシア高速鉄道プロジェクトについてご紹介したいと思います。

インドネシア高速鉄道: 南半球初の高速鉄道

インドネシアで最初に開業した高速鉄道は何か?

ジャカルタ・バンドン高速鉄道

インドネシア高速鉄道は、首都ジャカルタとバンドン、チルボンを経由してスラバヤを結ぶ計画の高速鉄道網です。

2023年10月にジャカルタ・バンドン高速鉄道が開業し、東南アジアおよび南半球で最初の高速鉄道となりました。

この路線はジャカルタとバンドンを150kmで結び、所要時間はわずか35分です。

日本と中国がシステムの導入を競いましたが、中国の案が採用されました。

当初、日本案が有利とみられていましたが、2015年にジョコ・ウィドド政権が費用面を理由に計画を一時中止しました。

現在、ジャカルタ・スラバヤ間を結ぶ路線の建設が計画されており、南ルートと北ルートの2つの案が検討されています。

詳しくみる ⇒参照元: インドネシア高速鉄道

インドネシア高速鉄道計画の受注競争

ジョコ大統領は、インドネシアの高速鉄道計画に対して、政府による財政支援を望まないと述べた

民間主導を重視するため

2015年、インドネシア高速鉄道計画の入札で日本と中国が競争した。

当初、インドネシア政府は日本の支援を得ることで合意したが、高速鉄道計画では進展が見られなかった。

一方、中国はインドネシア政府への財政支援を表明し、大規模なロビー活動を行った。

しかし、インドネシア政府は計画を凍結し、より安価な低速鉄道に切り替えた。

その後、中国が政府支援なしの新たな提案を提出したため、インドネシア政府は中国案を採用した。

日本は政府による債務保証にこだわったため、競争に敗れた。

この計画は、インドネシアの高速鉄道建設計画において、民間主導の原則が優先されたことを示している。

詳しくみる ⇒参照元: インドネシア高速鉄道

インドネシア高速鉄道と中国のインフラ計画

中国がアジアにおけるインフラ計画でリスクを引き受けるのはなぜか?

中国の見方を表す

中国は、インドネシアで高速鉄道などのインフラ計画においてリスクを引き受けている。

これは、アジアにおけるインフラ計画に対する中国の見方を表しており、インドネシア以外にもアジア諸国へのアピールにもなる。

この入札において、リスクを中国側に引き受けさせたインドネシアが最大の勝者と見られている。

2015年に設立された「インドネシア中国高速鉄道(KCIC)」は、中国鉄建(CRCC)とインドネシア国有企業連合との合弁会社で、計画費用は80兆ルピア(55億米ドル)と見込まれている。

建設は2016年に開始されたが、中国側からの書類提出の遅れや債務保証を求めていることが要因となり、当初予定の2018年末までに終了できなかった。

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