「存在のすべてを」のあらすじを3分で徹底解明!ネタバレ解説と感想まとめ
ライターのSaraです。今回は映画「存在のすべてを」のあらすじを3分で徹底解説します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。
写実画家が解き明かす30年前の二児同時誘拐事件
誘拐事件のきっかけとなった要因は何?
育児への無関心
30年前に起きた二児同時誘拐事件。
厚木市の立花敦之君が誘拐された翌日に、横浜市の内藤亮君も誘拐されるという県警が想定していなかった事態が発生。
立花敦之君は無事発見されたが、内藤亮君は行方不明のまま。
その後、内藤亮君は祖父母のもとに帰ってきたが、空白の3年間について何も話さず、誘拐犯も見つからないまま時が過ぎていく。
30年後、当時の事件を担当した記者・門田次郎は、内藤亮が人気写実画家「如月脩」として活躍していることを知る。
誘拐事件のきっかけとなった要因は、内藤亮君の母・瞳の育児への無関心だった。
瞳は内藤亮君の面倒を祖父母の木島茂と塔子に任せっきりにしていた。
詳しくみる ⇒参照元: 3分で分かる『存在のすべてを』のあらすじ&ネタバレ解説・感想...野本家の逃亡と絵画の軌跡
亮の逃亡のきっかけは?
誘拐
野本貴彦は才能のある画家の道を模索するが業界から干され、誘拐された亮を預かる。
亮の絵の才能を認め、彼ら一家の逃亡生活が始まる。
貴彦は亮に便利になり過ぎた社会への警鐘を鳴らす。
支援者たちの覚悟が家族を守る。
楽曲「Longing/Love」が重要な役割を果たす。
詳しくみる ⇒参照元: 『存在のすべてを』塩田武士 未曾有の二児同時誘拐事件と、それ...写実画の意義:存在を考えること
貴彦と優美が亮に教えた、写実画の意義とは?
存在を考えること
2人は亮に写実の才能を見出し、絵を通してコミュニケーションを図る。
そして、存在についての考え方を教える。
写実画とは、キャンバスの中のものが等価値であるように、すべてが大切であることを表現するものであり、存在を考えることにつながる。
貴彦と優美は、亮に「存在」の重要性を説き、それを写実画を通して表現することを教える。
亮は、貴彦と優美の教えを胸に、祖父母のもとへ帰った後もそのことを口外せずに育っていく。
作品では、貴彦と優美の行方が分からないまま終わるが、写実画が「存在」を表現するものであるという考え方に帰結する。
詳しくみる ⇒参照元: 3分で分かる『存在のすべてを』のあらすじ&ネタバレ解説・感想...写実の絵と存在の意義
「存在のすべてを」で、写実の絵が求められるのはなぜですか?
「存在に向き合うため」
実母、育ての両親、祖父母と別れて根無し草として育った亮は、目の前の「存在」に真摯に向き合うことで自己を保ってきた。
そんな亮の写実の絵は、「存在に向き合う」ことを意味し、先行きの見えない不安な時代には、写実的な表現が求められる。
主人公の新聞記者門田は、亮や貴彦の「存在に向き合って生きる」姿に触れ、自分自身の生き方を見つめ直す。
ガンプラは、主人公と刑事が打ち解けるきっかけとなったアイテムだが、今ではオッサンの趣味として定着している。
詳しくみる ⇒参照元: 『存在のすべてを』塩田武士 未曾有の二児同時誘拐事件と、それ...人間関係の謎を解き明かすミステリー
この小説の中で描かれている謎とはどのようなものか?
人間関係の謎
この小説は、30年前の未解決二児同時誘拐事件の謎を新聞記者が解明する過程を描いている。
この事件は、主人公の同級生である里穂と新聞記者の門田の視点から語られ、それぞれの視点から事件にまつわる人間関係の謎が解き明かされていく。
この小説は、写実画の持つ普遍的な力を巧みに用いて、事件の真相と登場人物の葛藤や思いを浮かび上がらせる。
詳しくみる ⇒参照元: 3分で分かる『存在のすべてを』のあらすじ&ネタバレ解説・感想...写実絵画の巨匠、野田弘志のロープ
写実絵画の巨匠、野田弘志氏の描くロープの特徴は?
写真と見まがう緻密さ
野田弘志は徹底したリアリズム描写で知られる写実絵画界の巨匠です。
彼は対象を凝視することでその「存在」の本質を掴み取る鋭い筆致を持ち、日本の美術界を約半世紀にわたり牽引してきました。
北海道のアトリエで構想をめぐらせ、大自然の中で日々作品を生み出しています。
彼の作品「THE-9」に描かれたロープは、写真と見まがう緻密さで、野田氏のリアリズム描写の真骨頂と言えます。
詳しくみる ⇒参照元: 【公式】塩田武士『存在のすべてを』9月7日発売