笠置シヅ子の貴重な動画で振り返る、ブギウギの時代と彼女の魅力

第二次世界大戦中に李香蘭が歌った「夜来香」は、戦後、服部良一によってオーケストラ用に編曲された「夜来香幻想曲」となり、戦後のブギウギ楽曲の原型となった。

また、服部良一が喜劇王・エノケンと共演した笠置シヅ子に書き下ろした「東京ブギウギ」は、日本のブギウギ第1号として爆発的な人気を博した。

さらに、笠置シヅ子のレパートリーであった「アイレ可愛や」も、南方の曲調を取り入れて作られた。

これらの曲は、戦後の日本人に活力を与え、ブギウギリズムの普及に大きな役割を果たした。

戦後の日本で活躍した歌手、笠置シヅ子は、当時の直立不動で歌うのが通例だった歌謡界にあって、舞台上で動き回りながら歌うスタイルで人気を博した。

彼女のこのダイナミックなパフォーマンスは、戦後の解放的な気分を反映したものとされ、人々に受け入れられた。

また、彼女の代表曲「東京ブギウギ」は当時のレコード売上27万枚を記録し、JASRACの著作権使用料分配額ランキングでも4年連続トップ10入りするなど、高い人気を誇った。

笠置シヅ子は、61歳の頃に歌手時代を振り返り、365日のうち363日ほど買い物かごを持って歌っていたと語った。

また、ブギウギが流行った後に歌手活動を辞めた理由については、40歳を過ぎた頃に肥満となり、息切れがしたためだと明かしている。