岡本圭人、母との絆を語る：「母」「息子」同時上演で家族のあり方を探る

東京芸術劇場で上演される「母」と「息子」は、フランスの劇作家フロリアン・ゼレールの“家族3部作”のうち2作。

これら2作に先立って上演された「父」と合わせて、3部作の完結上演となる。

若村麻由美は「父」に出演し、今回の「母」で3部作への出演をコンプリートする。

「母」と「息子」は、フランスの劇作家フロリアン・ゼレールによる「家族3部作」のうち2作を上演するもので、2019年に「父」、2021年に「息子」を上演した東京芸術劇場でのシリーズ完結作にあたります。

演出は、「父」と「息子」に続き、ラディスラス・ショラーが務めます。

また、「母」の出演者には、「父」と「息子」に出演した若村麻由美さんが名を連ね、3部作への出演をコンプリートすることになります。

「La Mere」と「Le Fils」は、親子関係をテーマにした演劇の二部作で、登場人物は同じ名前です。

息子ニコラを岡本圭人、母アンヌを若村麻由美、父ピエールを岡本健一が演じます。

この作品は、家族の絆や葛藤を浮き彫りにし、観客に親子関係について考える機会を提供します。

俳優の岡本圭人は、特に初演となった「Le Fils」に特別な思い入れがあり、フロリアン・ゼレールの作品が観客に自分自身の物語のように感じられる魅力を持っていると語っています。

「La Mere 母」と「Le Fils 息子」は、フランスの劇作家フロリアン・ゼレールによる戯曲。

この2作品は「Le Pere 父」と併せ、ゼレールの“家族3部作”となっている。

今回の上演では、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一が出演する。

翻訳は齋藤敦子、演出はラディスラス・ショラーが務める。

若村は「子離れをする難しさは万国共通なのかもしれません」とコメント。

岡本圭人は「一人でも多くの方々を救えるように」と述べた。

今回日本初演となる「La Mère母」は、フランス現代劇作家のフロリアン・ゼレール氏の3部作「La Mère母」「Le Père父」「Le Fils息子」の最初に書かれた作品で、2010年にパリで初演されました。

この3部作は、家族の在り方をめぐる物語として、世界中で高い評価を得ています。

岡本圭人氏は、昨年から「La Mère 母」の翻訳作業に携わり、フランス語や英語の原文と照らし合わせながら、日本語訳をより伝わりやすくするために何時間もかけて取り組んだ。

具体的には、翻訳家と相談しながら、ニュアンスや適切な言い回しを検討し、台本を調整していった。

岡本圭人は「息子」で舞台デビューし、同作で父である岡本健一と共演。

初日の直前に父から「これからお前の新しい人生、道が広がっていく。

自分を信じてやっていってほしい」と激励を受けたが、不安定なニコラ役を演じる前にその言葉に満たされ、「今じゃないでしょ！

」と思ったという。

また、「母」では翻訳にも参加し、フランス語、英語、日本語の台本を比較しながら、翻訳調にならない会話の翻訳を心がけた。

父子の最近の外出については、岡本健一が舞台出演中のためないとのこと。

しかし、岡本健一は「母」の観劇時にタンブラーをプレゼントし、息子の成長を喜んだ。

ラディスラス・ショラー氏が演出する、世界的に注目を集める劇作家フロリアン・ゼレール氏の家族三部作に、岡本圭人と若村麻由美が出演する。

三部作に共通するテーマは、家族の絆、生老病死、愛と喪失。

岡本は「Le Pere 父」で娘のアンヌ、「Le Fils 息子」と「La Mere 母」で妻であり母であるアンヌを演じる。

三部作は異なる家族の話だが、アンヌという名前は、娘、妻、母、女性、人間を象徴しており、観客自身の姿と重なる。

稽古では、再会するメンバーとのトキメキに満ち、新たな扉を開ける期待に胸が高まる。

また、若村麻由美は「Le Fils 息子」の再演について、物語に引き込まれ、演じているのかわからなくなったことを振り返り、その苦しみと哀しみをより多くの人に伝えることの大切さを実感している。

岡本圭人は、友人から「Le Fils 息子」の舞台を観た感想として「この舞台を上演してくれてありがとう。

本当に観られてよかった。

救われたよ」と言われたことに感動し、役者としての自覚が芽生え、舞台に立つことで観客に何かを感じてもらえるよう決意を新たにしました。

岡本健一も「Le Fils 息子」の再演を喜びつつ、同時に上演される新作「La Mere 母」の世界観を「愛の始まりから長い年月を経て、いつの間にか愛情があふれ出して、あらゆる方向に流れ、その思いをどのように受け入れて、消えゆく時間をどのように過ごしたら良いのか、限りない愛の行方を彷徨い、どこまでも巡らせてしまう作品」と表現しています。

俳優の岡本圭人は、東京芸術劇場での『母』の舞台演出への感謝を述べるとともに、2021年の『息子』での舞台デビューの際のエピソードを披露した。

父の岡本健一が初日に楽屋を訪れ、励ましの言葉をかけられたが、不安定な役を演じる直前に言われたことで複雑な気持ちになったと語った。

また、岡本圭人は『母』の翻訳にも参加し、フランス語と英語の原文を参考に、家庭で交わされる会話として自然に届くよう努めた。

記者から父との最近の外出について聞かれた岡本圭人は、健一が舞台出演中で「まったくない」と回答。

一方の健一は、圭人が舞台を観に来てくれた際にタンブラーをプレゼントしてくれたことに「うれしかった」と語った。

フロリアン・ゼレールの戯曲「La Mere 母」と「Le Fils 息子」は、家族の崩壊に苦しむ人々を描いています。

3部作の各作品は、記憶の喪失、反抗的な子供、年頃になった子供の独立など、家族の結束を脅かす出来事を扱っています。

登場人物たちは、家族の安定が崩れるにつれて、自分たちの世界が泡のように破裂するのを目の当たりにします。

「Le Pere 父」、「Le Fils 息子」、「La Mere 母」という3部作の舞台は、互いにリンクしており、若村麻由美は「Le Pere 父」と「Le Fils 息子」に出演し、今回の「La Mere 母」では演出を務める。

この舞台の連動性を美術的に似せることで、3部作が互いに関連しているというコンセプトを強調している。

演出家からのラブコールを受け、「La Mère母」でタイトルロールの母アンヌを演じるのは若村麻由美さん。

若村さんは、「Le Père父」でアンヌの娘役を、「Le Fils息子」「La Mère母」ではアンヌの妻役と母役を演じます。

息子ニコラ役には岡本圭人が起用されています。

「La Mere 母」と「Le Fils 息子」という2つの特別作品が劇場で上映され、見る人の感情を揺さぶる、非常に素晴らしい内容になっている。

観客にはぜひ劇場でこれらの作品を鑑賞し、その力強いメッセージを体感してもらいたい。

作品は東京芸術劇場をはじめ、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、長野、愛知の各劇場で上演される予定だ。

フランス演劇界で高い評価を得た舞台『Le Fils 息子』は、ハリウッドでも映画化され、日本では2023年に公開された。

緻密な人間描写で知られるショラーは、この舞台のオリジナル版の演出も手がけ、メンタルな病の諸相を新たな視点で描き話題に。

シビアな現実をスタイリッシュに表現するショラーは、日本人のキャスト・スタッフとタッグを組んでこの舞台を再演する。