池坊専好の子供たち: 華道界に偉大な足跡を残した子孫たち

戦国時代、全国各地の戦国大名が覇権を競った時代に、立花の大成に大きく貢献した人物は池坊専好（初代）でした。

紫雲山頂法寺の執行を務めた専好は、先代から受け継いだ花伝書に加筆や花瓶図を加え、特に砂物の技法を詳しく記しました。

また、一色物立花の原型が成立したと考えられています。

専好は戦国大名の屋敷に度々花を立て、豊臣秀吉の大名邸への訪問時に座敷を飾る花を求められた記録もあります。

池坊専好は、応仁の乱後に華道の精神を説いた池坊専応、全国に立花を伝えた池坊専栄を引き継いだ人物で、華道家元初代にあたる。

永禄4年に「池坊専応口伝 専好筆本」を弟子に相伝し、九州の戦国大名島津氏の重臣の日記には、専好の弟子の活躍が記されている。

専好直筆の花伝書には、専応や専栄の花伝書と変わらないものもあるが、独自性を発揮した「花瓶之画図」や、砂物の技法を詳しく記した「座敷之飾花の子細家之極義秘本大巻上」などもある。

室町時代の六角堂は、京の町衆に親しまれる存在で、飢饉の際には炊き出しを行い、都に危機が迫ると早鐘で急を知らせました。

また、応仁の乱後に再興された祇園祭の山鉾巡行順を決める「くじ取り式」が六角堂で行われ、身分や宗派に関係なく皆に愛される身近な寺院でした。

江戸時代前半からは、六角堂で学んだ町衆からも花の名手が生まれ、池坊いけばなは全国へと広がっていきました。

1575年に生まれた池坊専好（2代）は、後水尾天皇に重用され、池坊の地位を向上させました。

寛永文化に合わせた立花の様式を完成させ、立花を流行させました。

1989年に得度した4代目の専好は、2015年に家元を襲名し、「いのちをいかす」という理念に基づいた活動を行っています。