天官賜福の鬼王、花城が魅せるアニメの世界

天官賜福は墨香銅臭によるウェブ小説で、中国のウェブ小説サイト「晋江文学城」にて連載された。

書籍化され、中国では全6巻、日本では2巻まで日本語翻訳版が刊行されている。

2020年にアニメ版が配信され、日本では2021年から日本語吹替版が放送されている。

アニメは作画クオリティーが高く評価されている。

物語の主役カップリングの1人である花城は、鬼市の支配領域を持つ美しい鬼で、絶境鬼王の称号を持つ四大害の1人。

通称は血雨探花。

人間に化けることができ、謝憐の前に美しい少年の姿で現れる。

「天官賜福」のアニメ吹替版第4話「鬼王 花城」は、TOKYO MX、ABEMA、BS11、Amazonプライム・ビデオなどで放送・配信されています。

既に円盤の発売も決定しており、アマゾン限定の上下巻セットには特典が付属します。

花城は「絶」の鬼で、「絶境鬼王」と呼ばれ、鬼市を縄張りにしている。

天界の神官たちは、花城が33名の武神と文神を打ち負かした過去があるため、彼を恐れている。

花城の「血雨探花」という異名の由来は、鬼の根城を潰した後に道端に咲いていた花が血の雨に打たれていたため、傘を差してあげたことによる。

後に、根城を潰された鬼は青鬼の戚容であることが明らかになる。

謝憐が助けようとした少年の顔に発症した人面疫は、数百年前の仙楽国と共に消滅したはずの疫病であることが判明した。

謝憐は天界の人々に忘れられ、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら功徳を集め、神官として出直すことにしている。

そんな謝憐は、三郎と名乗る不思議な家出少年と出会い、共に与君山の調査をする。

そこで志願して手助けをする南風と扶揺という中天庭の武官と出会う。

小蛍という少女を助けようとして宣姫に殺されてしまった謝憐は、小蛍のお墓を作り、少年の顔の包帯を取ると人面疫に罹っていることが判明した。

数百年前、蠱城で行われた鬼たちの殺し合いの戦いで生き残った唯一の人物が鬼王となります。

三郎は数百年前にこの戦いを制し、絶境鬼王・花城になりました。

彼は自身の名前を崩した文字で刺青をしており、謝憐に託した指輪の謎も存在します。

三郎は鬼界の絶境鬼王鬼・花城であり、謝憐は三郎が鬼になった理由を明らかにしていきます。

天官賜福に登場する花城は、過酷な境遇で育ち、右目が紅い不吉な色をしていました。

神官・謝憐の像に祈りを捧げていた花城は、謝憐から「私のために生きなさい」と告げられ、生きる意味を見つけました。

花城は鬼の無名となり、紅い右目は彼の特徴的な外見となりました。

花城は「死霊蝶」と呼ばれる水晶のように美しい銀色の蝶を操り、その特殊な力や殺傷力は絶大です。

もうひとつの武器は湾刀「厄命（オーミン）」で、花城が錬成した湾刀で、柄に赤い眼球が嵌め込まれています。

花城の刀術は素晴らしく、妖魔鬼怪のみならず上天庭の神官をも圧倒する呪いの刀、不吉な刀とされていますが、可愛らしい一面も見せます。

四大害の一人である戚容(チー・ロン)は、下品な言動で人を罵る悪趣味な人物です。

人肉を喰らい、死体を木に吊り下げて「逆さ吊り死体の森」を作る残忍さから、神官や鬼からも疎まれています。

また、謝憐(シエ・リエン)と深い関わりがあり、謝憐の祖国である仙楽国の滅亡の一端を担った過去を持っています。

四大害の中では唯一「絶」の域に達しておらず、等級は「凶」とされています。

戚容は君吾(ジェンウー)によって消滅させられたとされていますが、その真実は不明です。

花城は骨灰を破壊されると消滅する鬼。

そのため、他者に託すことは滅多にない。

しかし、花城は謝憐にならば消滅されても構わないという深い忠誠心があったため、骨灰を託した。

また、謝憐にもしものことがあれば骨灰も壊れ、一緒に死ねるという考えもあった。

謝憐は骨灰の正体を知らないが、大切に扱い続けている。

全てが終わった後も、骨灰は謝憐のもとに残された。

主人公の謝憐は、三郎という美しい少年と出会い、共に過ごすようになります。

謝憐は事件に巻き込まれ、次第に自身の過去も明らかになっていきます。

謝憐は眉目秀麗で穏やかな性格、気品を兼ね備えています。

花城は天官賜福の主要キャラクターで、800年間も謝憐を想い続けている一途なキャラクターです。

彼は謝憐の前では優しく紳士的ですが、鬼の王らしい凶暴性も兼ね備えており、その複雑な性格が魅力的です。

花城の謝憐への想いは、同作品の見どころの一つにもなっています。

墨香銅臭先生の3作目の作品で、2017年に連載開始した中国発のBL小説『天官賜福』は、八百年にわたる主人公・謝憐の物語を描き、アジアを中心に高い人気を誇っています。

小説、アニメ、漫画のメディアミックスが展開され、日本では2021年にアニメが上陸し好評を博しました。

日本語翻訳版の小説は2022年に第1巻が発売され、第2巻が2023年2月に発売予定です。

「天官賜福」では、恋人同士のキスシーンは物語の終盤まで描かれません。

しかし、2人の背景がじっくり描かれているため、キスシーンの尊さが際立ちます。

主人公カップルの精神的なつながりに注目しながら、物語を楽しめます。