コンテンポラリーダンスの芸術性：森山未來が探求する表現の境界

コンテンポラリーダンスは、理解するものではなく、感じるもの。

ダンスの形式に捉われず、自分の感覚を大切にして鑑賞することで、そのエモーショナルな表現をより深く味わうことができます。

コンテンポラリーダンスは振り付けや表現方法に決まりがない自由なダンスで、ダンサーが自己表現を極めます。

様々なジャンルのダンスや世界中の文化を取り入れ、各地域で独自の進化を遂げています。

例えば、日本舞踊の要素やストリートダンスのテイストを取り入れたコンテンポラリーダンスもあります。

コンテンポラリーダンスの「コンテンポラリー」は「現代的な」という意味で、現代的なダンスであれば何でもOKです。

コンテンポラリーダンスは自由な表現を重視するため、明確な特徴や形式を持たず、ストーリー性やわかりやすい表現がない。

また、日常では見慣れない動き（複数人で絡み合う、布を使うなど）を取り入れるため、意味不明と捉えられることが多い。

俳優として知られる森山未來氏は、幼少期からジャズダンスやタップダンス、バレエ、ストリートダンスなどさまざまなダンスを学んでいた。

コンテンポラリーダンスを探求するきっかけとなったのは、姉の影響だったという。

姉の勧めでダンスを始め、高校卒業まで多ジャンルのダンスを習っていた。

2010年頃からコンテンポラリーダンスのダンサーとして活動を始め、現在は国内外で振付家・ダンサーとして活躍している。

神戸を拠点に国内外でパフォーマンス活動を続ける森山未來は、俳優業だけでなくダンサーとしても注目を集めています。

現在は、芸術団体「D A N C E B O X」の育成プログラムにおいて、プロのダンサー・振付家を目指す若手ダンサー6人にコンテンポラリーダンス作品を振付しています。

森山さんはこれまでダンサーに振り付けた経験はあるものの、集団に振り付けるのは初めてだった。

そこで、森山さんはダンサーに作品の構成を言語化して伝える必要性を感じた。

また、今回の作品ではダンサーたちと神戸の長田をフィールドワークして、その土地の雰囲気や人々の暮らしを作品に取り入れた。

海外のアーティストは、ジャンルの境界を明確に定義しておらず、表現に携わる人をすべてアーティストと捉えている。

彼らは表現を心から楽しんでいるため、自分たちの内なる声に耳を傾け、自分たちの満足感を最優先している。

批評も重要視するが、それ以上に自分たちの創作を純粋に楽しむことに価値を置いている。

コンテンポラリーダンスは芸術性の高いダンスであり、自己表現を重視している。

そのため、理解よりも感情を味わうことが重要とされている。

プロのダンサー熊川哲也のパフォーマンスは、コンテンポラリーダンスの魅力を理解するのに役立つ。