日本のライブチケット、2023年の高いアーティストトップリスト

2020年のホール公演のライブチケット価格を5組のアーティストで比較したところ、東京事変のチケット価格が他のアーティストと比べて約2,850円高かった。

東京事変は8年ぶりの活動再開でプレミア感があり、チケット価格の平均を引き上げた。

他のアーティストを除いたチケット価格の中央値では、ホール公演のチケット価格の平均は8,000円を割る程度だった。

欧米アーティストのチケット価格は本国での値上げ幅を反映しており、世界的に上昇傾向にある。

日本では物価上昇に伴うチケット値上げが追いついておらず、アーティストやライブ関係者から日本のチケット価格の安さに懸念の声が上がっている。

ライブ業界では、30年前まではライブがCD販売のプロモーションという役割が強かったため、チケットを低価格に抑えていた。

しかし、CDの売上減少によりアーティストの印税収入が減少し、ライブを収益化せざるを得なくなっている。

さらに、物価上昇がライブ業界にも影響を及ぼし、機材費などの経費増加が収益を圧迫している。

SNS上でライブチケットの倍率が高いと騒がれるアーティストは、Lisaさんや米津玄師さんなど若年層のファンが多いアーティストである。

また、サザンオールスターズのようにSNSをあまり活用しない中年層のファンが多いアーティストは、SNSのフォロワー数から倍率を推測するのが難しい。

コロナ禍の終息により音楽ライブが活況を呈しているが、日本のライブチケットの相場は海外に比べて安すぎて利益が出ないと業界内で問題視されている。

世界的に物価高騰が進んでいるにもかかわらず、日本のライブチケットの相場はほとんど上がっておらず、アリーナクラスの会場での一般的な相場は国内アーティストが8000～1万円前後、ジャニーズが8000～9000円台である。

一方、K-POPグループの日本公演は1万円～1万5000円ほどと高めの値段設定となっているが、欧米の人気アーティストはさらに相場が高く、ブルーノ・マーズの東京ドーム公演ではVIP席が12万8000円に達する。

2020年に行われたNHKホール公演のチケット価格を調査したところ、最も高額だったのは「セカオワ」で、平均価格は10,000円でした。

次いで「aiko」が9,000円、「Perfume」が8,000円、「back number」が7,000円、「[Alexandros]」が6,000円という結果になりました。

また、会場の規模がチケット価格に大きく影響することがわかりました。