プンプンが鳥になった理由: 鬱漫画「おやすみプンプン」の謎を解き明かす

この作品の特徴として、主人公プンプンは落書きのような鳥の絵で描かれています。

これは読者にプンプンの外見ではなく、言動に注目させるためと考えられます。

他の登場人物がプンプンをモデルに描いた絵では人間の形をしていることから、鳥の絵は読者のみへの表現であることがわかります。

『おやすみプンプン』では、「信仰」が重要なテーマとして扱われています。

登場人物たちはそれぞれ異なるものを信じ、その信仰の違いがすれ違いや対立を生み出しています。

例えば、主人公のプンプンは、アフロヘアーでメガネをかけた中年男性の顔をした「神様」の存在を信じています。

プンプンは幼少期に雄一おじさんから「神様神様、チンクルほい」というおまじないを教わり、この言葉を唱えると神様が現れると信じています。

プンプン以外にも、アパートの大家である田中さんは宗教団体を信じており、友人である愛美は「努力」を信じています。

それぞれの登場人物の信仰が、彼らの行動や生き方に大きな影響を与えています。

物語の主人公であるプンプンは、人間ではなく鳥です。

しかし、作中では鳥であることが明示されず、人間の中に鳥がいることに対して誰もツッコミません。

プンプンは小学生で、両親の関係に悩みながら成長していきます。

小野寺プンプンのライバルの矢口マモルは、愛子と交際を始める。

一方、プンプンの父親の雄一は、かつて女子高生に傷を負わせてしまった過去があり、それが原因で恋愛に消極的になっていた。

しかし、看護師の大隈翠に勧められて過去の関係者に会いに行くと、意外にも前向きな反応を得る。

その結果、雄一は自分の罪の意識が消えたことを悟り、自殺を図ろうとするが、翠に止められて交際を始める。