プンプンの怒り炸裂... 顔を歪ませるその理由は...？

プンプンは愛子と鹿児島へ行く約束をするが、終業式当日にプンプンの母親が怪我をしたという連絡を受け、病院へ向かう。

プンプンは愛子の涙を目撃し罪悪感を感じるが、そのまま病院へ向かい、約束は果たされなかった。

プンプンと愛子は疎遠になり、中学編へ続く。

プンプンの母親であるプン山プンプンママは、パーマと口紅が特徴的なヒステリックで自己中心的な性格の持ち主です。

プンプンのことを疎ましく思っており、母親というより女であることを優先しています。

愛人を作ったり、自分のことも軽蔑する小野寺雄一と結婚するなど、精神的に弱い一面もあります。

ガンを告知されてから改心しますが、プンプンとは和解せずに亡くなっています。

「おやすみプンプン」に登場するキャラクターで、小学校時代のプンプンのクラスメイトで、大人になってから小学教諭として働いているのは「晴見俊太郎」です。

愛称は「ハルミン」で、異色なキャラクターが多い本作の中では、比較的普通な性格をしています。

「おやすみプンプン」は、根暗な性格から次第に歪み、拗れていく少年プンプンの成長を描いた作品。

プンプンの人生の中心には、幼馴染の田中愛子が存在し、小学生の時の約束が彼のトラウマや希望の源となる。

プンプンは愛子との関係に苦悩し、他の女性との恋愛もうまくいかない。

高校時代に出会った蟹江梓は「狂ってないキャラ」として描かれ、プンプンのトラウマに影響を与えた。

プンプンは家庭環境の劣悪さや過去のトラウマから、恋愛をする余裕がなく、救いを受け取れずに苦しむ。

この作品は、複雑な人間関係やトラウマがもたらす影響をリアルに描いた青春物語となっている。

「おやすみプンプン」は、主人公プンプンが初恋の相手に翻弄される波乱の7年間を描いた漫画。

プンプンと家族が鳥の顔で描かれているのは、作者の表現手法で、ポップさとストーリーの鬱シーンとのギャップを演出している。

鬱シーンの多い本作では、プンプンをはじめとした影のあるキャラクターが登場し、名言が心に刺さる。

プンプンは愛子との過去の出来事に依存して不幸な姿のまま生きており、互いを想う気持ちよりも裏切られる恐怖が上回っている。

作者はプンプンの顔を鳥のように描いたのは、読者がプンプンに主観を投影できるようにするためとしている。

幼少期はひよこのような顔だが、自分自身を偽り始めると顔が黒塗りになり、主体性を持つ場面では人間の顔になるなど、最終回まで顔の変化には意味がある。

また、本作には「みんなに馬鹿にされるのがこわかったんでしょ? そんなの勝手に言わせとけばいいの!! 他人の足ひっぱるような奴なんて、絶対幸せになんてなれないんだから!!」や「いやぁ~プンプンはホントいい子だねぇ ヘドが出るほど。

みんながみんな幸せなんてあり得ると思うかい? 人の幸せは他人の不幸の上に成り立ってるんだぜ?」など、心に沁みる名言が数多く登場する。