ポロポロおりものとカンジダの関係とは？ 原因や対策を医師が解説

おりものは子宮や膣から分泌されるもので、自浄作用（善玉菌が膣内を酸性に保つ）と受精の助け（排卵期に伸びるおりものが精子の侵入を助ける）という2つの役割があります。

生理周期によって量や状態が変化するのが一般的です。

おりものは個人差が大きく、正常な状態は人によって異なります。

しかし、排卵前後では透明で伸びる状態、排卵後は量が減少し、生理前は黄色や白に変化して量が増えるという傾向があります。

異常が疑われる場合は、ニオイ・色・量・状態・かゆみなどの変化が現れやすくなります。

特に、量が増加したり、ニオイや色がいつもと異なる場合は、検査を受けることを検討してください。

そのためには、自分の周期を把握し、パターンを認識することが重要です。

カンジダ膣炎は、カンジダ菌の増殖が原因で起こる病気です。

治療には抗真菌薬が使用されますが、普段の生活習慣も影響します。

予防のために、膣内を清潔に保つことが重要です。

膣内を洗う際には、乳酸菌や善玉菌を殺さないように、インクリアなどの膣専用の洗浄液を使用するのが適しています。

また、疲れをためないようにしたり、バランスの良い食事や十分な睡眠をとるなどの体調管理も大切です。

カンジダ腟炎は、常在菌であるカンジダ菌の増殖により発症する。

主な症状はカッテージチーズ状のおりもの、かゆみ、痛み、腟の赤み。

抗菌薬の服用、妊娠、過労、通気性の悪い下着の着用などが原因となる。

デリケートゾーンの不衛生、免疫力低下、疲労や睡眠不足はカンジダ腟炎の発症に関わる。

症状が改善しても治療は継続し、定期的な婦人科検診も推奨される。

また、多くの人がおりものの悩みを抱えており、恥ずかしがらずに受診することが大切。