包茎徹底ガイド: 種類、症状、治療法、手術について医師が解説

包茎とは、陰茎の先端が包皮に覆われて露出できない状態です。

通常、思春期に性器が発達することで解消されます。

仮性包茎は病気ではなく、亀頭が勃起時や手で包皮をめくると露出できるため、治療は必要ありません。

一方、嵌頓包茎は包皮口が狭いため、包皮をむくと亀頭が締め付けられ、血流が悪化して腫れや激しい痛みを引き起こします。

この状態を放置すると、陰茎が壊死する可能性があります。

発症初期には用手的に包皮を元の状態に戻すことも可能です。

嵌頓包茎は、包皮が狭く、勃起時に亀頭が戻らなくなる状態です。

痛みや腫れを伴うため、早急に泌尿器科専門医を受診する必要があります。

用手的に戻せない場合は緊急手術が必要になることもあります。

運よく戻せたとしても、ほとんどの場合が高度の仮性包茎となり、将来的な手術が推奨されます。

真性包茎は包皮がまったくむけないため、嵌頓包茎にはなりません。

ペニスの成長は一般的に18～20歳頃で終了します。

18歳以降に包茎の場合、自然に治る可能性はほとんどありません。

体の成長がほぼ終わっているのに、ペニスだけが成長して亀頭が露出するとは考えにくいからです。

そのため、18歳以降で包茎であれば、手術を検討することをおすすめします。

中学生や高校生の年齢でも手術は可能ですが、18歳頃まで待つことを推奨します。

高齢になっても手術は可能で、年齢制限はありません。

ただし、糖尿病などの持病がある場合は、経過が長引く可能性があります。

真性包茎では包皮口が狭いため、亀頭が露出できず、勃起時に圧迫されて強い痛みが生じます。

その結果、性交渉が持てなくなるケースが多く、異性との交際に消極的になったり、不妊の原因になったりします。

さらに、陰茎に慢性的な刺激が加わることで、陰茎がんのリスクも高まります。

包茎内が不潔になりやすく、悪臭やかゆみ、亀頭包皮炎、尿路感染症などの症状も引き起こします。

糖尿病やカンジダの合併症によって起こる包茎には、糖尿病性包茎とカンジダ性包茎の2種類があります。

糖尿病性包茎は、糖尿病による皮膚の脆弱化が原因で炎症や裂傷が繰り返され、包皮輪が狭くなることで起こります。

カンジダ性包茎は、カンジダ性包皮炎が原因で包皮輪が狭くなり、起こります。

どちらの包茎も、一度包皮輪が狭くなると自然に治癒することはありません。

包茎炎が発生して包皮輪の狭窄を感じた場合は、早めの治療が推奨されています。

包茎とは、男性器の先端を覆う皮膚（包皮）が狭くなって、亀頭が十分に出せない状態です。

包茎があると、包皮の内側に汚れがたまりやすく、炎症や感染症を引き起こすリスクが高まります。

包茎による炎症には、「亀頭包皮炎」があります。

亀頭包皮炎は、包皮と亀頭の間に細菌が繁殖して炎症を起こす病気です。

症状としては、亀頭やかゆみや赤み、痛みなどが現れます。

重症化すると、包皮が硬くなったり縮んだりして、かんとん包茎や真性包茎になる原因にもなります。

そのため、包茎の方は亀頭や包皮の衛生状態を清潔に保つことが重要です。

また、包茎の方は、陰毛が包皮に巻き込まれることで内皮が傷つき、炎症を起こすこともあります。

子どもに起きやすい症状といわれていますが、成人男性の方でも発症する可能性はあるため、注意が必要です。

割礼とは、宗教上の理由で生まれたばかりの赤ちゃんのペニスの包皮を切り取る風習で、衛生面を保つために理にかなった考えです。

イスラム教やユダヤ教が割礼を推奨しており、諸外国では包茎でない男性が多いです。

衛生面やペニスの成長を考えると、割礼にはメリットが多く、諸外国の男性と比較すると、日本人のほうが包茎率が高い傾向にあります。

包茎でないメリットは、衛生面が良く、亀頭が露出しているため、常に乾いた状態を保ち、においや垢がたまりにくいことです。

また、外の刺激に慣れることで早漏を防ぐ効果もあります。

埋没包茎とは、座ったり前かがみになったりした時にのみ包皮が亀頭を覆ってしまう状態です。

包皮の露出具合によって仮性包茎、カントン包茎、真性包茎に分類されます。

通常の包茎治療手術では改善できない場合があり、同時に「埋没陰茎長茎手術」を行うことで亀頭を露出させることができます。

老人性包茎は、加齢による包皮のたるみと亀頭のハリの低下、およびペニスの縮小によって引き起こされます。

仮性包茎に分類されることが多く、亀頭増大などの治療法があります。

包茎には仮性包茎と真性包茎があり、かんとん包茎は仮性包茎の一種です。

包皮から亀頭が露出したまま、包皮の入り口によって締め付けられて腫れ上がり、鬱血や痛みを伴った状態を指します。

かんとん包茎を放置してしまうと、亀頭が壊死するリスクがあるため、早急に外科手術を受ける必要があります。

包皮輪狭窄型包茎とは、包皮に狭い部分があり、包皮を剥くことが困難な状態。

包皮輪狭窄型包茎のリスクには、細菌やウイルス感染、性行為時の痛みや出血、早漏、亀頭にブツブツができること、陰茎がんが含まれる。

狭さの程度により、通常時も剥きにくいものや、勃起時にのみ剥きにくいものなど状態が異なる。

上野クリニックは、包茎手術における費用設定が術式ではなく糸の種類（ナイロン糸または吸収糸）によって決まっており、プライバシーへの配慮が徹底されています。

美容形成術を希望する場合には追加料金が必要ですが、仮名予約が可能という特徴があります。

そのため、包茎手術の仕上がりにこだわりがなければ、ナイロン糸を使用することで他院よりも費用を抑えることができます。

包茎手術は通常20～30分で完了し、マイクロサージェリーにより希望のデザインで仕上げられます。

手術後の入院はなく、当日帰宅可能です。

術後のケアプランは個人の生活習慣に合わせたものとなり、気になる点があれば気軽に質問できます。

診察から手術後の説明までの所要時間は1時間半～2時間程度です。

費用は99,000円から660,000円まであり、オプション料金はありません。

麻酔は局所麻酔が料金に含まれ、静脈麻酔は別途110,000円かかります。

仮性包茎は機能的に問題がないため、疾患がなければ手術の必要はありませんが、包茎には多くのデメリットがあり、手術が推奨される場合があります。