「ブギウギ」梅丸少女歌劇団のモデルを紐解く: 松竹楽劇部からOSK日本歌劇団まで

笠置シヅ子は「松竹楽劇団（SGD）」で作曲家・服部良一に出会い、ジャズ歌手として成長した。

その後、戦後には服部良一作曲の「東京ブギウギ」で「ブギの女王」と呼ばれるようになった。

OSK日本歌劇団は、OSK、NKD、OSK日本歌劇団など名称を変遷しながらも伝統を引き継いできました。

宝塚歌劇団、松竹歌劇団と並ぶ三大少女歌劇の一つとして高い人気を誇り、関西エンタメ界の代表的な人気歌劇団です。

ラインダンスは早いテンポで高く足を上げるのが特徴で、ピンク色の傘を回しながらテーマソング「桜咲く国」を歌うのも定番です。

宝塚歌劇団とは「歌の宝塚、ダンスのOSK」と並び称され、激戦区である関西エンタメ界を代表する存在です。

松竹少女歌劇団（OSSK）は、戦前の1927年に結成され、笠置シヅ子、柏晴江、美鈴あさ子ら人気スターを輩出した。

OSSKはストライキを機に再出発し、次世代のスターたちが活躍。

その中でも柏晴江は抜群の人気を誇り、OSSKの全盛期を支えた。

また、笠置シヅ子は歌が得意なコミカルな娘役として頭角を現し、OSSKの幹部団員を務めた。

1938年に東京の松竹楽劇団（SGD）に参加し、作曲家の服部良一と出会っている。

朝ドラ「ブギウギ」で鈴子が所属する「梅丸少女歌劇団（USK）」のモデルとなったのは、現在の「OSK日本歌劇団」です。

OSKは2022年に創立100周年を迎え、空襲や親会社の不況などの激動の歴史を乗り越えてきました。

OSKは大阪に本社を置く日本三大少女歌劇団の一つで、宝塚と並び称されています。

朝ドラ「ブギウギ」では、主人公・鈴子が道頓堀の梅丸少女歌劇団に入団し、個性豊かな団員と共に稽古に励みます。

その中で、鈴子の憧れの先輩となるトップスター・大和礼子を蒼井優が演じています。

蒼井優の朝ドラ出演は「ブギウギ」が初めてで、劇中で鈴子は礼子から踊りや歌に対する大切な精神を受け継いでいきます。

昭和12年の日中戦争の激化により、当局から「敵性歌手」とマークされていた笠置シヅ子は、派手なパフォーマンスを規制されてしまいます。

そこで、自身で楽団を結成し、制限された中でも歌い続けました。

この史実が、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で、主人公スズ子が「福来スズ子とその楽団」を結成するエピソードに反映されています。

大阪の梅丸少女歌劇団（USK）は、松竹楽劇部、大阪松竹少女歌劇団（OSSK）をモデルにしています。

OSSKは現在のOSK日本歌劇団の前身で、日舞や洋舞を取り入れた華やかなショーが特徴でした。

劇団のトップスター・大和礼子は、鈴子に歌と踊りの基礎を指導し、彼女が成長する上で重要な役割を果たしました。

鈴子は後に作曲家の羽鳥善一に見出されて上京し、国民的スターの福来スズ子として活躍します。

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」に登場する少女歌劇団と実在モデルを紐解くと、鈴子が最初に受験する「花咲少女歌劇団」は、「宝塚少女歌劇団」（現在の宝塚歌劇団）がモデルです。

鈴子のモデルとなった笠置シヅ子さんも、最初に宝塚少女歌劇団を受験しましたが、身長が足りずに不合格になっています。

宝塚少女歌劇団は、1913年（大正2年）に小林一三が前身となる「宝塚唱歌隊」を結成し、初演は「ドンブラコ」という歌劇でした。

鈴子はその後、「梅丸少女歌劇団（USK）」に入団し、さらに「梅丸楽劇団（UGD）」にスカウトされて上京します。

ドラマではこの2つの歌劇団も登場しますが、実在モデルについては記事では触れられていません。

また、松竹少女歌劇団（SSK）と、宝塚少女歌劇団、大阪松竹少女歌劇団（OSSK）は「三大少女歌劇団」と呼ばれ、一大ブームを巻き起こしました。

NHK朝ドラ「ブギウギ」で梅丸少女歌劇団の音楽部長である林嶽男を演じるのは橋本じゅん。

モデルとなったのは松竹楽劇部の音楽部長である松本四郎。

林部長が演じるブギウギは橋本じゅんの役柄で、松竹の松本四郎がモデルとなっている。

劇団四季は宝塚歌劇団とは対照的な「泥臭さ」をイメージ戦略に採用しています。

これは大阪の「気概」や「勢い」を表現したものと考えられます。

また、劇団四季の稽古場には「流した汗は石をも穿つ」という格言が貼られており、粘り強い努力を重視しています。

このような厳しい稽古によって、華やかな表舞台に立つための根性と地道な努力が養われます。

朝ドラ『ブギウギ』には、様々な個性的なキャラクターが登場する。

銭湯「はな湯」の常連客でアホのおっちゃんを演じる岡部たかしは、幼少期を関西で過ごした。

そのため、アホのおっちゃんの役柄に親しみを感じているという。

また、銭湯「はな湯」には、易者や釜炊きなど、他にも魅力的なキャラクターが登場する。

それぞれが鈴子の波乱万丈な人生に、優しく温かい記憶として残るような存在になることが期待される。