週刊文春、編集長不在の理由は？スクープ連発の背景を解剖

「週刊文春」は、ベッキー不倫疑惑や清原和博元プロ野球選手の覚せい剤疑惑など、次々とスクープを報じ、メディアやネットを賑わせている。

その要因は、同誌の流儀である「直撃取材」にある。

編集長の新谷学氏は、「直撃するのが流儀」と語り、現場に足を運び関係者に直接話を聞くことで、他のメディアでは得られない情報を獲得している。

この積極的な姿勢が、「週刊文春」のスクープ連発につながっている。

週刊文春編集長の新谷氏は、スクープを連発して健闘しているものの、喝を入れる目的で3か月の休養を命じられた。

休養後は復帰させる意向だが、騒動によりその実現が危ぶまれている。

なお、代わりの編集長は置かれず、木俣取締役が兼務する。

週刊文春を存続させるためには、読者や他のメディアにコンテンツの価値を理解してもらう必要がある。

読者にはスクープの価値を理解して対価を支払ってもらい、他のメディアにはスクープを無断で利用しないよう抗議していく。

また、テレビ局にも記事の使用料を請求する。

これにより、週刊文春は独自コンテンツの価値を確立し、収益を確保できるようになる。

週刊文春はスクープによって部数を伸ばしていた。

編集長の謹慎処分によって、記者のやる気が低下し、スクープが減ることで勢いがそがれる懸念がある。

週刊誌市場が部数減に苦しんでいる中、この躓きは同誌にとって大きな痛手となり得る。

週刊文春は、1984年に雑貨商・三浦和義氏に関する「疑惑の銃弾」を独自に報じ、スクープ報道を始めた。

この報道では、三浦氏の妻の射殺事件が保険金詐欺ではないかと疑惑を指摘し、他メディアも加熱して報道する騒動となった。

週刊文春は「攻めのメディア」として、確証が得られれば躊躇せずにスクープを報じる姿勢を貫いている。

ベッキーの不倫疑惑を報じた際も、正月休みの間から水面下で情報提供者と信頼関係を築き、正月明けに取材班を立ち上げて5日間で記事を完成させている。

スクープ報道の背景には、読者が興味のある本当におもしろいものを報道すれば売れるという確信がある。

スクープが続いているのは、取材の裏付けがしっかり取れた記事が出せる段階になったタイミングがたまたま掲載号と重なったためである。

春画の掲載が女性読者への配慮を欠き、上層部から批判を受けた。

編集部はモニターアンケートで読者の意見を募ることを提案したが、上層部からの圧力により実現しなかった。

この件は性的少数者に対する差別意識に基づく攻撃と捉えられている。