ロンバーグ病:片側の顔面非対称の原因、治療法、顔面再建の可能性
ライターのYUKOです。ロンバーグ病について解説します。ロンバーグ病は、顔の片側が非対称になる原因、治療法、顔面再建の可能性について紹介します。
重度ロンバーグ病に対する顔面骨・皮膚治療
顔面骨が小さくなった部位はどこですか?
右下顎骨
患者は重度のロンバーグ病と診断され、顔面骨と皮膚・皮下脂肪組織の治療計画が立てられた。
まず、右下顎骨の萎縮と成長不良を改善するために、右下顎骨骨延長術が行われ、14mm延長された。
思春期以降、顔面骨の低成長、委縮、かみ合わせの崩れが顕著になり、17歳時に上下顎骨切り術でかみ合わせの改善と顔面骨の水平移動が行われた。
18歳時に、右顔面の皮下脂肪組織が不足していることが原因で非対称性が残ったため、右腿の付け根から皮下脂肪組織を採取して移植した。
20歳以降、眼の位置やほほの位置を中心に顔面非対称が残ったため、23歳時に眼窩骨切り移動術と右頬骨骨延長術が行われた。
現在、移動させた骨は癒合しており、今後の脂肪注入術で痩せを改善する予定である。
詳しくみる ⇒参照元: ロンバーグ病(パリーロンバーグ病、ロンベルグ病、進行性顔面片...ロンバーグ病の手術:患者の意思決定
手術を決定した際に、最終的な決定権を握っていたのは誰ですか?
本人
ロンバーグ病の患者は、幼少期に発症することが多く、手術を受けるかどうかは本人の判断に委ねられています。
患者は、手術による影響を考慮し、手術の時期を決定する必要があります。
手術には身体的な影響だけでなく、生活にも影響が出る可能性があります。
詳しくみる ⇒参照元: #1.ロンバーグ病の失敗談「手術の決断」ロンバーグ病の治療
顔の片側が進行的に痩せて凹む原因不明の病気は?
ロンバーグ病
ロンバーグ病は、思春期以降の片側の顔面が進行性に痩せて凹む原因不明の病気です。
痩せと凹みは、皮膚や筋肉、顔面骨の萎縮が原因で、重症例では首から上半身にも広がります。
治療は健康保険が適用され、思春期前に発症した場合は顔面骨の成長障害を防ぐことが重要です。
詳しくみる ⇒参照元: ロンバーグ病(パリーロンバーグ病、ロンベルグ病、進行性顔面片...顔面非対称の原因と治療法
生まれつきの病気で顔面非対称を引き起こすものは?
ロンバーグ病など
顔面非対称の原因となる生まれつきの病気は、ロンバーグ病以外にも第1第2鰓弓症候群、ゴールデンハー症候群、トリ-チャーコリンズ症候群、ナジャール症候群の亜系など数多くあります。
成長に伴い生じる顎変形症の中にも、顔面非対称が生じる場合があります。
また、他の施設で治療を受けてきて、さらに顔の改善を希望される方の相談にも対応しています。
ロンバーグ病の症例では、6歳で右下顎骨骨延長術、17歳で上下顎骨切り移動術と歯科矯正による顔面骨非対称治療、24歳で右眼窩骨上方移動術と右頬骨骨延長術が行われ、治療が継続されています。
詳しくみる ⇒参照元: ロンバーグ病(パリーロンバーグ病、ロンベルグ病、進行性顔面片...