台湾赤十字の役割と組織: 人道支援のリーダー

中華民国紅十字会は台湾で唯一、国家により法的に保護されている民間組織です。

国防部と衛生署が理事を務め、財務は政府の審査が必要です。

両岸対立の歴史の中で、中国紅十字会との重要な交流窓口となり、台湾と中国の通信業務も担当してきました。

また、1990年の「金門協議」により、台湾に密入国した中国人の送還業務を支援するようになり、大規模災害時には両岸の交流シンボルとして義捐金寄付などの民間外交の役割も果たしています。

中国の赤十字組織は、1912年に赤十字国際委員会の認可を受けて設立され、1919年に国際赤十字赤新月社連盟に加盟しました。

1933年には中華民国紅十字会と改称し、国共内戦後に台湾に移転しました。

国際赤十字会議は1952年に中国紅十字会を中国における唯一の赤十字組織と認定し、台湾の赤十字組織は追放されました。