『おやすみプンプン』南条幸：プンプンを支える理解者。その過去と結末をネタバレ考察

「おやすみプンプン」に登場する南条幸は、プンプンの良き理解者で、彼に大きな影響を与えました。

絵本作家を目指す女性で、プンプンの文章の才能を見出し、漫画の原作原稿を依頼しました。

プンプンに寄り添い続け、彼の成長を支えました。

「おやすみプンプン」は、主人公プンプンを理解するために、作者の南条幸が描いたマンガである。

南条幸はマンガの語り手で、プンプンの半生を独特な絵柄で描くことで、世界の崩壊を防ぎ、プンプンを救う。

この構造は、「絵柄」と「物語」の交わりに現れる「救済」を表現していると解釈できる。

南条幸はクールビューティーな印象の女性で、過去に整形とダイエットで現在の容姿を手に入れた。

プンプンは南条との距離を縮め、愛が芽生えたが、愛子との再会で失踪。

愛子は自殺し、プンプンも後を追う覚悟を決めた。

南条はプンプンを救うために奔走した。

南条幸は、自身の容姿にコンプレックスを抱き、美容整形とダイエットによって現在の姿となった。

彼女にとって美容整形は、理想の容姿を手に入れるための手段であり、整形への抵抗はなかった。

また、理想の自分や人生を手に入れるためなら手段を選ばない生き方をしていた。

たとえ悪い結果になっても自分の選択に後悔せず、自分の人生に自信を持っていた。

「おやすみプンプン」で多用されるモノローグは、虚構度の高い「プンプンの絵柄」が「現実的な背景」に登場する理由を説明していない。

そのため、「プンプンの絵柄」が正当性を失い、虚構の世界を崩壊させる「黒点」となる。

カルト教祖星川はこの「黒点」の正当性を問いかけ、南条幸はマンガ家志望として「プンプンの良き理解者」となり、この問題の解決を目指す。

プンプンはかつての廃工場跡でナイフで自分の左目を刺し、自殺を図った。

彼は元恋人愛子の姿が曖昧になり、彼女との七夕の約束を守れなくなることを恐れていた。

幸の助けで救出されたプンプンは、執行猶予を終えて元の生活に戻ったが、愛子の記憶は薄れていった。

「神様神様チンクルホイ」という呪文で現れる謎の人物は、神様と呼ばれ、眼鏡をかけた成人男性として頭部のみが現れます。

この人物の正体はプンプンの「自問自答」の仮の姿とされており、中学生の頃は呪文を唱えずとも現れ、高校生になるとほとんど登場しなくなりました。

主人公のプンプンは、セックスで簡単に問題が解決してしまうことに絶望感を抱き、「自分の人生は何だったのか」と疑問を抱く。

彼は、幸せが代替可能なものであり、南条幸という人物との関係も、他の多くの幸せな瞬間と変わらないものだと悟る。

しかし、田中愛子はプンプンにとって、なくてはならない存在であり、代替できない幸せの象徴となる。

愛子とプンプンは、愛子の母親を殺害した罪で警察に追われていた。

愛子の死後、プンプンは警察に事情聴取されたが、逮捕されることなく重要参考人に留まった。

プンプンは、幼少期の親友である南条幸によって自殺未遂現場から救助され、病院に搬送された。

その後のプンプンの消息については記事では触れられていない。

プンプンの顔は読者が主観を投影できるように鳥の顔になっており、彼の幼少期はひよこのような鳥の顔ですが、自分を偽り始めると顔が黒塗りになり、主体性を持つ場面では人間の顔になる。

彼の顔の変化には意味があり、最終回まで続く。

南条は整形した過去があり、プンプンに対して特別な感情を持っていました。

南条の子供もプンプンを慕い、結婚の可能性もありました。

しかし、最終的には二人は結婚せず、友人関係を続けました。

これは、南条がプライドが高く、自分は他人と違うという思いが強かったことと、実際には平凡な生き方をしてきたこととの矛盾からくるものでした。

プンプンと愛子は子供の頃に再会を約束するも、プンプンの母親の事故により愛子との待ち合わせをすっぽかしてしまった。

十数年後、自動車教習所で再会した二人は、プンプンが大学生活を少し盛って話したのに対し、愛子は嘘をついてモデルの道を歩んでいると語った。

しかし、実際には愛子は母親の暴力に悩まされていた。

プンプンは愛子の願いを叶えようと引っ越しを提案するも、母親に激しく反対された。

その結果、プンプンは愛子の母親を絞殺してしまった。

大会決勝戦で負傷した矢口、プンプンと愛子、愛子の鹿児島への誘いを拒否したプンプン、その後プンプンは塞ぎ込み、周囲と関わらなくなる。

高校時代、打ち上げで梓と意気投合、週末に展覧会へ。

プンプンの涙、感想ノートへ荒唐無稽な物語、梓との口論、プンプンへのいじめを懸念。

しかし、梅雨明けに再会した2人の間には以前と同じ日常が過ぎていった。