愛媛県松野町出身の元マツダ社員・上川傑被告の裁判と判決 - マツダ寮強殺事件の真相

上川被告は2021年9月に寮で菅野恭平さんを消火器で殴り殺害し、現金を奪ったとして起訴されました。

検察側は無期懲役を求刑していますが、被告は殺意を否認しており、弁護側は傷害致死罪の適用を求めています。

判決は12月6日に言い渡される予定です。

広島で発生したメーカー独身寮での強盗致死傷事件の受刑者、上川傑は最高裁への上訴期限を迎えたが、上告しなかった。

控訴審では控訴が棄却され、一審の無期懲役判決が確定。

上川は犯行時の殺意や金銭強取目的が明らかで、証拠隠滅や自首の欠如など凶悪性が認められ、反省の態度も不十分と判断された。

最高裁への上告は限られた事由に限定されており、受刑者は棄却される可能性が高かったため、上告を断念したと考えられる。

広島地裁は、強盗殺人の罪で被告に無期懲役を言い渡した。

裁判長は、被害者の傷の状況や事件当日の被告の行動から、殺意と強盗の意図を認めた。

また、被告の不自然な弁解を指摘し、罪に向き合っていないと判断した。

広島市の社員寮で同僚を殺害し、現金を奪った元社員に対して、広島地方裁判所は無期懲役を言い渡した。

検察側は無期懲役を求刑していたが、弁護側は突発的な犯行で殺意はなく、現金を奪うつもりもなかったとして、傷害致死と窃盗の罪にとどまり、有期刑が相当だと主張していた。

裁判所は、被害者の無念さを考慮し、酌量の余地はないと判断した。

無期刑受刑者の仮釈放の可否は、単に刑期の長さだけでなく、服役中の態度や反省の有無、被害者感情の緩和、更生社会復帰の意欲、仮釈放後の受け入れ態勢など、さまざまな要因によって左右される。

中でも、懲罰の有無や反省の姿勢、被害者感情の緩和が特に重要なファクターとなる。

さらに、仮釈放後の受け入れ態勢が整っているかどうかも重要な要素となり、家族の支援や労働場所、住居の確保が求められる。

また、被害弁済の有無や社会的に許容されるような風潮になっているかも考慮される。

しかし、残虐な犯行や社会に大きな影響を与えた場合は、仮釈放の可能性が低くなる傾向にある。

無期懲役囚となった上川傑は、刑務所内で20歳から50歳までの最も充実した時期を過ごすことになる。

刑務所では、過酷な環境と厳しい規則が課され、限られた自由の中で高齢受刑者の世話や作業に従事する生活となる。

仮釈放は制度上はあるものの、実際にはほとんど実現せず、上川傑もほぼ100％仮釈放の可能性はなく、刑務所で生涯を終えることになる。

刑務所内の治安維持のために仮釈放の希望がわずかに残されているが、終身刑がない日本では、無期懲役は事実上の終身刑となる。

広島市南区のマツダ社員寮で昨年9月、同僚の社員菅野恭平さん（当時19歳）を殺害し現金約120万円を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた元社員の上川傑被告（21歳）の裁判員裁判で、広島地裁は6日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

弁護側は殺意や強盗の意思はなかったと主張していたが、丹羽芳徳裁判長は消火器で後頭部や背中を強く殴りつけて生じた傷の状況などから殺意があったと判断。

被害者が多額の現金を持っていることも認識していたとして強盗の意思もあったと認定した。