トー横キッズの居場所：歌舞伎町に集まる理由を探る

歌舞伎町にある「トー横」は、「TOHOシネマズ（トーホーシネマズ）の横」の略称で、TOHOシネマズ（東宝ビル）周辺地区を指します。

当初は東宝ビルの東側路地を指していましたが、現在は周辺エリア一帯を指す場合が増えています。

また、「トー横」は単に場所を示すだけでなく、風紀の乱れた若者がたむろする場所というステレオタイプを表す意味も含まれています。

グリ下キッズは大阪市中央区道頓堀のグリコサインの下に集まる若者グループで、援助交際や暴力行為などの被害が絶えない。

2021年6月には15歳の少年がホームレス男性に暴行を加える動画がSNSで拡散され書類送検された。

また、同年5月には18歳の少年と14歳の女子中学生が自殺し、薬物中毒状態だったことが判明するなど深刻な問題も起きている。

「トー横キッズ」現象は、若者が直面する社会的な問題、家庭環境の難しさ、経済的困窮などの課題を浮き彫りにしています。

寝袋は単なるライフスタイルではなく、彼らの置かれた状況からの「逃避」の象徴となっています。

家庭からの虐待を逃れるために「トー横」に避難する若者もおり、彼らの支援と理解の必要性を示しています。

社会全体が問題解決に取り組み、根本的な解決策を模索することが求められています。

トー横広場に集まるキッズは、家庭や施設での生活に嫌気がさしてやって来るが、歌舞伎町には彼らに犯罪の道を誘う大人が多く、薬物や売春、詐欺などの非日常にすぐにアクセスできる環境にある。

そのため、深刻なトラブルに巻き込まれる危険性が高い。

以前は夜中にコンビニの前でたむろしていた程度の子が、トー横広場では犯罪に容易に関わってしまうことが問題となっている。

トー横以外にも、大阪の「グリ下」や神奈川の「ビブ横」など、似たようなたまり場が存在する。

キッズたちは年齢を偽ってバーで働き、移動資金を貯めている子もいる。

幼少期のユウトは母親から虐待を受けていた。

殴る、蹴る、首を絞めるといった暴力だったという。

そのため、ユウトは母親を嫌い、連絡を絶った。

ユウトは児童相談所などに保護されたこともあったが、最終的にトー横を居場所として選んだ。

ミノリは両親の離婚後、母親に引き取られたが、母親が彼氏と同棲するようになり、週に1回しか帰宅しなくなった。

そのため、ミノリは生活費をほとんど渡されず、幼い弟妹たちの食事代を稼ぐために歌舞伎町で売春をしていた。

また、時には自分で食事を作って弟妹に与えていた。

トー横キッズと呼ばれる若者たちは、新宿歌舞伎町の「新宿東宝ビル」周辺に寝袋を敷いて野宿したり、ネットカフェで数人で泊まって割り勘したり、ホテルのフロント裏側にあるソファや簡易ベッドで仮眠したりしている。

女子は立ちんぼをして費用を得てホテル暮らしをする人もおり、男子は立ちんぼ女子から色恋で貢がせて費用を得てホテル暮らしをする場合もある。

春休み期間中、東京・歌舞伎町の「トー横」周辺で家出した若者ら31人が補導された。

中には小学6年の女子児童や、北海道や宮城県から来た少女も含まれていた。

また、警視庁は問題となっているメンズコンセプトカフェにも立ち入り、警戒を強めている。

トー横で取材を行った記者によると、トー横にいる子供たちは大人に対して強い不信感を抱いており、当初は記者に話を聞かせてもらうことすら難しかったそうです。

子供たちは記者を見つけると逃げ出すことも多く、話をしてくれたとしても、その内容が本当かどうかは不明でした。

子供たちは学校や家庭に居場所がなく、孤独や寂しさを感じており、SNSを通じてつながりを持とうとしているものの、真に求めているのはリアルな人間関係やぬくもりだということが分かりました。