【ネタバレ注意】風の谷のナウシカ：映画と原作漫画のあらすじを徹底比較！！ラストの意味やトリビアも解説

「風の谷のナウシカ」の終盤で、ナウシカは旧人類が計画した、闘争本能のない新人類による清浄な世界を拒否します。

彼女は、新人類の卵とともに旧人類の叡智の結晶である墓所を破壊し、現生人類の浄化と滅亡、新人類の絶滅という修羅の道を選びました。

ナウシカは、旧人類の計画が生命への侮辱であると考えたのです。

「火の7日間」と呼ばれる戦争で地球は荒廃し、有害な瘴気を出す森「腐海」が大地を覆いました。

人間は腐海ではマスクなしでは生きられず、腐海に住む「蟲」がさらに人々の生活を脅かしています。

ナウシカの村は腐海という危険な森のほとりに位置し、村人たちは蟲たちを恐れ、距離を置いて生活しています。

しかし、ナウシカは幼い頃から蟲と心を通わせることができ、村人からも愛されています。

ある日、腐海で人間を滅ぼすような蟲が出現し、村は危機に陥ります。

ナウシカは蟲と対話して危機を回避し、村人たちの命を救います。

風の谷から遠く離れた地で勃発した巨神兵をめぐる争いにより、巨神兵を輸送していた飛行船が墜落。

その墜落現場となったのがナウシカたちの暮らす風の谷でした。

ナウシカは族長の娘として先頭に立ち、やがて国同士の争いへと巻き込まれていきます。

墜落した飛行船には、トルメキアがペジテから略奪した巨神兵が積載されていました。

巨神兵はかつて「火の7日間」で世界を焼き尽くした最恐兵器です。

風の谷のナウシカは、かつて世界を滅ぼした巨神兵を蘇らせる秘石を託されました。

トルメキアの皇女クシャナは巨神兵を復活させて戦いを有利にしようと企んでいます。

ナウシカはトルメキアの軍隊に加わり、土鬼との戦いに身を投じますが、彼女には巨神兵復活を阻止するという別の目的がありました。

「秘石」は原作の「風の谷のナウシカ」に登場する重要なアイテムで、巨神兵を起動する鍵となる装置です。

王女ラステルからナウシカに渡され、ナウシカと巨神兵を結ぶ重要な役割を果たします。

秘石の力で、ナウシカは巨神兵と心を通わせ、本来の使命である争いの調停を全うさせます。

『風の谷のナウシカ』の映画で印象的な王蟲の暴走シーンは、原作漫画では物語の序盤に描かれています。

このシーンでナウシカが追いかけるのは、ペジテ市の男二人で、彼らは王蟲の子どもをオトリにして風の谷を襲わせようとしています。

映画では大がかりなシーンですが、原作漫画では比較的あっさりと描かれているため、映画だけを見た人は原作漫画の展開に驚かされるかもしれません。

映画では未完成状態で2発しか撃たずに壊れた巨神兵ですが、原作漫画では知性を持った巨大人型生物として描かれています。

人間が使う兵器ではなく、自分で判断する能力を持ったサイボーグのような存在です。

ナウシカとの関係にも注目すべきポイントがあります。

風の谷のバージが不時着水した後、ナウシカはバージを回収するため降下。

乱戦の中でアスベルを救出したが、その後翅蟲の群れに追われて腐海の奥深くへ逃走。

逃走中、アスベルがメーヴェから落ち着地し、ナウシカも瘴気マスクを紛失して気絶して着地した。

着地後、ナウシカは腐海下層部の清浄な雰囲気に気づき、腐海が汚染された大地を浄化していることを理解した。

高度産業文明が崩壊した千年後の地球。

汚染された大地に広がる「腐海」には、「蟲」と呼ばれる巨大な昆虫に似た生物が生息している。

腐海は瘴気を放出し、大量に吸い込むと死に至る。

人類は瘴気と蟲に怯えながら、荒廃した世界で暮らしている。

トルメキアと土鬼という二大列強国が覇権を争う中、腐海の辺境にある風の谷の族長ジルが病床にあり、娘のナウシカが代理で国を治めている。