妊娠初期のエコー写真の見方完全ガイド！専門家が解説【用語・向き・性別】

エコーでの測定部位によって推定妊娠週数や分娩予定日が異なるのは、胎児の部位によって成長具合が異なるためです。

例えば、太もものエコーでは妊娠21週1日目と推定され、腹部エコーでは妊娠23週0日目と推定される場合があります。

これは、胎児の頭の形によっては数値が大きく出やすいなど、部位によって成長の進み具合が異なるためです。

通常、この差は異常ではなく、胎児の個性とされていますが、気になる場合は医師に相談しましょう。

エコー写真で胎児の性別は、妊娠16〜20週ごろから見分けられるようになる。

ただし、赤ちゃんの角度や体勢によっては判別が難しい場合もある。

性別は、主に外性器の形で判断される。

妊娠2ヶ月頃では、胎嚢の確認はできるが、目や鼻、口などの形成状況はエコーでは明確には分からない。

ただし、2Dエコーでは心臓の拍動を確認することができる。

3ヶ月頃には手や足、指が形成され、胎動が始まるため、4Dエコーでは胎児が動く様子が確認できる可能性がある。

身長は約9cm、体重は20～30gまで成長する。

妊娠初期の経膣エコーでは、胎児の成長を測定するためにCRL（頭殿長）が使用されます。

CRLは頭頂から臀部までの長さで、妊娠週数や出産予定日の推定に使用されます。

その他の用語には、胎児の頭幅（BPD）、太ももの骨の長さ（FL）、腹部の前後と左右の厚み（APTD、TTD）などがあります。

羊水量（AFI）も測定され、過多または過少を確認します。

これらの測定値は、胎児の健康と妊娠の進行状況を評価するために使用されます。

経腹エコーでは、頭部の大横径、腹部の前後径と横径、大腿骨の長さが計測されます。

これらの数値は、胎児の推定体重や分娩予定日の算出に用いられます。

また、腹部の前後径と横径を掛け合わせた数値は、胎児の腹部面積を示し、推定体重を割り出す目安の一つです。

エコー写真では、「GA」または「AGE」という項目が妊娠週数を表します。

例えば、「GA 12w5d±1d」と表記されていれば、妊娠12週5日（誤差はプラスマイナス1日）という意味です。

妊娠週数を確認したいときは、この項目を探しましょう。

エコー写真に記載されている「EDC」または「DEL」は「出産予定日」の略語です。

ただし、日本の表記とは異なり、月と日の順序が逆になっています。

たとえば、「19/05」と表示されている場合は、出産予定日は5月19日です。

赤ちゃんの頭を真上から見たときの横幅の大きさを示す指標をBPD、前後の大きさを示す指標を頭蓋前後径(FOD)と呼びます。

FODはBPDに対して十字に交わる線になります。

例えば、「FOD5.03cm」の場合、赤ちゃんの頭の真上から見て前後の大きさは5.03cmとなります。