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K2の冬季登頂成功の裏で: 山に残された遺体と登山者のリスク

ライターのYUKOです。K2の冬季登頂の成功の裏には、悲劇的な現実が隠れています。山に残された遺体と登山者の直面するリスクについて紹介します。

エベレスト山頂の過酷な現実

過酷なエベレスト山頂で命を落とした時、どのような状況に陥るのか

強風による恐怖

エベレスト山頂は想像とは異なり、強風が吹き荒れる過酷な環境で、酸素は極めて薄く、助ける人もおらず、不安を煽る不気味な音が鳴り響く。

低酸素状態により、スポンサーのための写真撮影も忘れ、自分自身を優先して考えるのが当然の状態となる。

詳しくみる ⇒参照元: 【注意事項】エベレスト登山に潜む8つの危険

エベレスト大量遭難と行方不明のインド隊

ツェワン・パルジョールが履いていたとされるブーツのブランドは?

コフラック

1996年のエベレスト大量遭難では、インド隊のツェワン・サマニア、ドルジェ・モルップ、ツェワン・パルジョールが山頂付近で行方不明になった。

サマニアは宗教的儀式のために他の2人に下山を指示し、その後無線は途絶えた。

下山の途中で、福岡チョモランマ登山隊の日本人が標高8,570メートルの第2ステップ付近で2人のライトを目撃したが、その後の救助要請は断られた。

後に、福岡隊の行動をめぐって論争が起こったが、その後誤解は解けた。

行方不明になったインド隊の登山家たちは、コフラック製の緑色のブーツを履いていたとされている。

詳しくみる ⇒参照元: グリーンブーツ

エベレストの山頂に眠る無名の遺体

頂上へのアタック中に死亡した場合、遺体は回収されない?

回収されない

エベレストの山頂付近には、回収されない遺体が数多く残されています。

標高が高いため、頂上アタック時は最低限の装備しか持てず、亡くなると麓まで遺体を運ぶことがほぼ不可能だからです。

遺体は冷凍されたように当時の姿で残っており、ウェアは強風と紫外線にさらされて鮮やかな色を保っています。

遺族が費用を払って麓まで運んでもらう場合もありますが、遺体発見時はポジティブな思考を保つため、話題にはしません。

詳しくみる ⇒参照元: 【注意事項】エベレスト登山に潜む8つの危険

エベレストの遺体:気候変動の残酷な結果

気候変動がエベレストに与える影響は何ですか?

氷河融解による遺体の露出

エベレストでは、地球温暖化により氷河が急速に融解し、過去数シーズンで氷雪に覆われた斜面からかつてないほど多くの遺体が発見されています。

この遺体は、何十年も前に命を落とした登山者のものです。

この発見は、登山者とネパール政府によって、気候変動の深刻な結果であると考えられています。

詳しくみる ⇒参照元: 登山者を恐怖に陥れるあの「エベレスト」の惨状 温暖化で遺体が...

グリーンブーツの遺体

遺体の持ち主は誰である可能性が高いですか?

ドルジェ・モルップ

1997年に発表された「北稜からのインド隊のチョモランマ下山」という記事では、グリーンブーツの遺体はツェワング・パルジョール曹長ではなく、ドルジェ・モルップ上等兵である可能性が示唆されています。

目撃情報によると、モルップは下山中にライトを点けており、凍傷にかかった手に手袋をせず、アンカー・ポイントの安全カラビナを外すのにも苦労していたとされています。

詳しくみる ⇒参照元: グリーンブーツ

エベレストの悲劇:温暖化で露わになる登山者の遺体

地球温暖化によってエベレストで何が起きている?

遺体が露わになっている

近年、エベレストでは地球温暖化の影響で氷が溶け、過去に亡くなった登山者の遺体が発見されています。

登山ガイドのカミ・リタ・シェルパによると、遺体の一部である頭蓋骨、指、足が発見されており、世界最高峰に眠る登山者たちの遺体が明らかになっています。

温暖化によって登山道やキャンプ地周辺の氷が溶け、かつては隠れていた遺体が露わになっていると考えられています。

詳しくみる ⇒参照元: 登山者を恐怖に陥れるあの「エベレスト」の惨状 温暖化で遺体が...

エベレストの遺体:放置か収容か?

エベレストの遺体は残すべきか収容すべきか?

意見が分かれる

ネパール政府はエベレストに放置された100体以上の遺体の扱いについて、遺体を収容するかそのまま残すかの議論に直面している。

遺体を残すことを支持する登山家は、亡くなった仲間はエベレストの一部であると主張する。

一方、遺体の一部は保存状態が良く、収容して埋葬すべきだと考える人もいる。

ガイドのゲルジェ・シェルパ氏は、過去2回の登頂で目にした遺体の数の増加に恐怖を感じている。

詳しくみる ⇒参照元: 登山者を恐怖に陥れるあの「エベレスト」の惨状 温暖化で遺体が...

イタリア人登山家遭難:3人の生存が確認、凍傷で手足切断の可能性

遭難したイタリア人登山家の人数は?

3人

遭難したイタリア人登山家は3人で、そのうち2人の生存が確認されています。

1人はヘリコプターによって救助されましたが、もう1人は足に凍傷を負い歩行不能なため、高所ポーターによる救出を待っています。

3人とも凍傷がひどく、手足を切断する必要があると診断されています。

詳しくみる ⇒参照元: K2の氷塊崩落、登山家2人を救出 死者11人に

マナスル山雪崩で死亡者11人に

事故に巻き込まれた登山隊の人数は何人か?

17人以上

ネパールのマナスル山で発生した雪崩により、17人以上の登山隊員が巻き込まれました。

死亡が確認された人数は9人から2人増えて11人となり、うち5人は韓国人登山家と同行のシェルパです。

生存者たちは悪天候のため遺体の回収ができていません。

詳しくみる ⇒参照元: K2の氷塊崩落、登山家2人を救出 死者11人に

エベレストのグリーンブーツ

エベレスト山頂付近にある、ランドマークとなっている遺体の呼称は?

グリーンブーツ

グリーンブーツと呼ばれる遺体は、エベレスト山頂の北東稜ルートのランドマークとなっています。

この遺体はインド人登山家のツェワング・パルジョールであると考えられており、緑色の登山ブーツを履いていることからこの名が付けられました。

グリーンブーツ・ケーブと呼ばれる洞窟の中にあり、エベレストの北側から登頂を目指す人は誰でもこの遺体を目にすることになります。

2006年には、単独登頂に成功したデイヴィッド・シャープがこの洞窟で遭難死しました。

詳しくみる ⇒参照元: グリーンブーツ