【リビア】リビアと”アメリカ”の関係――歴史的な爆撃から内戦まで

ASAMIと申します。今回は、リビアと’アメリカ’の関係についてお話しします。歴史的な爆撃から内戦まで、リビアとアメリカの関係は複雑で多岐にわたります。
リビア介入の目的

リビア介入の目的は、リビアの独裁者、ムアンマル・カダフィによって弾圧の対象とされている民主化を求める平和的デモ参加者の命を救うことだった。
2011年3月17日、国連安保理はオバマ大統領が主導した決議1973号を採択し、リビアへの軍事介入を承認した。リビア介入の目的は、リビアの独裁者、ムアンマル・カダフィによって弾圧の対象とされている民主化を求める平和的デモ参加者の命を救うことだった。オバマ大統領は「カダフィは、チュニジアやエジプトで権威主義政権を倒したアラブの春のリビアにおける流れを粉砕し、いまや民衆蜂起が最初に起きた都市を血の海に沈めようとしている」と説明している。 詳しくみる ⇒ 参照元: 人道的介入で破綻国家と化したリビア ―― なぜアメリカは判断...
リビアでの出来事

リビアでは政府当局によるデモ隊への攻撃が始まり、大量虐殺が行われた。
リビアでは政府当局によるデモ隊への攻撃が始まり、大量虐殺が行われた。この日だけで250人が死亡し、戦闘機やヘリコプターによる機銃掃射、手榴弾や重火器、さらには戦車を使用してデモ隊への攻撃が行われた。油田でのストライキも発生し、操業が停止した。政府当局の弾圧に対し、政権側からも批判の声が上がり始め、高官の離反や国連代表部のメンバーの離反が相次いだ。アラブ連盟のリビア代表もデモ隊を支持し辞任した。軍関係ではデモ隊への空爆に際して空軍機2機が亡命し、戦闘機の乗組員が脱出した。反政府側ではベンガジで政府軍に対して戦った兵士や軍将校が現れ、カダフィ大佐のいとこがエジプトに亡命した。 詳しくみる ⇒ 参照元: 2011年リビア内戦
支援を受けた反政府武装勢力

欧米の支援を受けた。
2011年10月、欧米の支援を受けた反政府武装勢力がリビアを制圧し、カダフィは殺害される。軍事的勝利を収めた直後、米政府関係者は目的を達成できたことに満足していた。 詳しくみる ⇒ 参照元: 人道的介入で破綻国家と化したリビア ―― なぜアメリカは判断...
リビアの反政府運動の報道内容

リビア東部は反政府派に掌握され、カダフィ大佐の求心力が低下している。
リビアでは反政府運動が激化し、リビア東部は反政府派に制圧された。カダフィ大佐の求心力も低下しており、彼の出身地を含む一部の地域を除いて政府の施政権が及ばなくなっている。アラブ連盟や国際刑事裁判所などがリビア政府の武力行使を非難している。カダフィ大佐は徹底抗戦を表明しており、国外逃亡の可能性も否定している。 詳しくみる ⇒ 参照元: 2011年リビア内戦
リビアの報復行動

イタリアにあるアメリカ沿岸警備隊の基地に対するスカッドミサイル攻撃を行った
1986年のアメリカの軍事行動に対するリビアの報復として、リビアはイタリアにあるアメリカ沿岸警備隊の基地に対するスカッドミサイル攻撃を行った。この攻撃は海に着弾し、被害はなかった。また、この爆撃による報復とされている1988年のスコットランド上空におけるパンナム機爆破事件も起こっている。アメリカの行動は各国の非難を受けたが、外交関係には大きな影響はなかった。 詳しくみる ⇒ 参照元: リビア爆撃 (1986年)
リビアでの米・NATOによる介入の成功は?

リビアでの米・NATOによる介入は成功したと言える。
リビアでの米・北大西洋条約機構(NATO)による介入は、米国とバラク・オバマ大統領にとって大きな成功となった。NATOを先頭に立たせて自らは補助的役割を果たし、多大な国際支援を募ることによってカダフィ政権を崩壊させることができた。しかし、リビアを混乱から回復させるための具体的なアプローチや教訓はまだ不明であり、これからの課題となる。 詳しくみる ⇒ 参照元: ワシントンUPDATE 「カダフィ(政権崩壊)後の疑問」
リビア情勢の変化の要点

停戦合意が結ばれ、政治的安定化の兆しが見え始めた。
リビアでは紛争の激化とともに諸外国の軍事介入も加熱していたが、最近になって停戦合意が結ばれるなど、緊張緩和と政治的安定化の兆しが見え始めた。しかし、停戦の実現に向けた道のりは依然として険しく、何よりも欧米諸国やNATOの対リビア政策の分裂がリビアの安定化を妨げている。本稿では、停戦合意を受けたリビア情勢の変化を整理したうえで、欧米の対リビア関与の混乱の背景について分析する。 詳しくみる ⇒ 参照元: 緊張高まるリビア紛争Ⅱ-欧米の分裂が妨げる安定化
LPDFの第1ラウンドの開催時期

11月9日
11月9日からチュニジアにて国連主導の政治協議「リビア政治対話フォーラム(LPDF)」の第1ラウンドが開催された。この協議では、2つの停戦合意を具体化させるために、2021年12月24日にリビアで大統領・議会選挙を実施することが合意された。リビアは世界第10位、アフリカ大陸では首位の原油確認埋蔵量を持っているが、LNAによる油田や石油施設の封鎖により石油生産量が低下していた。しかし、停戦合意を受けて石油施設からLNAが撤退し、石油生産が再開された。今後は停戦合意の履行と政治プロセスの進展が期待されるが、課題は山積している。 詳しくみる ⇒ 参照元: 緊張高まるリビア紛争Ⅱ-欧米の分裂が妨げる安定化
リビア最高指導者の暗殺を決意した理由

リビアが関与していると判断したからです。
アメリカの空母戦闘群がシドラ湾に入り、リビアのミサイル艇とレーダー基地を爆撃した後、西ベルリンのディスコで爆破事件が起こり、アメリカ人に死者が出ました。これらの事件にリビアが関与していると判断したアメリカは報復としてリビア最高指導者のムアンマル・アル=カッザーフィーの暗殺を決意し、トリポリなどに対する爆撃を行うこととしました。 詳しくみる ⇒ 参照元: リビア爆撃 (1986年)
1969年以来、アフリカ諸国最長の政権を維持していたカダフィ... 続きは次のページで!
