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風邪と細菌感染症の違いって一体なんなの?見分け方とは!?

風邪と細菌感染症の違いって一体なんなの?見分け方とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 風邪はウイルス感染症、細菌感染症は細菌感染症によって起こる。

💡 風邪は自然に治癒するが、細菌感染症は適切な治療が必要な場合がある。

💡 風邪と細菌感染症の見分け方は症状や重症度によって判断する。

それでは、風邪と細菌感染症の違いについて詳しく見ていきましょう。

風邪と細菌感染症:違いと治療法

風邪と細菌感染症の違いについて、改めて認識する必要があると感じます。

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風邪に抗生物質(抗菌薬)」という誤解を巡る5つの数字

✅ 風邪やインフルエンザに抗生物質・抗菌薬は効果がないにも関わらず、約50%の人が効果があると誤解している。

✅ 風邪に効果がないにも関わらず、患者の約3割が抗生物質・抗菌薬を処方してほしいと考えており、医師の6割が患者の希望通り処方している。

✅ 抗生物質・抗菌薬の誤った使用は薬剤耐性菌を生み出し、2050年には世界で1000万人が死亡すると推測されている。日本では、処方された抗生物質・抗菌薬を最後まで飲みきっている人は約半数で、誤った服用方法をしている人が約半数存在する。

さらに読む ⇒BuzzFeedBuzzFeed出典/画像元: https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/misunderstandings-about-antibiotics

抗生物質の乱用は本当に怖いですね。

風邪は、ウイルス感染症によって鼻や喉などの上気道に炎症が起こる病気で、医学的には『急性上気道炎』と呼ばれます。ウイルスは細菌よりも小さく、通常の顕微鏡では観察できません。また、ウイルスは自身の力で増殖することができず、他の生物の細胞を利用して増殖します。風邪の治療には抗ウイルス薬は効果がなく、対症療法が中心となります。そのため、風邪の症状を和らげる薬を服用しても、風邪が早く治るわけではありません。抗菌薬は細菌感染症に対して効果がありますが、風邪には効果がなく、むしろ体内の善玉菌を減らし、耐性菌を増やす可能性があります。そのため、風邪に対して抗菌薬を使用することは推奨されません。一方、細菌感染症は風邪とは異なり、自然治癒しない場合や、適切な治療をしなければ命に関わる場合もあります。風邪と細菌感染症の見分け方は、症状の種類や数によって判断します。風邪の場合、咳、鼻水、喉の痛みなど、多岐にわたる症状が出やすいですが、細菌感染症では、特定の臓器に関連した症状のみが出やすい傾向があります。例えば、肺炎は肺に感染することで、発熱、咳、痰、息苦しさなどの症状が出ます。風邪と細菌感染症の違いを見極めるのは難しい場合があるため、症状が重い場合は医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが重要です。

マジ!?知らんかったわ!

そうやね、風邪に抗生物質は効かんもんね。

あのね、昔はね、風邪薬なんてなかったのよ。

風邪の治療法と注意点

風邪の治療法は、対症療法が中心なんですね。

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大人の風邪に抗生物質はほんとに効くの?

✅ 風邪に対する抗菌薬の処方について、アメリカでも日本と同様に、必要のない場面で抗菌薬が処方されている現状が問題視されています。

✅ 抗菌薬は細菌感染症の治療に有効ですが、乱用は耐性菌を生み出し、将来の治療を困難にするリスクがあります。また、風邪など、抗菌薬が効かない感染症に処方されるケースも多く、適切な使用が求められています。

✅ 風邪に対する抗菌薬の必要性を正しく理解し、必要のない場合は抗菌薬を使用しないようにすることで、耐性菌の発生を防ぎ、より効果的な治療と医療費削減に貢献できます。

さらに読む ⇒医師たちがつくるオンライン医療事典MEDLEY(メドレー)医師たちがつくるオンライン医療事典MEDLEY(メドレー)出典/画像元: https://medley.life/news/574e8d3b33b09d46038b4aac/

抗菌薬の乱用は、耐性菌の発生につながるため、注意が必要です。

風邪は、ウイルス感染症で、自然に治癒する病気です。咳、喉の痛み、鼻水、熱、頭痛、倦怠感など、さまざまな症状が出ます。風邪を早く治す薬は存在せず、市販薬や医療機関で処方される薬は、これらの症状を和らげるためのものです。抗生物質は、細菌感染症の治療に効果がありますが、風邪はウイルス感染症なので、抗生物質は効果がありません。むしろ、抗生物質を安易に使用すると、耐性菌の発生につながるため、風邪に対しては使用すべきではありません。解熱鎮痛薬は、熱や痛みを和らげる効果がありますが、風邪の治癒を早める効果はありません。熱は感染に対する防御反応であり、解熱薬を使用すると、風邪の治癒が遅くなる可能性もあります。ただし、熱が辛くて日常生活に支障をきたす場合は、解熱鎮痛薬を使用しても良いでしょう。風邪に対しては、症状を和らげる薬を使用し、十分な休息と水分補給を心がけることが大切です。

熱が出たら、とりあえず解熱剤飲むよね!

うん、確かに。でも、解熱剤は熱を下げるだけで、風邪の根本的な治療にはならないよね。

昔はね、風邪を引いたら、布団にくるまって、じっと寝てたのよ。

風邪の原因となるウイルス

風邪の原因となるウイルスは、本当にたくさんあるんですね。

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風邪(かぜ)の症状・原因

✅ 風邪(かぜ)は、ウイルスなどの微生物感染によって起こる上気道の炎症の総称であり、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、咳、たん、発熱などの症状を引き起こします。

✅ 風邪(かぜ)の主な原因はウイルスであり、その数は200種類以上とされています。ウイルスは感染しやすく、一度感染しても新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまうことが多いです。

✅ 風邪(かぜ)の症状は、呼吸器が異物の侵入を防ごうとする防御反応によるものです。免疫が活発化し、くしゃみ、鼻水、咳、たん、発熱などの症状が出ます。しかし、風邪をひいている間に細菌に二次感染し、症状が悪化する可能性もあります。抵抗力の弱い子供や高齢者は注意が必要です。

さらに読む ⇒第一三共ヘルスケア|Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ第一三共ヘルスケア|Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ出典/画像元: https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/01_kaze/

風邪をひいたら、なるべく人にうつさないように、気を付けたいですね。

風邪は、主にウイルスが原因で起こる自然治癒する病気です。多くは鼻や喉などの上気道に感染し、咳、鼻水、喉の痛み、発熱などの症状を引き起こします。風邪の原因となるウイルスは複数存在しますが、最も一般的なのはライノウイルスです。大人の風邪の30~80%を占め、鼻水、鼻詰まり、くしゃみなどの症状が特徴です。その他の風邪の原因となるウイルスとしては、コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどがあります。コロナウイルスは、風邪全体の10~15%を占め、冬季に流行しやすいです。アデノウイルスは、特に夏に流行し、子どもに多く見られます。咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)の原因となることもあります。RSウイルスは、11月から1月頃に流行し、特に乳児では気管支炎や肺炎を引き起こす原因となります。これらのウイルスによる風邪は、通常は自然治癒しますが、合併症などが起こる場合は医師の診察を受けることが重要です。

えー、まじ!?ウイルスって、そんなにおるんかー。

そうやね、風邪って、意外と身近な病気なんだね。

昔はね、風邪なんか、たいしたことなかったのよ。

風邪と細菌感染症の違い、治療法、原因となるウイルスについて解説しました。

🚩 結論!

💡 風邪はウイルス感染症、細菌感染症は細菌感染症によって起こる。

💡 風邪には抗生物質は効果がない。

💡 風邪は自然に治癒するが、細菌感染症は適切な治療が必要な場合がある。