タイヤの安全な使用について知っておきたいこと!意外と知らないタイヤの基礎知識とは!?
💡 タイヤの空気圧管理の重要性
💡 タイヤの適切な交換時期の見分け方
💡 廃タイヤの適切な処理方法
それでは、最初の章に移ります。
タイヤの安全な使用について
タイヤの空気圧管理は、安全な走行に欠かせませんね。
公開日:2023/08/07
✅ 商用車タイヤの空気充填は、高圧のため非常に危険な作業であり、バーストなどの事故が発生する可能性がある。
✅ 空気充填作業に関する知識や安全対策が不足している場合、事故のリスクが高まるため、タイヤ空気充てん特別教育を受講することが重要である。
✅ 空気充填作業は、タイヤ屋だけでなく、タイヤの組み立てに係る作業を行なう全ての現場で実施されるため、現場の安全対策を強化し、作業事故を防ぐことが不可欠である。
さらに読む ⇒トラック総合情報誌「フルロード」公式WEBサイト出典/画像元: https://fullload.bestcarweb.jp/series/371542安全対策は、どんな現場でも重要ですよね。
タイヤの安全な使用に関する情報を、一般のお客様と販売店様に向けてまとめたものです。
タイヤ空気充填時の注意点タイヤの空気充填時には、安全囲いの中にタイヤを入れて、破裂時の危険を回避する必要があります。
パンク修理したタイヤに空気を充填する際は、頭部と眼部の保護を推奨します。
空気充填時や充填後に、タイヤのサイドウォール部から異音が聞こえたら、すぐに作業を中止し避難してください。
タイヤ組立て時のビードシーティング圧は300kPa(3.0kgf/cm2)を超えないように注意してください。
ビードシーティング後、タイヤの両側のビードがリムのシート部に均等にのっていることを確認してから、使用空気圧に充填または調整してください。
タイヤの傷に関する注意点コードに達する外傷やゴム割れのあるタイヤは使用しないでください。
修理の可否については、タイヤ販売店等にご相談ください。
タイヤ選択時の注意点自動車製作者が指定した標準タイヤまたはオプションタイヤの使用を基本とし、その他のタイヤを選定する場合は、タイヤ販売店等にご相談ください。
積雪または凍結路では、冬用タイヤを全車輪に装着してください。
夏用タイヤは制動距離が長くなります。
全車輪とも、同一のサイズ、種類、構造、カテゴリーのタイヤを使用してください。
タイヤ・ホイール装着時の注意点サイズ、種類、構造、カテゴリーの異なるタイヤを同一車軸に使用しないようにしてください。
チューブ、フラップは、タイヤサイズと同一サイズ表示のあるものを使用してください。
新品のチューブタイプのタイヤには、新品のチューブ、フラップを使用してください。
新品タイヤを装着する際には、チューブレスタイヤには新品のチューブレス用バルブの使用を推奨します。
タイヤサイズおよび車両に適合したホイールを使用してください。
チューブレスタイヤには必ずチューブレス用ホイールを使用してください。
異物・傷の点検ホイールに亀裂、変形等の損傷や著しい腐食がないことを確認してください。
タイヤに亀裂がないか、釘、金属片、ガラス等が刺さっていたり、溝に異物が噛み込んでいないかを確認してください。
ならし走行新品タイヤ装着時には、タイヤがなれるまで、夏用タイヤは80km/h以下で最低100km以上、冬用タイヤは60km/h以下で200km以上の走行距離のならし走行を行ってください。
タイヤ・ホイール装着時の注意点チューブレスタイヤは、リム組み時には、必ず推奨の潤滑剤を塗布してください。
タイヤ内に異物や水分が入らないように、点検し取り除いてください。
コンプレッサー内の水分もタイヤ内に入る場合がありますので、注意してください。
そうやねー、ちゃんと安全に気をつけんとね!
タイヤに関するよくある質問
タイヤに関するよくある質問は、多くの方が抱えている悩みだと思います。
✅ タイヤのスリップサインとは、タイヤの適切な交換時期を知らせるサインで、溝の底部分から1.6mm盛り上がった突起部分です。このサインが出るとタイヤの溝が1.6mm以下になり、安全な走行性能が得られなくなり、車検にも不合格となります。
✅ スリップサインの見方として、タイヤの側面の三角マークの延長線上のトレッド面を見て、溝底の突起部分を確認します。タイヤの磨耗は均一ではないため、前後4輪の複数箇所を確認することが重要です。
✅ スリップサインが出た状態で走行すると、雨の日にスリップしやすくなり、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなるなど、安全性が著しく低下します。また、車検にも不合格となります。
さらに読む ⇒クルマのことならオートバックス|カー用品・車検・メンテナンス|オートバックス公式ブランドサイト出典/画像元: https://www.autobacs.com/static_html/srv/tire/article/2070/タイヤの空気圧は、燃費にも影響するんですね。
タイヤの空気圧に関するQ&AQ1. タイヤの空気圧が適正でないとどうなりますか?
空気圧が適正でないと燃費が悪化したり、異常摩耗が発生しやすくなり、タイヤ本来の性能を十分に発揮できない場合があります。
適正空気圧はクルマの運転席側のドア付近もしくは給油口(輸入車)に書かれているので、しっかり確認し適正空気圧で使用しましょう。
Q2. 空気圧調整のポイントは?
空気圧を調整する際は、水平な状態で、タイヤが冷えている状態で行いましょう。
調整後、バルブから空気が漏れていないか点検を行います。
適正な空気圧に調整したら、バルブキャップは必ずしめましょう。
走行しているうちに熱が上がると空気圧は上昇しますが、この時点で下げるのはNG。
冷めるのを待って、空気圧点検を行います。
タイヤの空気圧は自然に漏れて低下するので、定期的に充填しましょう。
Q3. タイヤの保管方法を教えてください。
ゴムは直射日光を浴びると劣化してしまうので、保管は冷暗所が基本です。
なお、ホイールを付けたまま保管する場合、空気圧は1/2程度に減らし、横積みで保管しましょう。
Q4. タイヤの交換時期について教えてください。
タイヤの使用限度はスリップサインという目印でわかります。
スリップサインが出たタイヤを使うことは法律で禁止されており、たとえ一部分でもスリップサインがあらわれた場合でも、タイヤ交換しなければなりません。
また、溝が残っている場合でも、ゴムが劣化して寿命がくることもあります。
タイヤの表面に、コードに達する、ひび割れができていたら交換時期と考えましょう。
Q5. 「スリップサイン」とはなんですか?
スリップサインとは、タイヤの限界(寿命)を示す目印のこと。
法令で定められた残り溝の最低ライン1.6mmの位置を示すものです。
この目印はタイヤの周上に6箇所あり、タイヤのサイド部にはその位置を示す矢印が表示されています。
その矢印をたどっていくと、接地面の溝の間にポコンと盛り上がった部分があります。
それがスリップサインで、1.6mmの印です。
スリップサインが表面に露出したら、そのタイヤで走ることは法律で禁止されています。
安全な走行のために、スリップサインが出る前にタイヤ交換をすることをおすすめします。
Q6. タイヤのバランス測定とはなんですか?
タイヤやホイールは一見丸く作られているように見えますが、じつは真円ではありません。
これはタイヤがゴムでできており、形や、重さに微妙なバラつきがあるためです。
バランスが悪いまま走行した場合、タイヤがまっすぐに転がらなかったり、遠心力が一点に集中したりしてハンドルがブレたり、車体が揺れたりします。
それを改善するために「バランス調整」を行います。
バランス調整は専用の機械で行うもので、カーショップやタイヤ専門店にはその機械が設置されています。
バランス調整はタイヤ交換時には必ず行う作業で、バランスが悪い場合はウェイトなどで調整します。
バランスが大きく狂っていると思わぬトラブルに繋がることもありますので、タイヤ交換時以外にもハンドルのブレが気になったり、振動を感じたりしたらバランスを測定してみることをおすすめします。
Q7. タイヤのアライメント調整とは何ですか?
クルマについているそれぞれのタイヤはステアリングの操作性や走行性を高めるために、さまざまな方向に角度がつけられています。
この取り付け角度を適正な状態にそろえることを「アライメント調整」といいます。
アライメントは「キャンバー」「キングピン傾斜角」「トーイン」「キャスター」の4要素で構成されており、前後および左右のアライメントがずれていると、走行中にハンドルが左右どちらかに取られたり、タイヤの偏摩耗を起こしたりする原因となります。
安全に走るためにも、タイヤを長持ちさせるためにも、タイヤの交換時にはアライメント調整を行うことをおすすめします。
Q8. スタッドレスタイヤの寿命はどのくらいですか?
スタッドレスタイヤは溝の深さが新品時の50%摩耗した時点で、スタッドレスタイヤとしての性能が十分に引き出せなくなり寿命がきます。
タイヤサイドに表示された矢印をたどっていくと、接地面の溝の間にポコンと出っ張ったところがあります。
それをプラットフォームと呼びますが、これが50%の目印。
プラットフォームが露出したタイヤは冬用タイヤとして使うことができません。
あら、タイヤってそんなに色々あるのね?
廃タイヤの適切な処理について
廃タイヤの適切な処理は、環境保護の観点からも重要ですね。
公開日:2024/01/25
✅ 廃タイヤの定義と排出者の義務について、廃棄物処理法に基づいた適正な管理・保管、処理委託契約の締結、マニフェストの交付・管理、適正処理責任について解説しています。
✅ 廃棄物か否かの判断基準について、厚生省通知に基づき、使用済みタイヤが野積みされている場合に、廃棄物とみなされるかどうかの判断基準を明確化しています。
✅ 廃棄物である使用済みタイヤを有価物と称して野積みすることを防止するため、占有者の意思、排出の状況、取引価値の有無などを総合的に勘案して判断する必要があることを説明しています。
さらに読む ⇒京葉運搬機株式会社出典/画像元: https://www.keiyou.net/sub23/廃タイヤの処理には、法律で定められたルールがあるんですね。
廃タイヤの適切な処理についてこの文書は、タイヤ販売店が廃タイヤの回収・処理について、一般消費者と事業者双方に対して適切な情報提供を行うためのガイドラインです。
主な内容は、一般廃棄物としての廃タイヤ引取り、産業廃棄物としての廃タイヤ処理、過去の制度改正による廃タイヤ取扱いの変化、保管に関する注意点、関連する法律や条例への言及などです。
具体的には、一般消費者は不要になったタイヤをタイヤ販売店に処理費用を支払って引き取ってもらうことができ、事業者は産業廃棄物として適正に処理する必要があります。
また、タイヤ販売店は産業廃棄物収集運搬業の許可がない限り、他の事業者の廃タイヤを扱うことはできません。
さらに、廃タイヤを保管する際には、飛散・流出防止、高さ規制、生活環境上の支障防止など、廃棄物処理法に基づいた注意が必要です。
このガイドラインは、タイヤ販売店が適切な廃タイヤ処理を行い、環境保全に貢献するための参考資料として役立ちます。
廃タイヤってどうすんの?
タイヤのリサイクル
廃タイヤのリサイクルは、資源の有効活用だけでなく、環境保護にも貢献するんですね。
✅ 廃タイヤは一般ごみとして処理することが禁じられており、環境汚染や火災などのリスクを避けるため、必ずタイヤリサイクル業者に依頼する必要がある。
✅ 廃タイヤはリサイクルによって燃料や再生ゴムなどに生まれ変わる。主なリサイクル方法は、廃タイヤリサイクル、リユースリサイクル、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルの4つがあり、それぞれ異なる方法でタイヤを再利用している。
✅ 廃タイヤのリサイクルは、環境保護、資源の有効活用、コスト削減など多くのメリットをもたらす。環境保護では、化石燃料の節約や温室効果ガスの削減など、持続可能な社会の実現に貢献している。
さらに読む ⇒One Our’s – 人と社会、環境を学ぶSDGs情報メディア出典/画像元: https://oneours.com/person/2544/タイヤのリサイクルは、様々な方法があるんですね。
タイヤのリサイクルについて2023年6月27日時点でのタイヤリサイクルに関する情報です。
この記事では、廃タイヤの適切な処分方法、リサイクル方法、そしてリサイクルによるメリットについて解説しています。
使用済みタイヤはごみとして捨てることはできません。
法律で定められた適切な処分方法に従い、タイヤリサイクル業者に依頼する必要があります。
廃タイヤリサイクルには、再生ゴムの製造、燃料の製造、原料の回収などがあります。
リサイクル方法は、リユース、マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルなどがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
タイヤをリサイクルすることで、環境保護、資源の有効活用、コスト削減などのメリットが得られます。
環境保護の観点から、化石燃料の節約、二酸化炭素排出量の削減、環境汚染の防止に貢献できます。
また、資源の有効活用により、ゴムやスチールなどの貴重な資源を無駄なく再利用することができます。
さらに、タイヤをリサイクルすることでコスト削減にもつながります。
タイヤの適切な処理は、環境保護と安全対策の両面から重要です。
使用済みタイヤを処分する際には、必ずタイヤリサイクル業者に依頼しましょう。
そうやねー、リサイクルって大切よね!
タイヤの点検・整備の実態と需要見通し
タイヤの点検・整備は、安全な走行を確保するために不可欠ですね。
✅ 記事は、タイヤの安全な使用と整備に関する啓発資料を紹介しています。
✅ 具体的な内容としては、空気圧の適正管理、大型車の車輪脱落事故防止、パンク修理作業の安全啓発など、様々なテーマのポスターやチラシが紹介されています。
✅ さらに、キャンピングカーのタイヤ点検や、タイヤのクラック、過荷重など、タイヤに関する様々な注意点が解説されています。
さらに読む ⇒一般社団法人 日本自動車タイヤ協会 JATMA出典/画像元: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_safety_news.htmlタイヤの需要は、今後も安定しているようですね。
タイヤの点検・整備の重要性全国タイヤ商工協同組合連合会と共にユーザーの皆様にタイヤの日常点検・整備の重要性を訴求するため、2024年度は全国6ヶ所でタイヤ点検を実施しました。
点検台数68台の内、22台(32%)がタイヤ整備不良と判定されました。
主な不良項目は空気圧不足で、全車種で1位を占めました。
2024年10月17日には東名高速道路浜名湖SAにてタイヤ点検を実施し、点検台数71台のうち28台(39%)がタイヤ整備不良と判定されました。
主な不良項目は空気圧不足で、不良率は35%でした。
2023年のタイヤ点検結果では、高速道路と一般道路合わせて138100台の車両が点検され、5935台(4.3%)がタイヤ整備不良と判定されました。
空気圧不足は最も多い不良項目で、不良率は33.6%でした。
これらの結果から、タイヤの整備不良は依然として深刻な問題であり、日常的な点検・整備の重要性を改めて認識する必要があることがわかります。
自動車タイヤ国内需要見通し日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、2024年の自動車タイヤ国内需要見通しを発表しました。
2023年の経済環境は実質経済成長率が1.8%、2024年は1.5%と緩やかな景気回復が見込まれています。
自動車生産台数は2023年が前年比114%の895万台、2024年が同102%の910万8000台と、2023年は大幅に増加し、2024年も回復基調が続くと見られています。
自動車タイヤ需要は、2023年の新車用タイヤ需要は乗用車用が前年比116%の3332万1000本、小型トラック用が同102%の504万7000本、トラック・バス用が同110%の123万本と、3品種とも前年を上回ると見られています。
2024年も同様の傾向が続くと予測されています。
一方、市販用タイヤの販社販売需要は、2023年の夏用タイヤは物価高による消費者・企業マインドの低下の影響で、乗用車用が前年比93%の3121万7000本、小型トラック用が同94%の858万6000本、トラック・バス用が同90%の269万2000本と、3品種とも前年を下回ると見られています。
冬用タイヤも同様の傾向で、2023年は前年比95%から97%と3品種とも下回ると見込まれています。
2024年は、政府主導の賃上げなどプラス要素があるものの、物価高などのマイナス要素も残っており、先行きは不透明です。
そのため、市販用タイヤの需要は2023年とほぼ同水準になると予測されています。
全体として、2023年の自動車タイヤ国内需要は、新車用タイヤが大幅に増加し、市販用タイヤは物価高などの影響で減少するものの、全体では前年比100%とほぼ横ばいになると見られています。
2024年も同様の傾向が続くと予測されています。
あら、タイヤの点検って大事なのね!
タイヤの安全な使用について、ご理解いただけたでしょうか。
💡 タイヤは安全な走行に重要な役割を果たす
💡 適切な点検・整備が安全な走行を確保する
💡 廃タイヤは適切な処理を行う必要がある