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里親制度って、実際どうなの?4つの種類とは!?

里親制度って、実際どうなの?4つの種類とは!?
📘 この記事で分かる事!

💡 里親制度には、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親の4種類があります。

💡 それぞれの里親には、目的や必要な条件、委託できる児童などが異なります。

💡 里親になるための流れや、必要な研修について説明します。

では、まず、里親制度の種類について詳しく見ていきましょう。

養育里親:一時的な保護から永続的な家族まで

それでは、まずは最も一般的な養育里親についてお話しましょう。

🔖 関連記事の要約!養育里親と特別養子縁組の違い
養育里親と特別養子縁組の違い

✅ 特別養子縁組と養育里親は、共に実親と生活できない子どもを家族として生活させる制度ですが、目的、要件、権利などに違いがあります。

✅ 特別養子縁組は実親の親権が失効し、養親が実子同等の権利を持つ一方、養育里親は実親の親権が維持され、子どもが18歳を超えると養育継続ができません。

✅ 特別養子縁組は、結婚後何年以上などの制限がある一方で、養育里親は独身や高齢でも登録できる場合が多いなど、制度の具体的な条件が異なります。

さらに読む ⇒特別養子縁組相談室|制度解説から手続きまで 当事者による解説特別養子縁組相談室|制度解説から手続きまで 当事者による解説出典/画像元: https://foster-parent-tokuyou.com/tokuyoutosatooya/

なるほど。一時的な保護だけでなく、永続的な家族になる可能性もあるんですね。

里親には、児童の特徴や里親の希望に合わせて、4つの種類があります。養育里親は、実親の元で暮らせるようになるまで、一時的にまたは継続的に児童を預かり養育する里親です。長期にわたる場合もあり、成人まで委託を続けるケースも見られます。将来的に養子縁組に至るケースも見られます。養育里親になるには、研修を受けて登録する必要があります。登録は5年間有効で、更新には研修が必要となります。委託できる児童は4人まで、実子等を含めて6人までです。養育里親は、親子関係が永続的なものになるよう配慮が必要です。

え、まじ!?大人になるまで預かることもあるん?

そうやな、大変やけど、ええことやと思うわ。

昔は、子どもはみんな親戚の家に行ったりしてたのよ。今は制度があるから安心ね。

専門里親:特別なニーズを持つ子どもたちを支える

続いて、専門的なケアが必要な子どもたちをサポートする、専門里親についてです。

🔖 関連記事の要約!里親になるための研修とは?要件、登録までの流れも解説
里親になるための研修とは?要件、登録までの流れも解説

✅ 里親になるには、特別な資格は必要ありませんが、研修の受講が求められます。里親は養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親の4種類に分けられ、それぞれ専門的な研修が必要です。

✅ 里親になるための流れは、児童相談所への相談・面接、研修(基礎研修・認定前研修)、家庭訪問調査、審議会による審査、認定・登録、子どもとの交流・委託というステップを踏みます。

✅ 研修は、基礎研修と認定前研修があり、合計5日間ほど受講する必要があります。研修では、里親制度の概要、要保護児童の状況、里親に求められることなどを学びます。しかし、認定を受けたとしても、必ずしも子どもが委託されるとは限りません。

さらに読む ⇒ONE LOVE|オンライン里親会ONE LOVE|オンライン里親会出典/画像元: https://one-love.jp/guidebook/tobe/20220422-2.html

専門的な研修が必要なんですね。大変な面もあると思いますが、子どもたちにとって本当に大切な役割だと思います。

専門里親は、虐待された児童や非行等の問題を有する児童、身体障害児や知的障害児など、専門的ケアを必要とする児童を養育する里親です。実家庭への家庭復帰や家族再統合、自立支援を目的としています。専門的な研修が必要で、養育に専念できる環境が必要です。養育里親の経験が3年以上などの条件がある場合もあります。委託できる児童は2人まで、委託期間は2年で、必要に応じて延長可能です。登録は2年間有効で、更新には研修が必要です。

専門里親って、なんかすごいなぁ。

専門的な研修って、どんな内容なんやろか?

うちの子も、ちょっと特殊な子やったから、専門里親に預けてたらよかったかもね。

養子縁組里親:新しい家族を築く

では、次に養子縁組を前提とした、養子縁組里親についてご説明します。

🔖 関連記事の要約!特別養子縁組とは?普通養子縁組との違いや相続の取扱いについて
特別養子縁組とは?普通養子縁組との違いや相続の取扱いについて

✅ この記事は、特別養子縁組制度の概要、養親になる条件、申し込む流れ、相続の取り扱いについて解説しています。

✅ 特別養子縁組は、養子と実親の親子関係を解消し、養子と養親が実の親子関係を結ぶ制度で、養親になるには結婚している夫婦で、25歳以上(片方は20歳以上でも可)という条件があります。

✅ 特別養子縁組を申し込むには、民間あっせん機関に相談し、研修を受け、審査や面談、育児研修などを経て、6か月以上の養育期間を経て、家庭裁判所へ審判の申立てを行い、特別養子縁組届を役所に提出する必要があります。

さらに読む ⇒グリーン司法書士法人・行政書士法人グリーン司法書士法人・行政書士法人出典/画像元: https://green-osaka.com/online/inheritance-knowledge/plenary-adoption

養子縁組は、子どもにとって大きな決断です。家族として共に歩む覚悟が必要ですね。

養子縁組里親は、保護者のいない子どもや家庭での養育が困難な場合、養子縁組を前提とした里親です。児童が6歳未満の場合は特別養子縁組制度により、実子扱いでの入籍が可能になります。裁判所の審判により、6ヶ月間の同居後決定されます。実親が行方不明などの場合は、手続きが困難になることもあります。養子縁組には、普通養子縁組と特別養子縁組があり、特別養子縁組は実親との親子関係が切れ、戸籍上は実子として扱われます。

養子縁組って、難しいイメージやけど、実際どうなん?

養子縁組って、手続きとか大変そうやけど、子どもにとって幸せな選択になるといいよね。

昔は、養子縁組って、よく聞いただよね。今は、里親制度があるから、養子縁組する人は減ったのかな?

緊急保護里親:子どもたちの安全を守る

次に、緊急性の高いケースで、子どもたちの安全を守るために一時的に保護する、緊急保護里親についてお話しましょう。

🔖 関連記事の要約!虐待発覚後、子どもはどうなるの?〜「保護」されても安心できない実情

公開日:2023/07/04

虐待発覚後、子どもはどうなるの?〜「保護」されても安心できない実情

✅ 虐待が疑われる場合、子どもは一時保護され、児童相談所併設の一時保護所や児童養護施設、里親などに預けられます。これは、虐待がエスカレートする可能性を防ぎ、安心して保護者への聞き取りや指導を進めるためです。一時保護の期間は原則2か月以内であり、その間、家庭への聞き取りや関係機関の意見を総合的に判断し、子どもの将来の援助方針を決定します。

✅ 一時保護された子どもの約97%は、家庭に戻ります。家庭に戻った後も、子どもと保護者に対する支援が継続されます。具体的な支援内容としては、保護者の虐待防止のためのカウンセリングや、子どもの心のケアなどがあります。

✅ 児童相談所の虐待相談対応件数は増加の一途をたどっていますが、児童福祉司の人数は十分とは言えません。そのため、1人の児童福祉司が多くのケースを担当し、十分な対応ができない状況も発生しています。児童相談所の職員不足は、一時保護の適切な実施や、家庭復帰後の支援の質を低下させる可能性も懸念されています。

さらに読む ⇒認定NPO法人3keys(スリーキーズ)認定NPO法人3keys(スリーキーズ)出典/画像元: https://3keys.jp/issue/a06/

虐待の現状は深刻ですね。緊急保護里親の存在は、子どもたちにとって大きな支えになります。

緊急保護里親は、虐待やネグレクトなど、緊急の保護が必要な児童を一時的に保護する里親です。短期間の保護が主であり、児童の安全確保と安定した生活環境を提供することを目的としています。児童相談所からの依頼を受けて、緊急的に保護を行います。児童の状況に応じて、適切な支援を行います。

虐待って、ほんまに怖いわ。

緊急保護って、大変やろうけど、子どもを守ってくれる人がいてよかった。

昔は、子どもが虐待されても、みんな知らん顔してたのよ。今は、ちゃんと保護してくれる人がいるから安心ね。

里親になるための道のり:審査とサポート

最後に、里親になるための道のりについて説明します。

🔖 関連記事の要約!里親になりませんか?あなたを待っている子どもたちがいます。

公開日:2017/04/07

里親になりませんか?あなたを待っている子どもたちがいます。

✅ 小金井市で里親を募集しています。

✅ 里親になることで、あなたを待っている子どもたちに愛情と温かい家庭を提供することができます。

✅ 興味のある方は、小金井市役所にご連絡ください。

さらに読む ⇒知ってる?! こがねい知ってる?! こがねい出典/画像元: https://shitteru-koganei.net/archives/3321

研修や面接など、様々なプロセスを経て、子どもたちにとって最適な環境が選ばれるんですね。

里親になるには資格は不要ですが、研修や面接などのプロセスを経て、子どもたちが安全で安心して暮らせる環境を提供できるか審査されます。具体的には、相談、面接、研修、家庭訪問調査、審議会などがあり、その後、子どもとの交流を経て正式に委託されます。委託後も定期的な研修や相談を通して、子どもたちの成長をサポートしていきます。里親は、子どもたちの自立に向けて、社会全体で支え合い、見守る役割を担います。

里親になるには、どんな条件があるん?

審査とか厳しそうやけど、子どもたちのことを真剣に考えてくれる人なら、大丈夫やと思うわ。

昔は、里親になるには、お金持ちでないとダメだったのよ。今は、誰でもなれるから、ありがたいわ。

本日は、里親制度について詳しく解説しました。様々な種類の里親制度があり、それぞれに大切な役割があることをご理解いただけたかと思います。

🚩 結論!

💡 里親制度には、養育里親、専門里親、養子縁組里親、親族里親の4種類があります。

💡 里親になるには、研修や面接などのプロセスを経て、子どもたちの安全で安心して暮らせる環境を提供できるか審査されます。

💡 里親は、子どもたちの自立に向けて、社会全体で支え合い、見守る役割を担います。