介護報酬改定 2024年度はどうなる?介護報酬の仕組みと計算方法とは!?
💡 介護報酬は、利用者へのサービス提供に対する対価です。
💡 介護事業者にとって重要な収入源であり、事業運営に大きな影響を与えます。
💡 介護報酬の改定は、利用者と事業者の双方に影響を与えるため、理解が必要です。
それでは、介護報酬改定について詳しく見ていきましょう。
介護報酬の仕組みと計算方法
介護報酬改定は、介護サービスの質向上と事業者の経営安定を図るために、定期的に見直されています。
公開日:2024/04/12
✅ 介護報酬は、介護事業者が介護保険サービスを提供した際に、その対価として支払われる報酬です。
✅ 介護報酬の仕組みは、利用者が介護保険サービスを申請し、要介護・要支援状態と認定されると、介護事業者からサービス提供を受け、利用料を支払います。
✅ 介護報酬は、サービスごとに決められた単位を基準に計算され、地域区分やサービスごとの人件費率を加味して算出されます。
さらに読む ⇒介護ソフトなら「介舟ファミリー」 - 介舟ファミリー出典/画像元: https://kaisyuf.jp/2023/11/07/kfcolumn0043/介護報酬の仕組みは複雑ですが、介護サービスの質の向上と事業者の安定経営に不可欠なものです。
介護報酬は、介護事業者が利用者に介護サービスを提供した場合に支払われる対価です。市町村(保険者)から支払われ、介護サービスごとに設定された単位(点数)を基に計算されます。厚生労働省が設定した介護保険サービスの種類ごとに、単位が決められています。介護報酬は、サービスの内容、利用者の要介護度、事業所の所在地などを考慮して定められ、おおむね3年に一度見直されます。介護報酬の7〜9割は市町村が負担し、残りは利用者が負担します。介護報酬は「サービス別に算定した単位数」に「地域別・サービス別に設定された単価」を掛け合わせて計算されます。サービスの内容や利用者の要介護度によって基本となる単位数(基本報酬)が決まり、さらにサービスの利用状況・提供状況によって加算・減算されます。加算の例としては、夜間や早朝に訪問介護を利用した場合、通所介護で入浴介助を受けた場合などが挙げられます。減算の例としては、利用定員が超過した場合、職員配置が基準を満たしていない場合などが挙げられます。介護報酬の地域単価は、物価や賃金の水準、人件費の割合などを考慮して設定され、地域区分によって異なります。
なるほどね、介護報酬って大事なもんやね。
介護報酬改定の影響
介護報酬改定は、介護業界全体に大きな影響を与えます。
✅ 2024年度の介護報酬改定では、介護職員への月額平均6,000円の補助金給付が予定されています。これは、介護業界の賃上げが他の業界に比べて低水準であったことを受け、賃上げを促進するためのつなぎ措置として導入されました。
✅ 補助金は、2024年2月から5月までの間、介護職員の収入の2%程度(月額平均6,000円相当)が支給されます。支給条件は、2022年2月の補助金とほぼ同じですが、手続きは簡素化される可能性があります。
✅ しかし、6,000円の補助金は、介護職員の賃上げには十分とは言えず、介護職以外の職種との賃金格差が拡大する可能性も懸念されています。介護業界全体の待遇改善のためには、介護職員だけでなく、ケアマネジャーや相談員など他の職種への賃上げも必要であると考えられています。
さらに読む ⇒日本最大級の医療介護求人サイト | ジョブメドレー出典/画像元: https://job-medley.com/tips/detail/29000/介護職員の賃上げを促進するための措置ですが、他の業界との格差解消にはまだ課題があります。
介護報酬は、利用者にとっての支出であると同時に、事業者にとっての収入でもあります。そのため、介護報酬の改定は、介護サービスの利用者と提供者の双方に影響を及ぼす重要な要素となっています。介護報酬の改定は、3年ごとに実施され、利用者へのサービス向上や介護職の待遇改善などが目指されています。介護職は、介護報酬の仕組みを理解することで、利用者様に提供している介護サービスや自分の給料の財源について理解を深め、日々の介護への意識を高めることができます。
介護報酬なんて、若いもんの考えることよ。
令和3年の介護報酬改定
令和3年の介護報酬改定は、要支援者へのサービス制限など、注目すべきポイントがありました。
公開日:2021/01/19
✅ 令和3年度の介護報酬改定では、訪問看護の点数微増、訪問リハの点数減、居宅療養管理指導の変化、要支援者への訪問看護・リハのサービス制限の本格化などが見られる。
✅ 特に要支援者へのサービス制限は、介護認定の厳格化と相まって、介護保険サービスへのアクセスの制限が本格化したことを意味し、令和の時代の象徴的な改定と言える。
✅ 今回の改定は、コロナの影響もあり、波風の少ないものとなったが、今後の介護保険制度のあり方について議論を深める必要がある。
さらに読む ⇒ いまいホームケアクリニック出典/画像元: https://imai-hcc.com/cms/2021/01/18/%E4%BB%A4%E5%92%8C%EF%BC%93%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E5%A0%B1%E9%85%AC%E6%94%B9%E5%AE%9A%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81%EF%BC%9C%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E4%BC%9A/blog_imai/介護保険制度のあり方について、改めて議論が必要と感じます。
令和3年の介護保険、介護報酬改定の算定構造について解説した記事です。第199回社会保障審議会介護給付費分科会で決定された介護報酬改定の内容を、基本報酬の変更、加算の新設・廃止、運営基準の変更といった観点から詳しく説明しています。
令和3年って、もう古い話やん。
訪問介護における改定内容
訪問介護は、利用者にとって身近なサービスです。
✅ 2024年度の訪問介護の介護報酬改定では、基本報酬の単位数が減額され、身体介護では20分未満で4単位、20分以上30分未満で6単位、30分以上1時間未満で9単位、1時間以上は30分増すごとに2単位の減額となります。生活援助では、20分以上45分未満で4単位、45分以上で5単位の減額となります。通院等乗降介助は1回につき2単位の減額となります。
✅ 介護現場における職員の離職防止・定着促進のため、人員配置基準における両立支援への配慮が強化され、育児・介護休業法等による短時間勤務制度に加えて、「治療と仕事の両立ガイドライン」に沿って事業者が設ける短時間勤務制度を利用する場合も、週30時間以上の勤務で「常勤」として扱うことが認められます。
✅ 管理者の責務を明確化し、利用者へのサービス提供の場面等で生じる事象を適時かつ適切に把握しながら、職員及び業務の一元的な管理・指揮命令を行うことを義務付けます。また、管理者が兼務できる事業所の範囲について、同一敷地内ではなくても、管理者がその責務を果たせる場合には他の事業所や施設等を兼務できることを明確化します。
さらに読む ⇒介護・看護・障害ソフトやシステムならカイポケ|新規導入数No.1出典/画像元: https://ads.kaipoke.biz/home-visit/operation/law-amendment-2024-home-visit.html訪問介護の報酬改定は、利用者と事業者の双方に影響を与えそうです。
特に、訪問介護における改定事項について、認知症専門ケア加算、看取り期対応、通院等乗降介助等の見直し内容を具体的に紹介しています。また、生活機能向上連携加算、処遇改善加算等の見直しについても触れ、介護事業者における人材確保・処遇改善への取り組みを重点的に解説しています。
介護報酬って、細かいとこまで決まっとるんやね。
介護報酬改定の意義と影響
介護報酬の改定は、常に最新情報を入手することが重要です。
✅ 「介護報酬 改正点の解説 令和6年4月版」のWeb版では、書籍に掲載しきれなかった内容をPDF形式で公開しています。
✅ 公開されている内容には、介護保険法施行規則の改正、介護給付費請求書等の記載要領通知、介護給付費算定に係る体制等の届出通知、介護給付費単位数等サービスコード表、介護予防・日常生活支援総合事業サービスコード表、3月29日・4月4日発出の通知・事務連絡などがあります。
✅ 書籍では、改定事項をサービスごとに把握し、単位数表全文から確認できるように、改定の概要、新旧対照表、算定構造、指定基準省令や関係告示の改正点を網羅しており、視覚的に理解しやすいように工夫されています。
さらに読む ⇒社会保険研究所出典/画像元: https://media.shaho.co.jp/n/n2d56954d514b介護報酬改定に関する詳細な情報が、ウェブで公開されているのは便利ですね。
さらに、介護報酬改定に伴うサービスコード表の変更、新型コロナウイルス感染症対策のための特例的な評価についても言及し、介護事業者の経営状況や今後の課題を踏まえた上で、改定内容の意義と影響について考察しています。
介護報酬なんて、おばあちゃんには関係ないわよ。
介護報酬の改定は、今後も継続的に見直されていくと考えられます。
💡 介護報酬は、利用者と事業者の双方に影響を与える重要な要素です。
💡 介護報酬改定の内容を理解することで、介護サービスの利用や事業運営への影響を把握することができます。
💡 介護報酬改定に関する最新情報を入手し、変化に対応していくことが重要です。