中野信子さんの脳科学が語る!オキシトシンは本当に幸せホルモン?「幸せホルモン」の意外な真実とは!?
💡 脳科学者・中野信子さんの研究から、脳力は誰でも向上できることが明らかに。
💡 「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンは、愛情や仲間意識を生み出す一方、排他的な行動も引き起こす可能性が。
💡 オキシトシンは、人間関係や社会構造に大きな影響を与えている。
それでは、最初の章から見ていきましょう。
脳科学者・中野信子さんの歩み 「変」から生まれた探求
中野信子さんの経験は、まさに「変」から生まれた探求の物語ですね。
公開日:2023/08/04
✅ 脳科学者の中野信子さんの著書「あなたの脳のしつけ方 目からウロコの「実践」脳科学」から、集中力、記憶力、判断力を鍛える方法が紹介されています。
✅ 中野さんは、脳力は死ぬ直前まで伸ばすことができると主張し、お笑い芸人などの脳力を例に、トレーニングによって誰でも脳力を向上させられると説明しています。
✅ 本書では、具体的なトレーニング方法や、脳力を向上させるためのヒントが示されており、読者は自分の脳力を鍛えるための具体的な行動指針を得ることができます。
さらに読む ⇒ライフハッカー・ジャパン出典/画像元: https://www.lifehacker.jp/article/2308-how-to-make-your-brain-grow/集中力や記憶力を向上させる具体的な方法が紹介されていて、とても参考になると思いました。
中野信子さんは、幼い頃から周囲との違いを感じ、特に中学生時代には自分の行動が「変」であるという認識を持つようになりました。この経験が、脳科学への道を志すきっかけとなりました。自身の「変」な行動の原因を探るため、脳の研究を始めることを決意し、大学では工学部に進学、その後医学部の大学院で神経科学と認知科学を専攻しました。フランスの研究所での研究を通して、自身の脳の特徴を理解し、苦手とするシチュエーションへの適切な対応方法を学習することで、社会生活に適応していくことを可能にしました。中野さんは脳科学を通して、自分と同じように「変」と言われる人たちが一定数存在することを明らかにし、彼らが脳の特定の機能に特徴を持つ可能性を示唆しています。さらに、脳はトレーニングによって変化させることができるという考えを提唱し、脳のコントロールやトレーニングによってより充実した日々を送れる可能性を訴えています。中野さんの言葉は、脳の仕組みを理解し、自分自身をより深く知ることで、困難な状況を克服し、より豊かな人生を送るためのヒントを与えてくれます。
なるほどね。自分も中学時代はちょっと変わってたかもしれん。でも、今はみんな大人になったけん、そんな事気にならんばい。
オキシトシン 「幸せホルモン」の働き
オキシトシンは「幸せホルモン」と呼ばれているんですね。
公開日:2020/11/17
✅ オキシトシンは、「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質で、脳内で分泌され、幸福感をもたらす。
✅ オキシトシンは、認知能力を高める一方で、合理的な判断を苦手にするという研究結果もある。ラットの実験では、オキシトシンが仲間意識を高め、嗅覚による認知に影響を与える可能性が示唆された。
✅ オキシトシンは、自分と他者の境界線を曖昧にする感覚をもたらし、母親が赤ちゃんと一体感を抱く感覚や、瞑想中の宇宙との一体感に関係している可能性がある。
さらに読む ⇒マイナビニュース出典/画像元: https://news.mynavi.jp/article/20201117-1491483/ラットを使った実験結果が興味深いです。オキシトシンが仲間意識を高め、嗅覚にも影響を与えるとは。
オキシトシンは、脳内で分泌される神経伝達物質で、俗に「幸せホルモン」と呼ばれています。オキシトシンは、美味しいものを食べたときや、好きな人と一緒にいるなど、人が「幸せだな」と感じているときに分泌されます。オキシトシンは、出産を早めたり、乳汁の分泌を促したりするなど、様々な効果をもたらすことがわかっています。ラットの実験では、オキシトシンを分泌させた個体では、認知能力が向上し、仲間意識が強まることが示されています。これは、オキシトシンが嗅覚受容体に関与し、仲間を認識する役割を担っている可能性を示唆しています。
あら、そうなのね。昔は、美味しいもん食べると、お腹が一杯になるだけで、幸せホルモンなんて言葉はなかったわよ。
オキシトシンと境界線の曖昧化
オキシトシンは愛情ホルモンとして、親子の絆を強化する役割を担っているんですね。
公開日:2020/10/16
✅ オキシトシンは愛情ホルモンとして、親子の絆を強化し、赤ちゃんの情緒安定やストレス耐性向上に役立ちます。
✅ スキンシップ、優しい言葉かけ、目をみつめるなどの行為が、親子双方にオキシトシン分泌を促し、絆を深めます。
✅ 赤ちゃん期にオキシトシンの影響を十分に受けると、将来、人とのつながりを豊かに築くための基礎となる能力が育ちます。
さらに読む ⇒たまひよ出典/画像元: https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=84660自分と周囲の境界線が曖昧になる感覚は、瞑想状態の人にも共通して見られるというのは興味深いです。
オキシトシンが分泌されると、人は「自分の体と周囲との境目が曖昧になっていく」感覚を持つことがあります。これは、脳の角回という部位の活動が低下し、自分と他者の境界線が曖昧になるためだと考えられています。この感覚は、出産後の母親や瞑想状態の人々に共通して見られると言われています。
えー、マジ!?自分と周りの境界線が曖昧になるって、どんな感じなん?
オキシトシンと人間関係 愛情と排他的な行動
愛情ホルモンとして、オキシトシンは人間関係において重要な役割を担っているんですね。
✅ オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれ、アイコンタクトや肌のふれあいで分泌量が増加することが研究で明らかになっています。
✅ オキシトシンは、信頼感や安心感、共感などを高める効果があるため、ストレスや不安の軽減に役立ちます。
✅ オキシトシンの分泌を増やすためには、心のふれあいやリラックスできる肌の接触が重要であり、ストレスを感じている状況では特に、アイコンタクトや楽しい食事などを通して心の距離を縮めることが有効です。
さらに読む ⇒MONEY PLUS – くらしの経済メディア出典/画像元: https://media.moneyforward.com/articles/4452オキシトシンはストレスや不安の軽減に役立つという点は、現代社会において特に重要だと思います。
オキシトシンは、人間と人間の相互作用において重要な役割を果たし、愛情や仲間意識を生み出すことで、社会的な繋がりを促進すると考えられます。しかし、オキシトシンは合理的な判断を苦手にする側面もあり、仲間意識の強まりが、時には排他的な行動につながる可能性も指摘されています。
オキシトシンって、愛情ホルモンって言うけど、実際にはどんな感じなん?
オキシトシンの負の側面 排他的な行動と社会構造
オキシトシンは、社会的な繋がりを促進する一方で、排他的な行動を生み出す可能性もあるんですね。
✅ 「常熱体質」の最上義光は、鮭を愛し周囲に贈りまくっていたが、それが仇となり、死後間もなく最上家は改易された。
✅ 愛情ホルモン「オキシトシン」は、皮膚接触や食事によって分泌され、仲間意識や愛着を形成する効果がある。戦国時代では、接待や贈答に食事が重要な役割を果たし、それが成功すれば関係強化に繋がり、失敗すれば戦につながることもあった。
✅ 最上義光の鮭愛は、自分が好きなものは他人も好きに違いないという思い込みから生まれたものであり、相手への配慮や状況判断が欠けていた可能性を示唆している。現代においても、接待は生存をかけた情報戦であり、相手への気配りや戦略的な行動が重要である。
さらに読む ⇒GOETHEゲーテ出典/画像元: https://goetheweb.jp/person/article/20181007-passionable_brain10最上義光さんの例は、オキシトシンの負の側面を示す興味深い事例です。
オキシトシンは「絆」や「仲間意識」を生み出す一方で、社会的にネガティブな行為、例えばネット上のバッシングや排他意識を生み出す原因にもなり得ると、中野信子さんは指摘しています。オキシトシンは、集団内で強い絆を形成し、その集団の価値観に反する者や異なる集団の存在を許せないようにしてしまうため、「出る杭を打つ」といった現象を引き起こす可能性があります。特に、インターネットを通じて近しい距離にいると錯覚してしまうことで、著名人に対するバッシングなどの事例も見られます。また、社会のつながりを優先しようとする「プロソーシャル」な行動は、ほとんどの人間に備わっていますが、中には「アンチソーシャル」で「いい人のふり」が長く続かない人も存在します。こうした傾向は、社会構造や文化によって異なるため、アンチソーシャルな人が排除されやすい社会や、そうでない社会も存在すると言えるでしょう。
あら、そうなのね。昔は、そんな事なかったわよ。でも、今の世の中は、みんながみんな、自分のことしか考えてないのよ。
今日の記事では、オキシトシンというホルモンについて、様々な側面から解説しました。
💡 オキシトシンは「幸せホルモン」として、愛情や仲間意識を生み出しますが、排他的な行動を引き起こす可能性も。
💡 オキシトシンは人間関係や社会構造に大きな影響を与え、現代社会においても重要な役割を担っている。
💡 オキシトシンを理解することで、自分自身と周りの人たちとの関係をより深く理解できるかもしれません。