マンション市場は今どうなってるの?首都圏のマンション市場は活況を呈している!!?
💡 首都圏の新築マンション市場は活況を呈しており、価格も上昇傾向にある。
💡 中古マンション市場は、成約価格は上昇しているものの、成約件数は減少している。
💡 投資需要の高まりや、マンション用地の取得難などが、市場の動向に影響を与えている。
それでは、具体的に見ていきましょう。
首都圏新築マンション市場の活況と価格上昇
では、まず新築マンション市場について詳しく解説してまいります。
公開日:2022/04/19
✅ 2021年度の首都圏新築マンションの平均価格は6360万円で、バブル期を超え過去最高となりました。これは、東京23区内の高額物件、特にタワーマンションの人気が高いことが要因です。
✅ 発売戸数は前年度比13.2%増の3万2872戸で、コロナ禍による発売自粛の反動もあり、3万戸台を回復しました。地区別では、東京23区の販売戸数が1万3169戸と大幅に増加し、平均価格も8449万円と過去最高を記録しました。
✅ テレワークの定着により郊外物件も堅調に推移しており、初月契約率は72.9%と6年ぶりに70%を上回りました。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で資材価格が上昇しており、今後マンション価格は下がる要素がない状況です。
さらに読む ⇒読売新聞オンライン : ニュース&お得サイト出典/画像元: https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220418-OYT1T50158/バブル期を超えた価格上昇は、市場の活況を表す一方、購入を検討する方にとっては大きな課題ですね。
2024年10月度の首都圏新築マンション市場は活況を呈し、発売戸数は前年同月比23.4%増加の1833戸、契約率は83.3%と2015年11月以来の高水準となりました。需要の高い物件、例えば即日完売した「THETOYOMITOWERMARINE&SKY」などの存在が、この活況に貢献しています。一方で、首都圏の新築マンションの平均価格は9239万円と前年同月比で2672万円の上昇となり、3カ月連続で平均価格上昇率が1割を超えています。特に東京23区では、平均価格が1億2940万円と前年同月比で48.6%上昇しており、首都圏全体の価格上昇に大きく貢献しています。
え、まじ!?めっちゃ高いやん!東京は住めんわー。
中古マンション市場の動向
続いて、中古マンション市場についてです。
✅ 首都圏の中古マンション市場は、成約価格は上昇しているものの、成約件数は減少傾向にある。2023年5月には、成約価格は前年同月比で8.9%上昇した一方で、成約件数は5.3%減少した。
✅ 新規登録価格と在庫価格は、成約価格に比べて上昇幅が小さい。これは、築年数が浅く、都心に近い立地の良いマンションが売れやすく、相対的に競争力が低いマンションが売れ残っていることを示している。
✅ 首都圏の中古マンションの在庫は過去最高水準に達しており、成約率は低下傾向にある。売り出しから2ヶ月以内の成約率は20%程度、それ以降は7%程度を下回ると推測される。中古マンションの売却を検討する場合は、売り出し価格からの減額も視野に入れる必要がある。
さらに読む ⇒ シンクタンクならニッセイ基礎研究所 出典/画像元: https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=75267?site=nli成約価格の上昇と成約件数の減少は、需給バランスの変化を表しており、今後の市場動向を注視する必要があると感じます。
中古マンション市場の状況は、新築市場とは対照的です。2024年10月度の成約件数は前年同月比5.9%減の3092件と4カ月連続で前年実績を下回りました。成約価格は前年同月比0.5%減の4739万円でしたが、平均成約㎡単価は54カ月連続で前年同月を上回る75.16万円となりました。一方、新規登録物件の㎡単価は81.31万円で、前年同月比12.7%、前月比3.2%の上昇となっており、強気な価格設定の売り出しが増えていることが分かります。このように、新築・中古ともに価格上昇傾向が続く一方で、市場の動向には地域差や物件ごとの違いが見られます。
うっわ、中古マンションも高いんか!もう家買うの無理やわ。
新築マンション市場の価格上昇と供給量の減少
それでは、新築マンション市場の価格上昇と供給量の減少について解説してまいります。
✅ 2023年に首都圏で分譲されたマンションの平均価格は過去最高の8101万円となり、東京23区では初めて1億円を超えた。
✅ 首都圏・近畿圏ともに発売戸数は2年連続で減少しており、価格高騰を受けて駅近など立地を絞った供給が今後も続く見通しだ。
✅ 近畿圏では平均価格が前年からほぼ横ばいの4666万円となっているが、建築資材や人件費の高騰により今後も上昇傾向が続く可能性がある。
さらに読む ⇒【SUUMO】不動産売買・住宅購入・賃貸情報ならリクルートの不動産ポータルサイト出典/画像元: https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_data/sumainews240306/価格の高騰は、供給量の減少と相まって、購入を検討する方にとって大きな負担となっています。
2023年6月の首都圏新築マンション市場は、平均価格が6550万円(前年同月比+1.6%)、発売戸数が1906戸(▲0.4%)、初月契約率が67.8%(前月比▲6.5%、前年同月比+0.2%)と、価格の上昇と供給量の減少が続いていることが分かります。特に、東京23区では、過去10年間で新築マンションの価格が約2.3倍になるなど、価格上昇が顕著であり、首都圏全体の価格上昇に大きく貢献しています。一方、マンションの面積は、東京23区では横ばい、その他のエリアでは縮小傾向にある。これは、価格の高い東京でも、一定の規模を確保するために、面積が縮小せずに高価格で販売されていることを示しています。面積縮小が進むエリアでは、戸当たり価格の上昇が、面積縮小によって隠されていた実質的な価格上昇を反映している可能性があります。
うわー、マンションの値段がどんどん上がっとる!おばあちゃん、昔はもっと安かったやろ?
投資需要とマンション用地の取得の現状
最後に、投資需要とマンション用地の取得の現状についてです。
公開日:2023/10/28
✅ 都心のマンション価格は2013年頃から上昇が続いており、特に近年では2021年以降急速に高騰しています。
✅ 価格高騰の背景には、2013年の日銀金融緩和による低金利、コロナ後の建設費高騰、海外投資家の需要拡大、個人投資家の流入などがあります。
✅ 今後の見通しとしては、円安と金融政策の影響は徐々に後退する可能性があるものの、建設費の高止まりは続き、価格下落は当面見込めないため、マンション購入を検討するなら早めの行動が推奨されます。
さらに読む ⇒金融・投資メディアHEDGE GUIDE出典/画像元: https://hedge.guide/feature/tokyo-mansion-soaring-prices-time-to-by.html投資需要の高まりは、価格上昇をさらに加速させている可能性があり、今後の動向が注目されます。
価格上昇の背景には、投資需要の高まりがあるようです。リクルートの調査によると、2022年に住宅の購入を検討した人のうち、価格上昇を期待して購入を決めた人が増加しています。特に高価格帯のマンションでは、資金力のある投資家が積極的に購入していると考えられます。一方で、マンション用地の取得額は減少しており、デベロッパーは新たな用地を確保することに苦労しています。今後、マンション用地の取得額が大幅に増加しない限り、2~3年後の新築マンション供給戸数は減少傾向が加速する可能性が高いです。
マンションって、投資用で買う人が多いんか?うちもマンション買って、お金持ちになろうかなー。
このように、首都圏のマンション市場は、活況と課題が複雑に絡み合っています。
💡 新築マンション市場は活況を呈しており、価格も上昇傾向にある。
💡 中古マンション市場は、成約価格は上昇しているものの、成約件数は減少傾向にある。
💡 投資需要の高まりや、マンション用地の取得難などが、今後の市場動向に影響を与える可能性がある。