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日本のインフレは止まらない?日銀の生活意識アンケート調査が示す現状日銀の生活意識アンケート調査結果とは!?

物価高騰で生活苦?! 日本銀行のアンケート調査結果が衝撃! 1年後も物価上昇は止まらず、暮らし向きは悪化… 日銀への信頼度も低迷。デフレ脱却は本当? 最新の世論調査結果から日本の経済状況を読み解く!

日本のインフレは止まらない?日銀の生活意識アンケート調査が示す現状日銀の生活意識アンケート調査結果とは!?

📘 この記事で分かる事!

💡 日本のインフレ状況は深刻で、日銀の目標とする2%を大きく上回っている。

💡 インフレ加速の原因には、世界的なカネ余り、物流停滞、原油価格高騰などが挙げられる。

💡 世論調査結果では、人々の物価上昇に対する意識が高まっていることがわかる。

それでは、日本銀行の生活意識に関するアンケート調査について詳しく見ていきましょう。

日本銀行の生活意識に関するアンケート調査

日銀の生活意識調査は、何を目的としている?

政策・業務の参考にするため

この調査結果から、現状の金融政策では物価高を抑えきれない可能性があることが懸念されますね。

生活意識に関するアンケート調査」2024年9月調査 日本銀行情報サービス局
生活意識に関するアンケート調査」2024年9月調査 日本銀行情報サービス局

✅ 記事では、日本銀行の物価安定の役割と、現状の金融政策が物価高を抑えるのに十分ではない可能性が指摘されています。

✅ 特に、政策金利である「付利金利」が、消費者物価指数の上昇を上回っておらず、物価高が止まらない可能性があるとされています。

✅ さらに、原油価格の上昇や米国大統領選挙など、今後の経済状況を不安視し、分散投資による資産価値の保護の必要性を訴えています。

さらに読む ⇒【マイベストプロ】全国版 - 信頼できる専門家が集まる出典/画像元: https://mbp-japan.com/kumamoto/FPnagashima/column/5175963/

確かに、日銀が目標とする2%のインフレ率を達成するためには、さらなる金融緩和が必要なのかもしれません。

日本銀行は、1993年から生活意識に関するアンケート調査を継続的に実施しています。

この調査は、生活者の生活実感や金融・経済環境の変化がもたらす生活者の意識や行動への影響を把握することで、日本銀行の金融政策や業務運営の参考にすることを目的としています

調査は、第26回までは訪問留置法、第27回以降は郵送調査法で実施されています。

調査結果の要旨と全文は、日本銀行のウェブサイトで公開されています。

えー、まじ!?なんかややこしい話やなー。

日本のインフレ状況

日本の物価は今後どうなる?

2%前後のインフレ継続

戦後の日本のインフレの歴史は、まさに波乱万丈ですね。

2%物価上昇」の行方は?~インフレとデフレの基本を知る
2%物価上昇」の行方は?~インフレとデフレの基本を知る

✅ 戦後日本は、特に1973年の第1次石油危機による「狂乱物価」など、何度かインフレを経験しました。

✅ 90年代後半からは、バブル崩壊後の需要縮小や海外からの安価な製品流入などによりデフレ状態に陥りました。

✅ デフレ脱却のため、安倍政権は「2%の物価上昇率」を目標に掲げ、日銀による金融緩和政策を実施しています。

さらに読む ⇒日経をヨクヨムためのナビサイト - nikkei4946.com出典/画像元: https://www.nikkei4946.com/knowledgebank/visual/detail.aspx?value=113&page=3

なるほど、デフレ脱却のために日銀が金融緩和政策を実施してきたとは。

2023年9月の消費者物価指数(除く生鮮食品)は前年比+2.4%と、政府による電気・ガス料金への補助の一時的復活を反映して前月(+2.8%)から幾分低下したものの、日銀が目標に掲げる2%を超えるインフレ率が2年半にわたって続いた

民間エコノミストの間では、来年夏頃にはインフレ率が2%を下回るとの見方が少なくないが、2025年度の物価見通しは+2%弱であり、デフレへの逆戻りより、おおむね2%程度のインフレが続く見方が一般的になっている。

うん、うん。なんかよく分からんけど、インフレって怖いよね。

日本のインフレ加速の要因

日本の物価上昇、何が原因?

世界インフレと価格据え置きノルム崩壊

企業間物価指数が消費者物価指数よりも高騰しているのは、深刻な状況ですね。

世界と日本の物価とインフレについて【2023年版】
世界と日本の物価とインフレについて【2023年版】

✅ 日本の消費者物価指数は2022年12月に4.0%上昇し、日銀の目標とする2%の物価安定目標を大きく上回っており、警戒すべき状況となっています。

✅ 物価上昇の主な原因として、金融緩和による世界的なカネ余り、渡航制限等による物流の停滞と人手不足、原油価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻などが挙げられます。

✅ 企業間物価指数は消費者物価指数よりも高騰しており、企業は原料費の高騰分を商品価格に反映させることをためらい、利益率の低下を招いています。

さらに読む ⇒業界の動向やランキング、シェアなどを分析-業界動向サーチ出典/画像元: https://gyokai-search.com/10-inflation-bukka.html

企業が原料費の高騰分を商品価格に反映させるのをためらっているというのは、なかなか難しい問題ですね。

日本の物価が本格的に上昇し始めた要因は、世界インフレの影響によるものとされている。

1980年代頃から日本のインフレ率は欧米に比べて2~3%低く、欧米のインフレが落ち着くと日本はデフレに逆戻りすると考えられてきた。

しかし、コロナ禍に対する大胆な財政・金融政策やサプライチェーン障害、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギーや食糧等の商品市況の急騰により、欧米のインフレ率が40年ぶりの高水準に達し、日本でもインフレが加速した。

さらに、従来の「価格据え置きノルム」が崩れたことも日本のインフレ加速に寄与した。

従来は価格を据え置くことが一般的であったが、近年では物価上昇の影響で多くの商品が値上げを余儀なくされ、価格据え置きノルムが崩壊し、原材料価格や賃金の上昇が製商品価格に反映されるようになった

おばあちゃん、昔はもっと物価安かったわよねー。今は何でも高いのよ!

賃上げ機運の高まり

日本の物価上昇は、何が要因なの?

賃上げ機運と世界インフレ

政府はデフレ脱却に向けて、様々な指標を参考にしながら慎重に進めているようですね。

日本経済、デフレ脱却へ正念場 需要不足、賃金動向見極め―政府:時事ドットコム

公開日:2024/03/09

日本経済、デフレ脱却へ正念場 需要不足、賃金動向見極め―政府:時事ドットコム

✅ 政府はデフレ脱却を「物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないこと」と定義しており、消費者物価指数、GDPデフレーター、需給ギャップ、単位労働コストの4つの指標を重視しています。

✅ 物価を示す2つの指標はロシアのウクライナ侵攻以降大きく上昇しており、需給ギャップはコロナ禍で落ち込んだ後、反転上昇したものの、2023年10-12月期は依然マイナス圏で、単位労働コストもゼロ%前後で推移しています。

✅ 内閣府は脱却判断には慎重であるべきだとしながらも、サービス分野の物価上昇などから、脱却に向け前向きな動きが出てきていると分析しています。一方で、専門家からは賃上げが最重要だが、実質賃金は依然マイナスで、早期の脱却宣言は困難だとの指摘もあります。

さらに読む ⇒時事ドットコム:時事通信社が運営するニュースサイト出典/画像元: https://www.jiji.com/jc/article?k=2024030801091&g=eco

賃上げ機運が高まっているのは、良い兆候ですね。

もう一つの重要な変化は、近年における賃上げ機運の高まりである。

過去には、金融危機の影響で長期にわたって賃金圧縮が続いたが、近年では物価上昇を上回る賃上げを求める声が強まっている

これは、企業が従業員のモチベーション維持や優秀な社員の確保のために賃上げを必要とするようになったこと、および政府の賃上げ促進政策による影響と考えられる。

こうした世界インフレと国内の構造変化により、日本の物価は本格的に上昇し、デフレからの脱却が進んでいると考えられる。

しかし、インフレ率の高止まり、原材料価格や賃金の上昇が続くことが、今後の日本経済にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視していく必要がある。

えー、なんか難しい話やなー。でも、給料上がったら嬉しいわ!

世論調査結果と生活意識

日本人の景況感は?

悪化傾向

アンケート調査の結果を見ても、人々の生活意識に物価高の影響が大きく出ていることがわかりますね。

物価「上がった」94.5%―日銀・生活意識調査 : 食料品、日用品の支出増

公開日:2023/07/10

物価「上がった」94.5%―日銀・生活意識調査 : 食料品、日用品の支出増

✅ 日銀の生活意識アンケート調査によると、1年前と比べて物価上昇を実感している人が94.5%に上り、過去2番目の水準となった。

✅ 現在の暮らし向きについて、「ゆとりがなくなった」と回答した割合は56.0%で、直近3回の調査で支出が増えたと回答した人の割合は増加傾向にある。

✅ 支出増加の主な理由は、食料品、日用品、家電などの生活必需品の値上がりによるもので、生活水準が圧迫されていることがうかがえる。

さらに読む ⇒nippon.com出典/画像元: https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01651/

生活必需品の値上がりが生活水準を圧迫しているのは、大変な状況ですね。

2024年3月からの4四半期における、景況感、暮らし向き、物価に対する実感と見方、日本銀行の目的と信頼度に関する世論調査結果です。

景況感 現在、前年対比では悪化傾向が続いており、第100回調査ではDIが-55.9ポイントと、大幅な悪化を示しています。

1年後、現在対比でも、悪化する見方が優勢で、DIは-36.9ポイントとなっています。

暮らし向き 現在、前年対比ではゆとりがなくなってきたと感じる人が多く、DIは-52.4ポイントとなっています。

物価に対する実感 物価が上昇したと感じている人が多く、特に「かなり上がった」と回答した人は、第100回調査で69.2%に達しました。

1年後も物価が上昇すると予想する人が多く、特に「かなり上がる」と回答した人は、第100回調査で31.1%に達しました。

日本銀行への信頼度 日本銀行への信頼度は低く、第100回調査では「信頼している」と回答した人はわずか13.1%にとどまりました。

日本銀行の目的である「物価の安定」の認知度については、認知度は高く、知らないと回答した人は第100回調査で25.3%でした。

しかし、「物価安定目標」2%については、認知度は低く、知らないと回答した人は第100回調査で44%でした。

日銀が発表した「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年後の物価が「上がる」と予想する回答者の割合は、前回調査からわずかに増加し85.7%となりました。

これは企業の値上げが続いているためです。

物価上昇に対する人々の意識は高まっており、平均値では11.5%、中央値では10.0%の物価上昇が予想されています。

現在の暮らし向きは悪化し、物価高の影響が顕著となっています。

食料品価格や電気・ガス料金の上昇が、生活意識の悪化に繋がっていると考えられます。

長期的な物価上昇予想も依然として高く、5年後の物価が「上がる」との回答は82.5%でした。

平均値では9.2%の上昇が予想され、これは過去最高の水準です。

人々のインフレ期待は高まっており、日銀の物価安定目標達成に向けて、今後の推移が注目されます。

まじ!?最近の物価高は、ホントにヤバイよね!

今回の記事では、日銀の生活意識アンケート調査結果から、日本のインフレ状況と人々の意識変化について詳しく解説しました。

🚩 結論!

💡 日本のインフレ率は、日銀の目標とする2%を上回っており、深刻な状況が続いている。

💡 インフレ加速の原因は、世界的なカネ余り、物流停滞、原油価格高騰など多岐にわたる。

💡 人々の生活意識は、物価高の影響を受けて悪化傾向にある。