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明治神宮外苑再開発計画は本当に必要なの?賛否両論!!

明治神宮外苑の再開発、1000本以上の樹木伐採に反対の声!歴史的建造物解体、環境への影響、市民参加不足… 未来の東京の緑と文化、どう守る?

明治神宮外苑再開発計画は本当に必要なの?賛否両論!!

📘 この記事で分かる事!

💡 明治神宮外苑では、老朽化したスポーツ施設の建て替えなどが行われます。

💡 再開発計画に対しては、賛否両論の声が上がっています。

💡 環境アセスメントや人権への影響も議論されています。

それでは、明治神宮外苑再開発計画について詳しく見ていきましょう。

明治神宮外苑再開発計画の概要

明治神宮外苑再開発の目的は?

スポーツ拠点の整備

この再開発計画は、老朽化した施設の建て替えだけでなく、都市環境の改善も目指しているんですね。

明治神宮外苑の再開発着工 明治神宮球場・秩父宮ラグビー場建て替えも
明治神宮外苑の再開発着工 明治神宮球場・秩父宮ラグビー場建て替えも

✅ 明治神宮外苑エリアでは、老朽化したスポーツ施設の建て替えや緑地の整備、歩行者空間の改善などを目的とした再開発事業が着工しました。

✅ この事業では、明治神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、緑豊かな都市景観を保全しつつ、スポーツ施設が集積した複合市街地を形成することを目指しています。

✅ また、イチョウ並木などの緑地は可能な限り保存し、バリアフリー化を進めることで、誰もが楽しめる、防災機能も備えたエリアに生まれ変わります。

さらに読む ⇒シブヤ経済新聞出典/画像元: https://www.shibukei.com/headline/17270/

緑豊かな空間を保全しながら、スポーツ施設が集積した複合市街地を形成するというのは、魅力的な計画ですね。

明治神宮外苑の再開発計画は、東京都新宿区と港区にまたがる緑豊かな公園に、宿泊施設や商業施設、オフィス、広場などを建設し、「にぎわい溢れるスポーツの拠点」にする計画です。

事業者は明治神宮、日本スポーツ振興センター(JSC)、三井不動産と伊藤忠商事であり、神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替え、高層ビル2棟を新設するなど、大規模な開発を予定しています。

この計画は、老朽化した神宮球場と秩父宮ラグビー場の建替え、オープンスペースの拡充、4列のいちょう並木の保全とみどりの増加を主な内容としています

計画では、現状の敷地内では面積が不足しているため、球場とラグビー場の位置を入れ替えながら順番に建替えを行い、2036年までに全体完成を目指します。

また、現在、自由に入れない敷地や通り抜けできない敷地が多いことから、オープンスペースの割合を現在の約21%から約44%に増加させ、災害時の広域避難場所や一時避難・滞留スペースを増やすことで、防災性を向上させます。

さらに、4列のいちょう並木は伐採せずに保全し、樹木本数は1904本から2304本に、みどりの割合は約25%から約30%に増加します。

既存樹木は極力保存・移植し、やむを得ず伐採する樹木は利活用を検討します。

本計画は、東京都環境影響評価条例に則り、必要な手続きを全て完了させたうえで、2023年3月に第二球場の解体工事に着手しており、現在、事後調査手続きを行っています。

え、まじ!?神宮球場も建て替わるん!?なんか寂しいなぁ。

再開発計画に対する反対の声

神宮外苑再開発、何が問題なの?

樹木伐採と歴史的建造物解体

再開発計画は、歴史的な価値を持つ施設の取り壊しや、樹木の伐採といった問題点も抱えているようですね。

5分でわかる】神宮外苑の再開発、何が問題になっているの?知っておきたい5つのこと

公開日:2023/07/21

5分でわかる】神宮外苑の再開発、何が問題になっているの?知っておきたい5つのこと

✅ 明治神宮外苑の再開発計画は、神宮外苑の緑豊かな空間を大幅に変え、高層ビルや商業施設を建設する計画です。計画は、明治神宮と日本スポーツ振興センター(JSC)、三井不動産、伊藤忠商事が主導し、東京都が認可しています。

✅ 計画では、神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建て替え、高層ビル2棟を新設するほか、神宮球場併設のホテルや伊藤忠の東京本社ビルの建て替えも含まれています。これにより、一部のスポーツ施設は廃止となり、市民が利用できるスポーツ施設が減ることになります。

✅ 再開発計画に対する反対意見は、主に樹木の伐採と歴史的価値のあるスポーツ施設の取り壊しを懸念する声から来ています。計画では、神宮外苑のシンボルとも言えるいちょう並木は切らずに保存するとしていますが、専門家は根が傷つけられて衰退する恐れがあると警告しています。また、100年以上の歴史を持つ神宮球場や秩父宮ラグビー場の取り壊しは、歴史的価値の失墜につながると反対の声が上がっています。

さらに読む ⇒ハフポスト - 日本や世界のニュース、会話を生み出す国際メディア出典/画像元: https://www.huffingtonpost.jp/entry/jingu-gaien-redevelopment-project_jp_648afac4e4b04ee51a99c974

歴史的価値と環境保護のバランスをどのように取るのか、難しい問題ですね。

しかし、この計画に対して、約1000本の樹木の伐採や歴史的建造物の解体などが懸念され、坂本龍一さんや村上春樹さんら著名人、市民団体、専門家などから強い反対の声が上がっています。

特に、神宮外苑のシンボルであるいちょう並木が伐採される可能性や、歴史ある神宮球場と秩父宮ラグビー場の解体、風致地区の規制緩和による景観の破壊などが問題視されています

反対派は、樹木を守るための署名活動や裁判を起こすなど、計画の見直しを求めています。

一方で、事業者は、新しいスポーツ施設の建設や地域活性化による経済効果などを強調し、計画を進める姿勢を見せています。

あー、そっか。でも、新しい施設ができたら、もっと盛り上がりそうじゃん!

再開発計画への批判:環境への影響と公益性の問題点

神宮外苑再開発、何本の樹木が伐採予定?

約1000本

環境への影響や公益性の問題点は、計画を進める上で重要なポイントですね。

神宮外苑1000本の樹木伐採「市民よりビジネス優先、本当におかしい」と反対 ロッシェル・カップ氏
神宮外苑1000本の樹木伐採「市民よりビジネス優先、本当におかしい」と反対 ロッシェル・カップ氏

✅ 明治神宮外苑再開発計画に対する反対意見が、実業家のロッシェル・カップ氏を中心として拡大している。カップ氏は、神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えの必要性、既存施設の廃止による憩いの場の喪失、新競技場の選手・観客への悪影響などを指摘し、計画の見直しを求めている。

✅ カップ氏は、神宮球場や秩父宮ラグビー場の建て替えよりも、リノベーションによる維持の方がコストやリスクを抑えられると主張し、既存施設の廃止によって失われる公共性や憩いの場についても懸念を示している。

✅ さらに、新競技場の建設によって青空での試合がなくなる可能性、収容人数の減少、人工芝導入による選手のケガのリスク増加、景観の悪化、日陰席の増加など、選手・観客双方への悪影響を指摘し、計画の見直しを求めている。

さらに読む ⇒弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律相談事務所検索ポータル出典/画像元: https://www.bengo4.com/c_18/n_15629/

ロッシェル・カップ氏の指摘は、環境保護とスポーツ振興の両立という難しい課題を浮き彫りにしていますね。

神宮外苑の再開発計画では、約1000本の樹木が伐採されることが予定されており、発起人のロッシェル・カップ氏らはこの計画に反対し、5万1000人分の署名を集めました。

計画では、神宮球場と秩父宮ラグビー場を建て替え、高層ビルやホテルなどの建設も予定されています。

カップ氏は、環境への影響や公益性の問題点を指摘し、東京都に再開発計画の最終承認を見送るよう求めました。

具体的には、樹木伐採によるCO2排出量の増加や歴史的な樹木の移植が問題視されています。

また、再開発によって既存の野球場やラグビー場が廃止され、会員制テニスクラブが建設されることについても、公益性への疑問が呈されています。

さらに、東京都による計画の詳細な説明不足や、市民に対するヒアリングや議論の機会不足も指摘されています。

カップ氏は、この再開発計画は環境保護や公益性という観点から問題が多いと訴え、東京都に丁寧な説明や市民との対話を求めています。

えー、もったいない!もったいない!せっかくの緑を壊しちゃダメよ!

環境アセスメントの課題と人権への影響

神宮外苑再開発はなぜ問題視されている?

人権への悪影響

環境アセスメントは、開発行為による環境への影響を最小限にするための重要な制度です。

神宮外苑の再開発、環境アセスが異例の延長 小池知事の求めたことは 東京都:朝日新聞

公開日:2022/06/08

神宮外苑の再開発、環境アセスが異例の延長 小池知事の求めたことは 東京都:朝日新聞

✅ 神宮外苑の再開発計画では、秩父宮ラグビー場と神宮球場を建て替えるため、約1000本の樹木を伐採する予定ですが、環境影響評価の審議が予定より長引いています。これは、審議委員から伐採による影響について丁寧に確かめるべきだという意見が出たためです。

✅ 再開発は神宮第2球場を解体し、跡地に新ラグビー場を建設、次に今のラグビー場を解体し、跡地に新球場を建設、最後に今の神宮球場を取り壊すという工程で、2036年に完了する予定です。高さ約190メートルと約185メートルのビル2棟も建設されます。

✅ 環境影響評価は、都の環境影響評価条例に基づき、一定規模以上の事業に義務付けられています。事業者は環境影響評価書案を都に提出し、都環境影響評価審議会で議論されています。審議では、樹木の伐採やビルの建設による環境への影響について、専門家から様々な意見が出ています。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASQ676FPXQ65UTIL002.html

住民協議や情報公開の不足は、民主的な手続きが欠如していることを示していますね。

神宮外苑再開発は、環境アセスメントにおける住民協議の不十分さや、情報公開の不足が問題視され、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会から人権への悪影響が指摘されました。

日本の環境アセスメント制度は、ステークホルダーの範囲が狭く、情報公開が不十分で、住民との「意味ある応答」が不足していると批判されています。

環境アセスメントは、開発行為による負の影響を最小限にするための重要な手段であり、科学性と民主性を両立させる必要があります。

科学性とは、再現性のあるデータに基づき、誰もが納得できる方法で影響を予測することです。

そのためには、透明性のある情報公開が不可欠です。

民主性とは、人々の意向が計画の意思決定に反映されることです。

多様なステークホルダーの参加を促し、「意味ある応答」が得られる議論の場を設けることが重要です。

神宮外苑再開発は、住民の意見が十分に反映されず、貴重な都市公園の喪失や、環境権・文化享受権といった人権侵害のリスクを抱えています

環境アセスメントは人々の生活と人権を守るための重要な制度です。

透明性、科学性、民主性を重視し、住民との「意味ある協議」を通して、より良い計画を実現することが重要です。

あかんわ〜。環境アセスメントもちゃんとやらないと、自然にめっちゃ悪影響やで!

今後の展望

再開発計画、何が議論されてるの?

様々な側面から議論中

再開発計画は、歴史、文化、環境、経済など、様々な視点から検討する必要があると感じますね。

220708 神宮外苑再開発問題 見解と提案

公開日:2022/07/10

220708 神宮外苑再開発問題 見解と提案

✅ 神宮外苑再開発計画に対する見解として、外苑の歴史的価値と創建時の計画思想を尊重し、大規模な再開発による環境破壊を防ぐべきであると主張。

✅ 具体的には、球場・ラグビー場の建替えや超高層ビルの建設を一体に行う再開発計画は、容積率の緩和による不動産収益を優先し、外苑の空間構成や環境を破壊するため、再開発計画の見直しを求めている。

✅ 代わりに、既存の施設の改修と利用者主体の公園整備、スポーツクラスターの形成を提案し、都民が参画できる外苑整備と都市計画の透明性を求めている。

さらに読む ⇒新建築家技術者集団 – NEW UNION OF ARCHITECTS AND ENGINEERS出典/画像元: https://nu-ae.com/tokyo/20220710_plan/

外苑の歴史的価値と環境保護のバランスをどのように取るかが、今後の課題となるでしょう。

この再開発計画は、歴史や文化、環境、経済など、様々な側面から議論が続けられており、今後も注目されるでしょう。

うん、うん。確かに、外苑の歴史とかも大事だよね。

明治神宮外苑再開発計画は、今後の都市開発における環境保護と経済発展のバランスの取り方について、改めて考えさせられる内容でした。

🚩 結論!

💡 明治神宮外苑では、老朽化したスポーツ施設の建て替えなどが行われます。

💡 再開発計画に対しては、歴史的価値や環境保護、公益性など、様々な意見が出ています。

💡 環境アセスメントや人権への影響も議論されており、今後の展開が注目されます。