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こたつ:冬を暖かく過ごすための歴史?日本の伝統文化、こたつとは!!?

冬の定番、こたつ。その歴史は室町時代まで遡る!囲炉裏から進化したこたつは、江戸時代に庶民に愛され、現代の形へ。暖房器具としての進化と、人々の暮らしとの関わりを紐解きます。

こたつ:冬を暖かく過ごすための歴史?日本の伝統文化、こたつとは!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 こたつの起源は室町時代まで遡ります。

💡 江戸時代には、庶民の生活に欠かせない存在となりました。

💡 明治時代以降、様々な進化を遂げ、現代のこたつへと繋がっています。

それでは、こたつの歴史について詳しく見ていきましょう。

こたつの起源:室町時代の寒さ対策

こたつはいつからあるの?

室町時代から

こたつの歴史は、日本の気候や文化と密接に関係しているんですね。

こたつは囲炉裏が変化? 冬に重宝するこたつの意外な歴史
こたつは囲炉裏が変化? 冬に重宝するこたつの意外な歴史

✅ こたつの起源は室町時代の囲炉裏に衣服を被せて足を入れたことから始まったとされています。その後、江戸時代には火鉢を使った「置きこたつ」や、大人数が入れる「大こたつ」が登場し、こたつ布団も普及しました。

✅ 明治時代にはストーブなどの暖房器具が普及しましたが、一般的な庶民は囲炉裏や火鉢、こたつを愛用していました。これは、日本の家屋が通気性が良く、ストーブなどの暖房器具の効果が薄かったためと考えられています。

✅ 掘りごたつは明治時代の終わりごろに誕生しました。畳主体だった時代には合わない構造ですが、現代では保温性が高く、足元を暖めながらゆったりと過ごせることから人気があります。

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室町時代の人々は、寒さ対策に工夫を凝らしていたんですね。

こたつの歴史は室町時代にまで遡ります。

当時の日本人は、囲炉裏の上に衣服を被せて足元を暖めることから始めました

これは、当時、夏に快適な通気性の良い家を作ることを重視した結果、冬は寒さが厳しい家になってしまったことが原因と考えられています。

徒然草にも、夏を基準にした家づくりが重要であるという記述が見られます。

へぇー、知らんかったわ。昔はそんなんやったんや。

江戸時代の普及:庶民の生活に根付くこたつ

江戸時代、こたつはどう進化した?

普及し、洗練された

江戸時代には、こたつの構造がより洗練されていったんですね。

こたつの歴史 前編。風通しのよい日本家屋が生んだ生活の知恵。室町から江戸まで。

公開日:2024/11/20

こたつの歴史 前編。風通しのよい日本家屋が生んだ生活の知恵。室町から江戸まで。

✅ こたつの原型は、室町時代に囲炉裏の上に衣服を被せて足元を暖めることから誕生したと考えられています。

✅ 当時の日本家屋は夏に涼しく過ごすことを重視した構造であったため、冬は寒く、こたつは生活の必需品として発展していきました。

✅ 江戸時代には、こたつの構造が洗練され、現代の私たちがイメージするような、火鉢や布団を用いた形に近づいていきました。

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江戸時代には、すでに現代に近い形のこたつがあったんですね。

江戸時代には、庶民の生活文化が発展し、こたつもより洗練されていきました。

幕末の武士が描いた絵画には、すでに現代に近い形のこたつが描かれていることから、江戸時代にはこたつが広く普及していたことがわかります

この時代には、囲炉裏の上に櫓を組み、布団をかぶせるスタイルが主流となり、様々なスタイルのこたつが登場しました。

へぇー、知らんかった。こたつってそんな昔からあったんや。

明治時代の革新:腰掛け式の掘りごたつ

バーナード・リーチが考案したのは?

腰掛け式の掘りごたつ

明治時代には、新しいタイプのこたつが登場したんですね。

東西の融合をめざした陶芸家 バーナード・リーチ 後編

公開日:2023/07/14

東西の融合をめざした陶芸家 バーナード・リーチ 後編

✅ バーナード・リーチは、中国における「啓蒙者」としての挫折を経て、日本に移り住み、柳宗悦との出会いによって本格的に陶芸家としての道を歩み始めました。

✅ 日本での陶芸活動を通して、リーチは濱田庄司と出会い、共に英国のセント・アイヴズに移住し、「リーチ・ポタリー」を設立しました。

✅ リーチ・ポタリーでは、「東西の融合」を理念とし、産業革命による機械化に対抗するべく、伝統的な陶芸を追求していきました。濱田は、リーチの助力者として、そして優れた陶芸家として、リーチ・ポタリーの成功に大きく貢献しました。

さらに読む ⇒ホーム - Onlineジャーニー出典/画像元: https://www.japanjournals.com/feature/great-britons/574-2011-01-24-16-09-31-92016860.html?start=1

腰掛け式の掘りごたつは、現代でも人気がありますよね。

明治時代には、イギリス人の陶芸家バーナード・リーチが腰掛け式の掘りごたつを考案しました。

この掘りごたつは、火傷や火事の心配は減りましたが、炭の補充や灰の掃除が難しくなりました

あのね、昔の人はね、腰掛け式のこたつで、お布団を被って、みんなで団欒してたのよ。

大正時代の進化:移動可能なこたつと電気こたつの誕生

大正時代のこたつはどんな特徴がありましたか?

脚が伸ばせず、電気式は普及せず

大正時代には、こたつの進化が加速したんですね。

こたつの歴史!
こたつの歴史!

✅ こたつは室町時代に、囲炉裏の上に櫓を組み、布団をかけたことから誕生しました。

✅ 明治時代にイギリスの陶芸家バーナード・リーチが日本で住宅向けの腰掛けこたつを作り、それが志賀直哉によって普及していきました。

✅ 現代のこたつは、東芝の山田正吾氏が蕎麦屋で見た2階用のこたつの熱源をヒントに、電気やぐらコタツを開発したことから普及しました。

さらに読む ⇒クラウドファンディング - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)出典/画像元: https://camp-fire.jp/projects/49980/view/activities/40200

移動可能なこたつは、便利そうですね。

大正時代には、移動可能なこたつが登場しましたが、脚が伸ばせないという欠点がありました。

また、電気こたつもこの時代に誕生しましたが、普及したのは戦後です

へぇー、移動できるこたつってあったんや。知らんかったわ。

昭和時代以降の進化:電気こたつの普及と多様化

こたつはどんな進化を遂げてきた?

安全で快適に!

昭和時代以降、こたつは電気式が主流になりましたね。

最近の゛こたつ゛ 赤く光らないのはなぜ? 「売るための演出でもあった」 有識者が語る最初事情

公開日:2023/11/28

最近の゛こたつ゛ 赤く光らないのはなぜ? 「売るための演出でもあった」 有識者が語る最初事情

✅ コタツの赤い光は、暖かく見せるための演出であり、実際に暖める効果はない。かつては、遠赤外線ヒーターが主流で、赤外線のみを出す製品が技術的に困難だったため、暖かさを演出するために赤く光るランプを採用していた。

✅ しかし、技術の進歩により光を出さずに暖めることができるようになったため、近年では光らないコタツが増加している。これは、床暖房などの普及によるコタツ人気低迷に加え、光ることにこだわる人が減ったこと、そして、ヒーターユニットの進化による影響も考えられる。

✅ 近年、電気代の高騰により、部屋全体を暖めずに局所的に暖める暖房器具として、コタツが再び人気を集めている。

さらに読む ⇒ラジオ関西 AM558 FM91.1出典/画像元: https://jocr.jp/raditopi/2023/11/27/542315/

昭和時代には、様々なタイプの電気こたつが登場したんですね。

昭和時代には、練炭こたつや豆炭こたつが普及し、1935年には脚を伸ばせる安全反射コタツが発売されました。

1950年代には、電気やぐらこたつが登場し、1960年代には赤外線ランプを熱源とするこたつが主流になりました。

1970年代には、電子コントロール式のこたつが登場し、快適で安全なこたつへと進化しました。

近年では、長方形タイプや一人用など、様々なスタイルの電気こたつが登場し、人気を取り戻しています

電気こたつって、めっちゃ便利じゃん。

このように、こたつは長い歴史の中で、様々な進化を遂げてきました。

🚩 結論!

💡 こたつの起源は室町時代、囲炉裏の上に衣服を被せて足元を暖めることから始まりました。

💡 江戸時代には、火鉢を使った「置きこたつ」や、大人数が入れる「大こたつ」が登場しました。

💡 現代では、電気式のこたつが主流となり、様々なスタイルのこたつが販売されています。