エベレストの遺体問題と環境問題：デスゾーンに眠る登山者たち、回収は可能？エベレストの遺体問題：回収の困難さと環境への影響

それでは、エベレストの現状について、具体的に見ていきましょう。

エベレストの遺体問題 回収の困難さと倫理

本章ではエベレストに残された遺体問題、その現実と課題について解説していきます。

エベレストの氷が解け、無数のゴミと遺体があらわに

公開日:2024/08/10

✅ エベレストでは、気候変動による氷河の融解で、遺体やゴミが大量に露出しており、登山者の増加による環境負荷も深刻化している。

✅ ネパール政府は登山許可証を発行することで収入を得ているが、環境保護と経済発展のバランスが課題となっている。

✅ 地元のシェルパたちは、環境保護はビジネスの持続可能性にも繋がるとして、清掃活動の重要性を訴えている。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.vice.com/ja/article/everest-is-melting-revealing-tons-of-garbage-and-human-bodies/

エベレストに残された遺体の回収は、環境、費用、倫理的に難しい問題が絡み合っていますね。

エベレスト山は世界最高峰であり、多くの登山家にとって憧れの場所です。

しかし、その壮大な美しさの裏には、過酷な環境と数々の犠牲が隠されています。

200人以上の遺体が山に残されており、その多くは回収が困難な状況です。

厳しい環境、費用、リスク、そして倫理的な問題など、様々な要因が遺体回収を阻んでいます。

中でも、標高8000m以上の『デスゾーン』では、酸素が薄く、気温が極端に低いため、遺体の回収は極めて困難です。

遺体の重量も問題で、50kg以上の遺体を担ぎ下ろすことは、ほとんど不可能です。

さらに、薄い空気ではヘリコプターも浮力を失うため、運用が困難です。

実際、ベースキャンプ付近には墜落したヘリコプターの残骸が2機あります。

標高が高いため気温が低く、遺体は腐敗せず、そのまま残ることも回収を困難にする要因の一つです。

これらの理由から、エベレストでは多くの遺体が放置されたままとなっています。

えー、ホンマに回収できへん遺体がいっぱいあるってことやんね？ 怖いし、なんか可哀想やなー。

『グリーンブーツ』 死の象徴と倫理的な問い

この章では、エベレストが持つ死の象徴、『グリーンブーツ』について見ていきましょう。

遺体が横たわるエベレスト、それでも登頂を目指す理由とは

✅ エベレスト登頂は、過酷な気象条件と標高による酸素不足という、命を脅かす挑戦です。300人以上の死者が出るほど危険な山ですが、それでも毎年多くの登山家が頂上を目指します。

✅ 登頂を成功させるためには、長期間のトレーニングと体調管理が必須です。しかし、標高による酸素不足は深刻な問題であり、登山者は高所に適応するための特別なトレーニングを必要とします。

✅ エベレスト登頂は、人間の限界に挑戦する究極の冒険です。厳しい環境と危険に立ち向かう登山家の強い意志と体力、そして山岳環境への深い理解が成功への鍵となります。

さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.cnn.co.jp/travel/35218538.html

グリーンブーツの存在は、エベレスト登山の危険性と、遺体回収の難しさを象徴していますね。

特に有名な遺体として、『グリーンブーツ』と呼ばれるツェワン・パルジョルの遺体があります。

1996年の猛吹雪で亡くなった彼は、標高約8500メートルのデスゾーンで発見されました。

彼の遺体は、25年以上も山に残されており、エベレスト登頂を目指す登山家にとって、山の過酷さとリスクを象徴する存在となっています。

グリーンブーツの存在は、登山者の倫理的な問題だけでなく、エベレスト登山の危険性と、遺体回収の難しい現実を浮き彫りにしています。

彼の遺体をはじめとする多くの遺体が放置されたままなのは、遺体を山から回収することの危険性と費用がかかるためです。

いやー、グリーンブーツって聞くと、なんかゲームに出てきそうっちゃけど、実際はめっちゃ怖い話やんね。登山って、命がけなんやな。