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中核派とは? 激動の歴史と現代の活動を徹底解説!(?)中核派:組織の変遷と現代社会への影響

トロツキー主義を掲げ、世界革命を目指す中核派。1957年の結成以来、激しい内ゲバや社会運動で注目を集めたが、近年は活動の衰退が指摘される。反原発運動などへの浸透を図る一方、若者への影響力は限定的。元活動家の批判や、マルクス主義実現への懐疑的な見方など、多角的な視点から中核派の実態と現在を考察する。

中核派とは? 激動の歴史と現代の活動を徹底解説!(?)中核派:組織の変遷と現代社会への影響

📘 この記事で分かる事!

💡 中核派は、1957年に結成された、マルクス主義を掲げる日本の新左翼党派の一つである。

💡 かつては過激な活動で知られた中核派だが、近年は学生運動や市民活動にも参加している。

💡 中核派は、内ゲバや警察との衝突など、激動の歴史を経験し、現在もその影響が残る。

さて、今回は中核派について、その歴史から現代の活動まで、多角的に見ていきたいと思います。

まずは、この記事で皆様に知っていただきたいポイントを3つご紹介します。

中核派の誕生と激動の時代

中核派はどんな主義を掲げている?

トロツキー主義

中核派の誕生と、その誕生から現在に至るまでの激動の歴史を振り返ってみましょう。

中核派がどのような時代を駆け抜けてきたのか、詳しく見ていきましょう。

年間地下に潜行「中核派」歳最高幹部が初告白「新左翼運動とは何だったか」(田原総一朗)
年間地下に潜行「中核派」歳最高幹部が初告白「新左翼運動とは何だったか」(田原総一朗)

✅ 中核派は、反帝国主義・反スターリン主義という世界革命の綱領を確立し、日本社会党や日本共産党に代わる本当の労働者の党を作るための組織論を持っていると主張している。

✅ 中核派は、革マル派は権力と闘う論理がなく、かつては中核派を潰すために権力と一体化していたと批判している。

✅ 中核派は、革マル派との闘いを制し、その存在はすでに過去形であり、次の段階に進んでいると主張している。

さらに読む ⇒現代ビジネス講談社出典/画像元: https://gendai.media/articles/-/94214?page=2

中核派は、他党派との対立や警察との衝突を通じて、過激な活動を展開してきたんですね。

革マル派との内ゲバは、本当に凄惨だったと聞きます。

現代の私たちが想像もつかないような時代だったのかもしれません。

1957年に結成された中核派は、正式名称を『革命的共産主義者同盟全国委員会』といい、トロツキー主義を掲げ、反帝国主義・反スターリン主義を主張し、世界革命を目指しています

創始者は黒田寛一氏で、日本共産党から分派した団体です。

彼らは、マルクス主義の実現を目指し、資本主義国家の帝国主義的な侵略を批判し、中国や北朝鮮などの官僚国家を腐敗の温床として批判しています。

1960年代には安保闘争や沖縄返還闘争で警察と衝突し、東大安田講堂事件など、多くの社会運動に関わりました。

また、同じトロツキー主義を掲げる革マル派との激しい内ゲバ(内部抗争)でも知られています。

1960年代後半から1970年代にかけて、両派は大学内などで激しい衝突を繰り返し、多くの死者を出しました。

えー、ヤバすぎ!内ゲバとか、マジ卍やん!怖すぎやし、何がしたいか全然分からんわー!昔の大学生って、こんなんばっかりやったん?

中核派の衰退と新たな挑戦

中核派は現在、どのような活動をしていますか?

学生勧誘やデモ活動

中核派の衰退と現在の活動について見ていきましょう。

学生運動の衰退と、その中で中核派がどのように活動しているのか、分析していきましょう。

中核派・全学連のトップに現役東大年生が就任新委員長の高原恭平氏インタビュー

公開日:2018/09/03

中核派・全学連のトップに現役東大年生が就任新委員長の高原恭平氏インタビュー

✅ 中核派・全学連の新しい委員長に、東京大学教養学部2年生の高原恭平氏が就任しました。

✅ 高原氏は1996年生まれの21歳で、中核派の傘下団体である全学連の委員長として、今後の活動に注目が集まっています。

✅ 中核派は革命を目指す政治団体であり、過去には過激な闘争を行ってきましたが、近年は武装闘争は行っていません。全学連はかつては多くの大学で自治会が存在しており、その連合組織でしたが、現在では大学での自治会機能はほとんど失われています。

さらに読む ⇒アエラドット時代の主役たちが結集。一捻りした独自記事を提供出典/画像元: https://dot.asahi.com/articles/-/99914?page=1

全学連の委員長が東大生、しかも逮捕歴なしっていうのは、ちょっと意外ですね。

中核派も、時代に合わせて若返りを図っているということでしょうか。

ゼネストで革命って、令和の時代にはちょっと現実的じゃない気がしますけど…。

中核派は、1960年代から1970年代にかけては、激しい街頭闘争や内ゲバで注目を集めましたが、その後は活動家の減少や高齢化、警察の取り締まりにより衰退しました。

しかし、近年では反原発やボランティア活動などを通じて、若者への浸透を図っているともされています。

中核派は現在も学生への勧誘などを行い、学生組織である全学連を通じて活動しています。

近年では、法政大学や京都大学での活動が活発化しており、近年は安保法案反対運動などでデモ活動を行っています。

2018年には、全学連委員長に現役東大生で逮捕歴のない高原恭平氏が就任するなど、若返りを図り、ゼネスト(全国規模のストライキ)によって革命を目指しています。

いやー、最近の若者って、そういうの興味ないっしょ? 俺も、正直よく分からんもん。革命とかゼネストとか言われても、なんか現実味ないし、無理でしょー。ま、頑張ってほしいけどね!

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元中核派活動家の著書と、その思想を批判的に考察する記事。内ゲバや暴力の正当化を批判し、マルクス主義の実現可能性を問い直す。中核派の現状と、彼らの活動が社会に与える影響を多角的に分析。