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オランウータン、絶滅の危機?私たちができる自然保護とは?写真、パーム油、森林破壊…オランウータンを取り巻く現状

絶滅危惧種オランウータンの危機!熱帯林破壊、密猟により生息数が激減。写真家アラン・シュローダーの衝撃的な写真が、オランウータンの置かれた現状を訴える。パーム油需要による森林破壊が、彼らの住処を奪い、命を脅かしている。私たちができること、それは消費行動を変え、理解を深め、彼らを守る行動を起こすこと。

オランウータン、絶滅の危機?私たちができる自然保護とは?写真、パーム油、森林破壊…オランウータンを取り巻く現状

📘 この記事で分かる事!

💡 オランウータンは、生息地の減少や密猟により絶滅の危機に瀕しています。その現状を詳しく解説します。

💡 写真家の写真を通して、オランウータンの置かれた悲劇的な状況を理解し、保護活動の重要性に気づきます。

💡 パーム油の問題など、オランウータンの危機的状況を引き起こしている原因を考察し、私たちができることを考えます。

それでは、オランウータンが置かれている現状と、私たちができることについて、詳しく見ていきましょう。

オランウータンの危機

オランウータンは今、どんな危機に瀕している?

絶滅の危機

今回は、オランウータンの現状について掘り下げていきます。

絶滅の危機に瀕しているオランウータン。

一体何が原因なのでしょうか?。

年で割減、絶滅危機にあるオランウータン–オルタナ
年で割減、絶滅危機にあるオランウータン–オルタナ

✅ オランウータンは絶滅の危機に瀕しており、生息地の熱帯林の消失が主な原因です。ボルネオ島では16年で10万頭以上のオランウータンが姿を消し、この100年で80%が減少しました。

✅ 日本オランウータン・リサーチセンターは研究者と飼育員が集まり、オランウータンの魅力と現状を発信しています。動物園はオランウータンの窓口となり、研究者と飼育員が連携して情報を共有し、動物福祉を高める取り組みを進めています。

✅ オランウータンは単独行動を好み、木の上で生活する穏やかな生き物です。繁殖速度が遅く、一度数が減ると回復が困難です。生息地の破壊が主な原因で、現在では絶滅寸前の状況にあります。

さらに読む ⇒オルタナ出典/画像元: https://s.alterna.co.jp/social-issues/sdgs15-life-on-land/83601

オランウータンの生息地が減少している原因として、オイルパームプランテーションの開発、違法伐採などが挙げられています。

その現状は深刻です。

インドネシアのスマトラ島とボルネオ島に生息するオランウータンは、熱帯林の消失、違法伐採、密猟などにより絶滅の危機に瀕しています。

過去100年間で、オランウータンの生息数は約80%減少し、現在の推定生息数はスマトラ島で約13000頭、タパヌリオランウータンで800頭以下、ボルネオ島で約57000頭です。

生息地の減少は、オイルパームプランテーションの開発、農地開墾、森林火災、違法伐採などが原因です。

オランウータンは樹上生活をする単独生活者で、果実食を中心とした食生活を送っているため、繁殖スピードが遅く、個体数の回復が困難です。

WWFはオランウータンの保護活動として、保護区の設立、密猟防止活動などを行い、オランウータンの保護は、熱帯林全体の保全につながると訴えています。

えー、オランウータンって、そんなヤバい状況なん? ちょーかわいそうやん! もっともっと、オランウータンのこと知りたい!

写真が語る悲劇

世界報道写真コンテストで1位に輝いた写真は何を写している?

負傷したオランウータンの赤ちゃん

今回は、写真が伝えるオランウータンの現状について見ていきましょう。

写真が語るオランウータンの゛今゛に迫ります。

危機に直面する「森の人」オランウータン保護に寄り添い続けたフォトグラファー:朝日新聞+

公開日:2020/09/13

危機に直面する「森の人」オランウータン保護に寄り添い続けたフォトグラファー:朝日新聞+

✅ ベルギー人写真家アラン・シュローダーは、インドネシア・スマトラ島の保護施設で撮影したオランウータンの写真で、世界報道写真コンテストの自然部門で1位をダブル受賞しました。

✅ シュローダーの写真は、オランウータンとその保護活動に焦点を当て、生息地の破壊によるオランウータンの危機を浮き彫りにしています。

✅ アブラヤシ農園の拡大による森林破壊や気候変動の影響で、オランウータンの生息地は激減し、絶滅の危機に瀕しており、保護活動の重要性が訴えられています。

さらに読む ⇒朝日新聞+:世界のいまを伝えるウェブメディア出典/画像元: https://globe.asahi.com/article/13717550

アラン・シュローダーの写真が、オランウータンの置かれた苦境を鮮明に伝えています。

写真を通して、人間の責任を痛感します。

ベルギー人の写真家、アラン・シュローダーは、インドネシア・スマトラ島北部の保護施設で、アブラヤシ農園で負傷した母親のそばで見つかった生後1カ月のオランウータンの赤ちゃんの死を写真に収めました。

この写真は、今年の世界報道写真コンテスト自然部門で1位となり、同部門で組写真でも1位を獲得しました。

シュローダーは、数年前のインドネシア旅行でオランウータンに魅了され、保護活動に密着し、救助からリハビリ、手術などの治療、そして自然にかえすまでの過程を写真に収めました。

彼は、写真を通じて、オランウータンの危機的な状況と人間の責任を訴えかけたいと強調しました。

いやー、写真ってすごいっすね! 俺も写真撮って、みんなに俺のカッコよさをもっと伝えたいっす! オランウータンもカワイイっすね!

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絶滅危機のオランウータン、その脅威とは?パーム油開発で失われる生息地、衝撃的な事件… 私たちにできる、未来を守る選択とは?