オオルタイチとボアダムス:音楽の革新者たち(?) EYE(ボアダムス)とオオルタイチの音楽的影響と活動
音楽家オオルタイチを突き動かした、ボアダムスEYE。ノイズ、サイケ、ミニマルを融合し、DIY精神でアンダーグラウンドを席巻した彼らの音楽は、破壊と再生を繰り返す。初期の過激なパフォーマンスから、多人数ドラムによる壮大なライブまで、ボアダムスの革新は止まらない。80年代オルタナシーンを駆け抜けた彼らの衝撃と影響を、記録。実験音楽の最前線を体感せよ。
💡 幼少期の音楽との出会いから、ボアダムスEYEとの出会い、音楽性の確立までを解説します。
💡 ボアダムスの初期の破壊的な活動から、現在までの音楽性の変遷、影響について解説します。
💡 オオルタイチの音楽活動、ボアダムスの多岐にわたる活動を、それぞれのアルバムやイベントを通してご紹介します。
本日は、オオルタイチとボアダムスの音楽世界を紐解いていきます。
音楽的影響、革新的な表現、そして現在進行形の活動についてご紹介します。
誕生と出会い:音楽の扉を開く瞬間
オオルタイチが音楽に魅了されたきっかけは?
独学での打ち込み音楽と、自由な音楽表現。
オオルタイチさんの音楽活動の始まりは、独学での打ち込み音楽でした。
クラブイベントでの活動を通して、音楽仲間との出会い、そしてボアダムスの山塚アイ氏からの影響について迫ります。

✅ オオルタイチは、音楽的な素養がなくても感覚で制作できる打ち込み音楽に惹かれ、クラブイベントで活動を開始。当初は落ち込むこともあったが、多様なジャンルのミュージシャンが集まるイベントに出演し、独自の音楽性を築いた。
✅ 即興演奏から楽曲制作へと移行した背景には、山塚アイ(ボアダムス)や大竹伸朗のパズル・パンクスからの影響があり、彼らのように即興から生まれる予期せぬ面白さや、自由な発想に感銘を受けていた。
✅ オオルタイチは、ボアダムスのメンバー全員を尊敬し、特に山塚アイの常に新しい表現を追求する姿勢に影響を受けている。型にはまらない音楽活動を続け、海外のアーティストとの交流も行っている。
さらに読む ⇒ele-king出典/画像元: https://www.ele-king.net/interviews/003220/index-2.phpオオルタイチさんの音楽性の形成において、山塚アイ氏の影響は非常に大きかったようですね。
ボアダムスから受けた刺激を自身の音楽にどう反映させていったのか、興味深いです。
音楽制作の道へ足を踏み入れるきっかけとなったのは、独学で打ち込み音楽を始めたオオルタイチ。
彼は、音楽的な知識にとらわれず、自身の感覚を頼りに世界観を構築する打ち込み音楽に魅了され、ソロ活動を開始しました。
大学時代の仲間が集まるクラブイベントへの出演を重ね、特にロケッツという場所での活動を通じて、Ove-NaXxやDODDODOといった個性的なアーティストとの出会いを経験しました。
その中で、インプロビゼーションを取り入れた音楽制作に没頭し、山塚アイ氏(ボアダムス)や大竹伸朗氏からの強い影響を受けました。
特に、ボアダムスの『チョコレート・シンセサイザー』を初めて聴いた時の衝撃は、彼の音楽観に決定的な影響を与えました。
山塚アイ氏の音楽表現における自由さ、確信、そして新鮮さは、オオルタイチの音楽制作に対する探究心を掻き立てました。
いや~、オオルタイチさんって、音楽の知識とか関係なく自分の感覚で音楽作っとるって、なんかカッコええやん!あたしもそういうの憧れるわ~!
破壊と創造:ボアダムスの誕生と衝撃
80年代、日本の音楽シーンを席巻したアヴァンギャルドバンドは?
BOREDOMS(ボアダムス)
ボアダムスは、1986年に結成されたアヴァンギャルド/ノイズロックバンド。
初期の破壊的なパフォーマンスから、多様な音楽性へと進化を遂げたボアダムスの軌跡を追っていきましょう。
公開日:2025/07/06

✅ ボアダムスは1986年に大阪で結成された、EYEを中心に活動するアヴァンギャルド/ノイズロックバンドで、ノイズ、サイケ、ミニマル、トライバルなど様々なジャンルを融合し、音楽シーンに大きな影響を与えた。
✅ 初期は破壊的なノイズパフォーマンスで注目を集め、その後サイケデリックでミニマルな音楽へと進化し、多くのプロジェクトを派生させながら、国内外で実験的な活動を展開。2007年と2008年には、多数のドラマーを動員する大規模パフォーマンスも行った。
✅ Animal Collective、Beck、Sonic Youthなどの海外アーティストや、GEZAN、非常階段など日本のアーティストに影響を与え、DIY精神、集団即興、アート的アプローチを重視するアーティストからもリスペクトされている。
さらに読む ⇒Artist-Roots(アーティスト ルーツ)出典/画像元: https://artist-roots.com/boredoms/ボアダムスの音楽は、既存の音楽ジャンルにとらわれない自由な発想が素晴らしいですね。
時代を超えて、多くのアーティストに影響を与え続けているのも納得です。
1980年代の日本のオルタナティブ音楽シーンは、ニューウェーブ、インダストリアル、ノイズ・ミュージックなどの流れを経て、独自の進化を遂げていました。
その中で、1986年に大阪で結成されたアヴァンギャルド/ノイズロックバンド、BOREDOMS(ボアダムス)は、その中心的な存在として、アンダーグラウンドシーンを席巻しました。
リーダーの山塚アイを中心に、ノイズ、サイケデリック、ミニマル、トライバルといった要素を融合させ、破壊的なノイズパフォーマンスからサイケデリックでミニマルな音楽へと進化を遂げました。
彼らの音楽は、まるで意味が破壊された廃墟から立ち上がる原始人の息吹を感じさせるものであり、遠迫憲英の虚構手記は、ボアダムスの音楽を通して精神世界の迷宮へと分け入る体験を記録しています。
ボアダムスは、過去の文脈から解放され、ドラッグの使用を通じて死に近づくような、80年代の過激な音楽シーンを体現していました。
ボアダムスの前身であるハナタラシは、ショベルカーでライブハウスを破壊したり、チェーンソーで自らを傷つけたりする過激なパフォーマンスで知られており、その過激さはボアダムスの音楽にも受け継がれています。
ボアダムスって、なんかめちゃくちゃカッコええな! 音楽もすごいけど、パフォーマンスもぶっ飛んどる! 俺もあんな風になりたいっちゃけど、無理やろな~
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ボアダムス、前衛とポップを融合した音楽!サイケ、ノイズ、ミニマル…唯一無二。山塚EYE率いる彼らの音楽は実験と進化を繰り返し、今もなお、多くのアーティストに影響を与え続けている。