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ウトロ地区とヘイトクライム、平和祈念館は何を伝えたかったのか?ウトロ平和祈念館が伝える歴史と未来への希望

京都・ウトロ地区。在日コリアンの苦難と希望の歴史を伝える場所。戦後の差別、土地問題、そして放火事件…様々な困難を乗り越え、平和祈念館が誕生。過去の記憶を刻み、未来へ繋ぐ。ヘイトクライムに抗い、多文化共生社会を目指すウトロの人々の、力強く温かい物語。

ウトロ地区とヘイトクライム、平和祈念館は何を伝えたかったのか?ウトロ平和祈念館が伝える歴史と未来への希望

📘 この記事で分かる事!

💡 ウトロ平和祈念館の開館と、ウトロ地区の歴史を伝える取り組み。

💡 土地問題、差別、ヘイトクライムなどの問題と、それらに対する人々の闘い。

💡 ウトロ地区の現在と未来への希望、そして平和への願い。

本日は、ウトロ地区の歴史や平和祈念館についてご紹介します。

ウトロ地区は、在日コリアンの方々が長く暮らしてきた場所であり、様々な困難を乗り越えてきました。

ウトロの始まりと未来への希望

ウトロ地区の歴史を変えた出来事は?

強制退去の危機と、それを乗り越えたこと。

ウトロ地区の始まりは、戦前の労働者集落でした。

土地問題や差別、放火事件など、様々な困難を経験しながらも、韓国政府や市民の支援を受け、未来へ向けて歩んでいます。

ウトロ「在日朝鮮人」集落、放火事件のりこえ歴史伝える 平和祈念館オープン
ウトロ「在日朝鮮人」集落、放火事件のりこえ歴史伝える 平和祈念館オープン

✅ 近鉄京都線・伊勢田駅近くのウトロ地区に、在日朝鮮人労働者の歴史を伝える「ウトロ平和祈念館」がオープンする。

✅ ウトロ地区は、戦前の京都飛行場建設のために集められた朝鮮人労働者たちの集落で、土地の所有権問題や差別、放火事件など様々な困難を経験してきた。

✅ 韓国政府の支援や市民運動を経て、現在は一部土地が韓国政府系の財団に所有され、市営住宅も建設されており、過去の歴史を未来に伝える活動が続いている。

さらに読む ⇒弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律相談事務所検索ポータル出典/画像元: https://www.bengo4.com/c_18/n_14417/

ウトロ地区の歴史は、本当に多くの苦難を乗り越えてきた歴史だと感じました。

過去の出来事を未来に伝える活動が、今も続いていることに感銘を受けました。

1940年代、京都府宇治市のウトロ地区は、日本政府の飛行場建設のために集められた在日朝鮮人労働者の集落として始まりました。

終戦後、彼らは帰国を諦め、自らの手で土地を開拓し、助け合いながら生活を営んできました。

しかし、戦後の差別と貧困の中で、民族教育を行い、生活インフラの整備を求めるなど、困難な状況にも立ち向かいました。

1986年には生活改善運動が始まり、1988年には上水道が敷設されましたが、土地の転売によって強制退去の危機に直面することになります。

それでも、地元住民や支援者の協力、国際的な勧告、韓国政府の支援などを受け、強制退去の危機を乗り越え、2000年代には韓国での支援募金や「ウトロ街づくり計画」が始動しました。

2022年5月には、ウトロの歴史を未来へ繋ぐため、ウトロ平和祈念館が開館し、多くの人々が訪れました。

えー、めっちゃ興味ある!なんか、教科書とかじゃ分からんような、生の声が聞けるって感じやん!行ってみたい!

土地問題と差別との闘い

ウトロ地区、何と差別の歴史?平和祈念館の役割は?

土地問題と差別。歴史を伝え、共生を促す。

ウトロ地区は、土地問題と差別に直面し、立ち退きを巡る闘いがありました。

平和祈念館は、その歴史を伝え、日韓相互理解と地域社会での共生を促す場として機能しています。

ウトロに生きる ウトロで出会う」 地域の歴史を伝える「ウトロ平和祈念館」開館 写真特集1/18

公開日:2022/05/03

ウトロに生きる ウトロで出会う」 地域の歴史を伝える「ウトロ平和祈念館」開館 写真特集1/18

✅ 京都府宇治市に、ウトロ地区の歴史を伝える「ウトロ平和祈念館」が開館した。

✅ 館内には、立ち退き問題や差別、貧困といったウトロの歴史を伝える展示があり、在日コリアン1世の金君子さんの部屋を再現したスペースなどもある。

✅ 昨年8月の放火で全半壊した建物跡地や、文化継承のための活動の様子も紹介され、地域住民がその歴史を次世代に伝えようとしている。

さらに読む ⇒ニュースサイト出典/画像元: https://mainichi.jp/graphs/20220430/mpj/00m/040/128000f/20220430mpj00m040110000p

土地問題や差別という、今もなお存在する問題と向き合いながら、平和祈念館を通して未来へ繋げようとする姿に、希望を感じました。

ウトロ地区は、土地問題と差別という二重の困難に長年直面してきました。

1980年代には土地の立ち退きを巡る訴訟が起こり、「不法占拠者」とされましたが、支援者たちは「地上げ反対!ウトロを守る会」を結成し、国際的な支援も受けました。

2007年末には日本政府も「ウトロ改善協議会」を発足させ、新たなまちづくりが始まりました。

ウトロ地区の歴史を伝える平和祈念館建設も計画され、2022年4月には、著者が初めてウトロを訪問し、平和祈念館の準備に追われる金秀煥氏と出会いました。

平和祈念館は、立ち退きを巡る闘いや在日コリアン1世の金君子さんの部屋の再現など、ウトロの歴史を伝える展示を行っており、日韓相互理解と地域社会での共生を促す場として機能しています。

いやー、マジで大変だったんだなーってしみじみ。でも、それを乗り越えて、今があるってとこが、なんかエモいっすね!

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ウトロ放火事件。ヘイトクライムの闇、差別の歴史を刻む。偏見と排外主義が生んだ悲劇。記憶を未来へ繋ぐ祈念館の活動。