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顔の表情研究の最前線!日本人と感情表現の不思議?日本人の感情表現における文化的特徴と、表情研究の最新情報

顔の表情は万国共通の言語!喜び、悲しみ…感情を伝える鍵を解き明かす研究。日本人65名を対象に、表情と言語の関係をAIで分析。エクマン理論とのずれから見えた、文化による表現の違いとは?微表情分析で嘘を見抜く技術も紹介。コミュニケーションの7割を占める表情を理解し、異文化コミュニケーションや詐欺対策に役立てよう!

顔の表情研究の最前線!日本人と感情表現の不思議?日本人の感情表現における文化的特徴と、表情研究の最新情報

📘 この記事で分かる事!

💡 エクマン博士の普遍的な表情理論と、日本人の感情表現の違いを比較。写真模倣と感情シナリオの違いを分析。

💡 微表情分析や、表情研究の世界的権威であるマツモト博士の研究を紹介。嘘を見抜く技術にも迫ります。

💡 今後の表情研究の展望と、産業応用への可能性を探ります。より深いコミュニケーションを目指して。

今回は、顔の表情研究から見えてくる、感情表現の普遍性と文化的な違いについて掘り下げていきます。

その中で、日本人の感情表現に焦点を当て、最新の研究結果をご紹介します。

顔の表情:普遍性と文化性

顔の表情、世界共通言語?感情伝達のカギは?

喜び、悲しみなど、普遍的な感情を伝達。

顔の表情は、非言語コミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たしています。

本章では、エクマン博士の普遍的な表情理論と、日本人の表情に関する研究を比較します。

日本人の表情がエクマンの理論とは異なることを実証 -世界で初めて日本人の基本6感情の表情を報告
日本人の表情がエクマンの理論とは異なることを実証 -世界で初めて日本人の基本6感情の表情を報告

✅ アメリカの心理学者ポール・エクマンが提唱した6つの基本的な感情(怒り、嫌悪、恐れ、幸福感、悲しみ、驚き)について、日本人の表情を調査した研究が実施された。

✅ 京都大学の研究グループは、日本人65人に対し、エクマンの理論に基づいた表情写真の模倣と、感情を表出するシナリオを用いた実験を行い、それぞれの表情の違いを比較した。

✅ その結果、ターゲット条件とシナリオ条件で作成された平均顔の表情には大きな違いが見られ、日本人の感情表現がエクマンの理論とは異なることが実証された。

さらに読む ⇒ アンドラ出典/画像元: https://andla.jp/wp/?p=10242

エクマン博士の理論と日本人の感情表現の違いを比較した研究は、非常に興味深いですね。

感情表現には、普遍的な側面と同時に、文化的な違いも存在するということを改めて認識しました。

顔の表情は、非言語コミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たしており、感情を伝えるための普遍的な手段として、文化的な差異も考慮されるべきです

古くはダーウィンの研究から始まり、エクマン博士の普遍的な表情理論は、喜び、悲しみ、怒り、驚きといった基本的な感情の表情に文化を超えた共通性があることを示唆しました。

一方で、エルフェンバインらの研究は、文化的な違いも存在することを示しています。

効果的な非言語コミュニケーションのためには、表情の認識能力を高め、感情表現の練習を行うことが重要です。

顔の表情は、国境を越えた共通言語としても機能し、異文化間コミュニケーションにおいても重要な役割を果たします。

えー、普通に考えたら顔の表情って世界共通やん? でも、そーでもないってことなん?なんか奥深いな!めっちゃ興味あるわ!

日本人の表情における実証的研究

日本人は感情表現、エクマン理論通り?シナリオと写真で何が違う?

写真模倣はOK、シナリオは喜びと驚き以外は異なりました。

本章では、日本人の表情に関する実証的研究に焦点を当て、エクマン博士の理論を検証します。

写真模倣と感情シナリオを用いた実験結果から、日本人の感情表現の特徴を明らかにします。

日本人の基本6感情の表情は「エクマン理論」に従うか? – 人工知能を用いて検証

公開日:2020/11/14

日本人の基本6感情の表情は「エクマン理論」に従うか? – 人工知能を用いて検証

✅ エクマン博士が提唱した普遍的な表情理論(怒り、嫌悪、恐怖、喜び、悲しみ、驚き)に対し、日本人の表情を実証的に調査した結果、写真模倣では理論通りの表情が示される一方、感情シナリオでは表情が異なり、理論が部分的にしか支持されないことが判明した。

✅ 65人の日本人を対象に、感情シナリオと写真模倣の2つの条件で基本6感情の表情を分析した結果、写真条件ではターゲット感情が強く表出されたが、シナリオ条件では喜びと驚き以外はターゲット以外の感情が強く表出された。

✅ FaceReaderというAIを用いた客観的な表情分析により、日本人が実際の場面で示す表情は、普遍的な表情理論とは異なる特徴を持つことが示唆され、今後の研究や産業への応用が期待される。

さらに読む ⇒academist (アカデミスト)出典/画像元: https://academist-cf.com/journal/?p=10185

写真模倣と感情シナリオでの表情の違いは、非常に興味深いですね。

日本人は、意識して表情を作ることは得意ですが、感情が伴うと、また違った表情になるということですね。

本研究では、日本人65名を対象に、基本6感情(怒り、嫌悪、恐怖、喜び、悲しみ、驚き)の表情を調査し、エクマン博士の理論を検証しました。

実験は、感情に対応するシナリオを読んで表情を表出する「シナリオ条件」と、典型的な表情写真を模倣する「写真条件」で行われました。

FaceReaderというAIソフトウェアを用いて表情を分析した結果、写真条件ではエクマン理論通りの表情が表出されましたが、シナリオ条件では喜びと驚き以外はターゲット感情が明確に表れず、表情パターンも異なりました。

この結果は、日本人が典型的な表情を模倣できるものの、実際の感情体験に基づく表情は異なる特徴を持つことを示唆しています。

本研究は、日本人の表情に関する世界初のデータであり、エクマン理論が部分的にしか支持されないことを示しました

この成果は国際学術誌に掲載され、今後の表情研究の発展に貢献することが期待されます。

なるほどねー。写真と感情で違うってことは、俺ももっと頑張れば、モテるってことっすか?(笑) 彼女作るために、表情筋鍛えよっかなー。

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表情分析の第一人者、マツモト博士の研究!微表情から真実を読み解く技術で、嘘を見破り、より深いコミュニケーションを。文化的な違いも考慮した、新たな表情研究の可能性とは?