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フランスを魅了する日本文化! ジャポニスムからサブカル、現代アートまで、その魅力を徹底解剖!日本文化への愛!フランスを席巻するジャポニスムの現在地

19世紀のジャポニスムから現代のアニメブームまで、フランスを魅了し続ける日本の魅力とは? 浮世絵、食文化、アニメ、そして『万引き家族』… フランス人の日本への深い関心を紐解き、その歴史的背景と現代の多様な関心の高まりを分析。インバウンド効果を高めるヒントがここに。

フランスを魅了する日本文化! ジャポニスムからサブカル、現代アートまで、その魅力を徹底解剖!日本文化への愛!フランスを席巻するジャポニスムの現在地

📘 この記事で分かる事!

💡 19世紀後半、浮世絵がパリ万博をきっかけにヨーロッパへ。印象派の画家たちに大きな影響を与えました。

💡 ジャポニスムは、日本の歴史、文化、芸術への関心を高め、フランスの芸術界に大きな影響を与えた。

💡 近年のサブカルチャーブーム、映画、多様な日本文化への関心の高まりは、インバウンドにも繋がっている。

今回は、フランスにおける日本文化への関心の高まりについて、様々な角度から見ていきましょう。

第一章ではジャポニスムの始まりについて解説します。

ジャポニスムの始まり

パリ万博で何が衝撃? ジャポニスム誕生のきっかけは?

日本の芸術品。特に浮世絵!

19世紀後半、日本美術はパリ万博を通じてフランスに紹介され、大きな衝撃を与えました。

特に浮世絵は、印象派の画家たちに多大な影響を与え、新たな芸術運動『ジャポニスム』が起こりました。

浮世絵の衝撃はモネやセザンヌへ…世界に影響を与えた゛ジャポニズム゛
浮世絵の衝撃はモネやセザンヌへ…世界に影響を与えた゛ジャポニズム゛

✅ 日本の浮世絵は、葛飾北斎や歌川広重などの作品を通じて、パリ万博をきっかけにヨーロッパに広まり、印象派の画家たちに大きな影響を与えた。

✅ モネの睡蓮やルノワールの作品に見られるように、浮世絵の構図やモチーフ、そして日本の文化が、西洋の画家たちの作品に取り入れられた。

✅ 日本でも黒田清輝や横山大観らが、印象派の影響を受けながら、独自の表現を追求し、日本洋画や日本画の新たなムーブメントを創出した。

さらに読む ⇒TOKYO MX+(プラス)出典/画像元: https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202108281150/detail/

浮世絵が西洋美術に与えた影響は非常に大きかったんですね。

モネの睡蓮とか、教科書で見た記憶があります。

日本文化へのリスペクトを感じます。

19世紀後半、日本が鎖国を終え、外交を活発化させたことで、パリ万国博覧会を通じて日本の芸術品がフランスで紹介されました。

特に浮世絵、和紙、漆器などが高い評価を得て、フランスの人々に衝撃を与えました。

この出来事をきっかけに、フランスでは日本美術に影響を受けた「ジャポニスム」が起こり、日本の歴史、宗教、文化、芸術、哲学への関心が高まりました。

このムーヴメントは、フランスの産業芸術界にも大きな影響を与え、モネやルノワールなどの印象派を含む、現在のフランス芸術の発展に繋がりました。

同時に、19世紀後半のジャポニスムは、明治維新後の日本の近代化を目指す姿勢と、フランスの芸術性の高い製品への需要が合致した結果でもありました。

えー、浮世絵ってそんなにすごかったん?なんか難しそうやけど、すごいって言われたらちょっと興味湧いてきたわ!

歴史と文化への敬意

フランスで日本が愛される理由は?

深い歴史と文化への尊敬、製品への信頼、そして親日家!

フランスにおける日本への関心は、美術にとどまらず、歴史と文化への深い敬意に基づいています。

親日家であるシラク元大統領の存在も、この傾向を強めました。

「日本」と「大相撲」を愛しフランスに愛されたシラク元大統領:軍司泰史
「日本」と「大相撲」を愛しフランスに愛されたシラク元大統領:軍司泰史

✅ フランスのジャック・シラク元大統領が死去し、享年86であった。

✅ シラク氏は大相撲を愛し、40回以上訪日するほどの熱狂的な日本ファンであった。

✅ シラク氏の大統領在任期間中(1995~2007年)に、日本とフランスの関係は格段に深まった。

さらに読む ⇒新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト出典/画像元: https://www.fsight.jp/articles/-/45920

フランスの人々が、日本の歴史や文化を尊重しているのは素晴らしいですね。

シラク元大統領のような方がいたことも大きいでしょう。

フランスにおける日本への関心は、単なる美術的な影響に留まらず、歴史と文化を重んじるフランスの文化的背景とも深く関連しています

フランス人は日本を「フランスと同じくらい深い歴史と文化を持つ国」として尊敬し、日本製品への高い信用度も、日本への好印象に繋がっています。

親日家として知られるシラク元大統領のような、日本への深い知識と文化理解を持つフランス人の存在も、日本への関心を高める要因の一つです。

ロラン・バルトの著書『表徴の帝国』は、西洋とは異なる日本の文化に対する考察を示し、外国人からの日本理解を深めるヒントを与えています。

また、現在開催中の「ジャポニスム2018」展は、日本美術がフランスの芸術に与えた影響を多角的に検証し、時代を超えた日仏の交流を浮き彫りにしています。

この展示は、自然、時間、動き、革新、発見者の5つのテーマで構成され、日本の美術品だけでなく、それらに影響を受けたフランス人アーティストの作品も展示されています。

おー、シラク元大統領って、そんなに日本好きやったと?なんか、ちょーすごい人みたいやん!俺も見習わんば。

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