【東芝】東芝の無能な"社長"たちによる悲劇の連鎖

東芝の悲劇を紡いだ本書は、怪物と化した歴代トップたちの「人災」を描いている。

元広報室長は、模倣の西室、無能の岡村、野望の西田、無謀の佐々木といった形容詞で歴代トップを評価している。

東芝の歴代社長の中で、唯一社会から尊敬されたのは故土光敏一氏でした。

彼は東芝の一時的な建て直しに成功しましたが、最終的には社内の問題が会社を滅ぼす結果となりました。

この記事は東芝の社長についての情報を提供しています。

東芝の社長は西田さん、佐々木さん、田中さんの3人でした。

彼らは東芝の未来を考えて頑張り、特に室町さんや綱川さんは不適切会計が発覚した後も責任ある立場についていました。

しかし、田中さんの時に不適切会計が発覚し、社長の任期は4年スパンという内部の決まりも消えました。

東芝は震災後も原発事業に注力し、大きな収益を上げていました。

本書は名門企業の崩壊と関係者の責任についての暴露本です。

著者は東芝の崩壊を人災と表現し、会計士や弁護士、社外取締役、規制当局の欺瞞を暴きます。

また、本書は独裁者の野心と組織の規律の両立の難しさを問いかけています。

組織人にとっては必読の一冊です。

東芝の経営陣は、粉飾すべき本当の数字を知らなかった。

東芝の子会社であるウェスチングハウスは、アメリカで4基の原発の工事を進めている。

東芝の西室社長は、東芝の栄華を築くために革新的な経営手法を取り入れました。

しかし、彼はソニーの出井社長との競争心を露わにし、「東芝の社長で終わらない」と漏らしました。

また、彼は経団連会長になることを望んでいるとも述べています。

一方、役員時代の西田は公然と社長になりたいと言っています。

東芝の社風は穏やかであり、役員たちは自我や嫉妬心、上昇志向に翻弄されている。

トップ人事のミスは取り返しがつかないと言われている。

東芝の過去の決算を見ると、白物家電事業は収益が赤字であり、東芝の収益を下げる赤字部門となっていました。

この事業は日本市場での売上が伸びず、海外での生産が必要であるため為替リスクも付きまとうなど、持続的な成長が難しい状況でした。

東芝の社長人事は歴代社長経験者の了承がないと難しいことが有名です。

また、東芝の前社長である西室さんは東芝の社長の任期が終わると東証の社長、日本郵政の社長まで務め、現在は東芝の名誉顧問でもあります。

東芝の企業体質には問題があり、絶対身分制や部下が上司に意見を言えないという風潮があったため、無能と言われた3社長が行った決定もあったのかもしれません。

2015年の不適切会計事件の際にも西室さんの意思が反映され、新たな経営体制の発表時にも西室さんの要請が強くあったと言われています。

東芝の社長人事や経営体制には問題があり、企業風土の改善が求められています。

東芝は2月14日に予定されていた四半期決算の発表を1カ月延期し、非公式の「業績見通し」を記者会見で発表した。

それによると原子力事業の減損は7125億円にのぼり、株主資本は1912億円の債務超過になっているという。

東芝が原発工事の特殊な契約を理解していなかったため、原発工事は2年以上遅れた。

福島第一原発事故後、アメリカでも安全規制が強化されたため、工期が延びたと推定される。

老舗大企業の倒産により、若者たちの価値観が変わってきている。

企業が人の価値を決めるのではなく、AIロボットが人間の価値や投資先の最適化を決める時代となったからだ。

東芝経営者は半導体を売ろうとしているが、優秀な技術者がいないため、中身のない売り物となるのも時間の問題であり、東芝株は電子ゴミとなりつつある。

これらの問題は経営層というヨイショ倶楽部が元凶である。

東芝は連結売上高を超える柱となる事業への投資を選択と集中の方針のもとで行っています。

しかし、多案件や大規模な建築を絡めた案件の見積りは当てにならないことがあります。

東京五輪の予算も最初は3000億円と言われていましたが、いつの間にか2兆円になってしまいました。

経営者の知恵だけでは起きてしまうこともあります。

また、原発事業に手を出したことについても疑問の声があります。

東芝の原子力事業は震災のあった2009年から2010年以降も約6000億円の売上高をあげており、大企業レベルの規模である。

その売上高はキューピーやフジテレビと同程度であり、東芝の原子力事業の規模の大きさが伺える。

また、この事業の手を引くという選択肢は現実的にあり得ず、多くの雇用が関わっているため、リストラだけでなく下請けや孫請けの連鎖倒産も懸念される。

さらに、東芝の社長を3代も続ける無能と言われるような人物がいることについて、その企業風土や経営者の選任に問題があるのではないかと疑問が投げかけられている。

マスコミにとって今の東芝は「カネの成る木」である。

大企業経営はカースト制による階級があり、勝ち馬に乗ればバカでも出世可能な社会であるが、ここ数年で大企業経営者はバカが会社をつぶす原因とし投資も人物本位と変革される時代となった。