韓国映画「セウォル号の真実」――航路の記録データねつ造を描いたドキュメンタリー

セウォル号沈没事故は、2014年4月16日に大韓民国の大型旅客船「セウォル（世越）」が全羅南道珍島郡の観梅島沖海上で転覆・沈没した事故である。

海洋警察の警備艇が到着した時刻は、4月16日の午前9時30分頃。

この時すでにセウォル号は左舷側に45度ほど傾いていたとされている。

セウォル号の傾きは62度ほどになり、最終的には108.1度に傾いて沈没した。

救援の到着を知った船内の生徒達は、海洋警察の到着や、待機をもとめるアナウンスが流れている事などをメッセージで船外に送っていた。

映画「幽霊船」の製作者であるキム・オジュン氏は、「『記憶』の代わりに『記録』を作ろうと思った」と語っている。

彼は韓国で人気の言論人であり、映画「その日、海」の製作者でもある。

この映画では感情を排し、科学的な分析を重視している。

また、セウォル号事故に関しては未解決の疑問点が多く指摘されており、キム・ジヨン監督やキム・オジュン氏は、映画「幽霊船」で指摘したデータねつ造について検察の捜査を呼びかけている。

一方、日本では今年公開予定の映画「君の誕生日」ではセウォル号事故の遺族が描かれる予定である。

韓国ではセウォル号事故に関する映画が多数制作されており、特に有名な作品としてドキュメンタリー映画『ダイビング・ベル セウォル号の真実』が挙げられます。

この映画は2014年の釜山国際映画祭で上映される予定でしたが、上映反対運動が発生しました。

セウォル号沈没事故の真相については、パク・クネ前政権による政府からの発表が二転、三転していた。

しかし、最終的には操舵ミスによる急激な方向転換で荷崩れが発生し、バランスを崩したことが転覆に繋がったとされている。

この事故から5年後の2019年4月に公開された映画が興行ランキングでNo.1となり、ドヨンが最優秀女優賞を受賞している。

セウォル号の沈没の最大要因は、過積載とバラスト水の操作と考えられる。

船員の過失や不適切な避難誘導も指摘されている。

また、船舶の改造も原因として挙げられている。

セウォル号は1994年に日本で建造され、鹿児島県のマルエーフェリーが運行していたが、後に韓国の清海鎮海運に売却された。

清海鎮海運は、マルエフェリーを改造して「セウォル」というクルーズ船にしました。

改造内容は、最上階部分船体後方に客室を増設したり、船首右舷側の貨物用ランプウェイを取り外すなどでした。

これにより、定員数は804人から921人に、総トン数は6,825トンに増加しました。

この改造により、清海鎮海運は「韓国最大のクルーズ船」として宣伝しました。

また、2013年3月15日より「セウォル」として仁川-済州間の定期運行を開始し、定員を活かして団体旅行にも利用されていました。

セウォル号の船体の増改築工事により、重心が上昇し、復原性を確保するために積載量を減らし、バラスト水を増やす必要があった。

しかし、船会社は過積載を続け、不当な利益を得ていたことが報じられている。

韓国のセウォル号沈没事故から6年を迎えた先月、ドキュメンタリー映画「幽霊船」が公開されました。

この映画は、セウォル号の沈没原因を推測する内容のドキュメンタリー映画「あの日、海」のスピンオフとして製作されました。

観客数２万人を超えるヒットを記録し、注目を集めています。

韓国政府の発表は二転三転し、報道と現場の状況が乖離していた。

政府の報道への介入が明らかになっており、政府は何を隠そうとしたのかは分からない。

家族らは政府やメディアに対する不信感を募らせ、事故当時はほとんど話を聞くことができなかった。

映画「君の誕生日」は、事故当時ほとんど報道されなかった家族らの思いを伝えてくれる作品であり、家族の嗚咽に触れることで救われた気がした。

セウォル号の改造による重心の移動が事故の原因となった可能性が指摘されている。

韓国船級協会の規定には合致しているが、船体下部のランプウェイの取り外しや船体上後部への客室の増設などの改造により、重心位置が高く後部に移動し、バランスを取るのが難しくなったという指摘がある。

しかし、捜査当局はあらゆる可能性を含めて捜査するとしている。

また、改造を行った会社は大型旅客船の改装の実績がなく、改造後の検証も不十分だったと指摘されている。

さらに、船舶に関する規制緩和が行われたことも事故に影響した可能性があるとされている。