ASEAN諸国の存在感が増す「グローバルサウス」の変化

こんにちは、遠藤と申します。今回はASEAN諸国の存在感が増す「グローバルサウス」の変化についてお伝えします。
グローバルサウスの定義とは?

グローバルサウスは主に新興国・発展途上国・第三世界と同様の意味で用いられる。
グローバルサウス(Global south)について明確な定義はないが、主に新興国・発展途上国・第三世界と同様の意味で用いられることが多い。南北問題とも言われるように、新興国や発展途上国の多くが南半球に位置することに由来してグローバルサウスと呼ばれており、アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの新興国・途上国などが当てはまる。 詳しくみる ⇒ 参照元: グローバルサウスとは・意味
グローバルサウスの台頭の理由

グローバルサウスの経済規模が増加しているためです。
世界経済の分断が進んでいる中、中立を維持することが経済的な利益をもたらす構造が生じており、グローバルサウスの国々がその恩恵を受けている。また、対立する陣営がグローバルサウスの国々を引き入れようと支援や協力を申し出ていることも、彼らが注目を浴びる原因となっている。グローバルサウスの経済規模は増加しており、先進国のシェアは低下している一方で、中国やG77のシェアが増加している。 詳しくみる ⇒ 参照元: (グローバルサウスと世界)第1回 グローバルサウスの経済的影...
中国からASEANへの輸出が急伸した理由

中国からASEANへの輸出が急伸した理由は、中国から米国へ直接輸出する代わりに、中国から一度ASEANに輸出し、付加価値を伴う生産工程を経てから米国に再度輸出するという動きが発生しているためです。
米中貿易戦争の影響で中国から米国への輸出が伸び悩んでいる一方、ASEANから米国への輸出が急増している。これは、中国からASEANへの輸出も急増していることを示しており、中国から米国への輸出が直接的に行われる代わりに、中国からASEANに輸出し、付加価値を伴う生産工程を経てから米国に再度輸出するという動きが増えていることを意味している。この動きにより、ASEANの輸出が急増している。 詳しくみる ⇒ 参照元: (グローバルサウスと世界)第1回 グローバルサウスの経済的影...
中国からASEANへの輸出が急伸する理由

中国からASEANへの輸出が急伸している理由は、中国から米国へ直接輸出する代わりに、中国から一度ASEANに輸出し、付加価値を伴う生産工程を経てから米国に再度輸出する動きが発生しているためです。
米中貿易戦争が始まって以降、中国から米国への輸出は伸び悩んでいる。一方、ASEANから米国への輸出が急伸している。ベトナムは2021年の数値が2017年の2倍以上となり、カンボジアは3倍近くになっている。貿易データからは、同じ時期に中国からASEANへの輸出も急伸したことが示されている。これは、中国から米国へ直接輸出するかわりに、中国から一度ASEANに輸出し、付加価値を伴う生産工程を経てから米国に再度輸出するという動きが発生していることを示している。 詳しくみる ⇒ 参照元: (グローバルサウスと世界)第1回 グローバルサウスの経済的影...
グローバルサウスの経済規模の将来的な変化

グローバルサウスの経済規模は将来的に拡大する可能性がある。
グローバルサウスの経済規模はG7や中国と並び立つレベルになるとも考えられている。しかし、実際には中国やG77ともに経済規模が拡大しないかもしれない。ただし、G77の人口シェアは全世界の58.9%を占めており、将来にわたって経済的な存在感が増すというシナリオは不自然ではない。 詳しくみる ⇒ 参照元: (グローバルサウスと世界)第1回 グローバルサウスの経済的影...
ソニーグループのデカップリングの事例

ソニーグループは中国からタイにカメラ生産を移管した。
2023年1月、ソニーグループが日米欧向けのカメラ生産を中国からタイに移管したことが報道された。これは企業の行動としての「デカップリング」の事例のひとつであると指摘されている。 詳しくみる ⇒ 参照元: (グローバルサウスと世界)第1回 グローバルサウスの経済的影...
グローバルサウスの国々について

グローバルサウスは経済的にも政治的にも国際社会の中で無視できない存在となっている。
ウクライナ情勢をめぐって国際社会の分断が深まる中、グローバルサウスへの注目が高まっている。グローバルサウスは経済的にも政治的にも国際社会の中で無視できない存在となっており、名目GDPの合計や人口の予測などからもその存在感が示されている。また、ウクライナ危機への対応でもグローバルサウスが存在感を示している。 詳しくみる ⇒ 参照元: ウクライナ危機で存在感増す「グローバルサウス」①変わる国際秩...
グローバルサウスへの進出における民間企業の課題

「製品・サービスのローカライズ(現地化)失敗」や「現地情報の不足」などが挙げられる。
グローバルサウスへの進出は民間企業にとってハードルも高い。指摘されることが多い課題は、「製品・サービスのローカライズ(現地化)失敗」や「現地情報の不足」などが挙げられる。企業は、グローバルサウスを単なる「市場」や「生産拠点」と見なすのではなく、「パートナー」として見る発想の転換が必要だろう。 詳しくみる ⇒ 参照元: ウクライナ危機で存在感増す「グローバルサウス」②
プラスチックごみの輸出先

プラスチックごみは主に中国などのアジア諸国に輸出されてきた。
世界全体で見ると、絶対的貧困の人口は、1990年の18億4,100万人から、2013年の7億6,600万人と大幅に減っている。しかし、依然として厳しい状況下で生活している人がいることを忘れてはならない。環境問題先進国の人が捨てるプラスチックごみは、その多くが途上国へ輸出されている。日本では、街中のごみ箱に捨てられているペットボトルなどの汚れたプラスチックは、リサイクルするには人件費が高いことから、これまで主に中国などのアジア諸国に輸出されてきた。 詳しくみる ⇒ 参照元: グローバルサウスとは・意味
ASEAN諸国の存在感が増す「グローバルサウス」の変化により、世界のバランスが変わりつつあります。今後も注目が集まることでしょう。