船頭多くして船山に登るの意味とは！！語源や類語も（例文つき）

「船頭多くして船山に登る」ということわざは、多くの人が関与すると問題が複雑になり、進展が遅くなることを意味します。

このことわざは、船頭さんが多いほど船が山に登ることができないというイメージから生まれています。

日常生活でも、多くの人が関与すると意思決定が難しくなったり、進捗が遅れたりすることがあります。

このことわざを使って、人々に問題解決や意思決定の際には適切な人数で行うことの重要性を伝えることができます。

また、このことわざの類義語としては「料理が多すぎて食べきれない」という意味の「皿が多いと食べきれない」ということわざがあります。

対義語としては「一人で頑張る」という意味の「船頭一人で船山に登る」ということわざがあります。

「船頭多くして船山に登る」の意味や例文、類語や対義語をみてきました。

普段の日常生活や人との付き合い、社会人としての業務上で、たまに目にしたり、経験する事のある状況ではないでしょうか。

「船頭多くして船山に上る」という言葉は、多くの人を集めることで大きな成果を得ることを意味します。

この言葉は、社会に出てから実感することが多くなるかもしれません。

以下では、この言葉の意味や使い方、例文、類義語について詳しく解説していきます。

船頭多くして船山に上るとは、多くの人が指導者になることで、結果的に何も進展しないことを意味します。

この表現は、プロジェクトなどの集団活動において、メンバーが皆自分の意見を主張しすぎて、結局何も成し遂げられない状況を指して使われることがあります。

また、中国では「大工が多すぎると歪んだ家が建つ」という言葉で同じような意味を表現しています。

船頭多くして船山に上るという諺は、船頭が多すぎると統一がとれず、目指すところと全く違う方向に進んでしまったり、とんでもない方向に進んでしまったりすることを意味します。

船乗りを指揮する船頭が何人もいると、めいめいが勝手に命令をしたりするので、目的地どころか山にまで登ってしまうかもしれないとの戒めで使われます。

「船頭多くして船山に上る」ということわざは、指図する人が多すぎると、方針が統一できずに、物事がうまく運ばないことを表しています。

船頭は船長のことを指し、船山に上るとは成功することを意味しています。

このことわざは、組織やチームの中で指導者が多すぎると、意思決定が難しくなり、効率的な活動ができなくなることを警告しています。

船頭さんの順路や指示が異なるため、船の漕ぎ手さん達はどの船頭さんの指図に従えば良いのか迷ってしまう。

その結果、船の進み方は右往左往し、船はあらぬ方向に進んでしまう。

優秀な人材をたくさん集めても、「船頭多くして船山に登る」になってしまってはうまくいくものもうまくいきません。

優秀な人材を多く集めて「船頭多くして船山に登る」な状態になるくらいなら、みんなで少しずつの知識を出し合い協力しあったほうが、大きな事を成し遂げる力を生み出す事もあります。

社会人として、もし自分がライバル達と一緒に舵を取る側に立った時、「船頭多くして船山に登る」ような状況にならないように、自分自身や物事を客観的に見る目を養っておくことも重要な事かもしれません。

船頭多くして船山に上るにならぬ様にみんなで協力する必要があるということは、優秀な人が集まってもうまくいかない可能性があるということを示しています。

例えば、サッカー日本代表が全員本田だったとしても、船頭多くして船山に上ることはできないでしょう。

優秀な人が集まっても、チームワークが悪ければ目標を達成することは難しいです。

そのため、チーム全体で協力し、一丸となって目標に向かって取り組む必要があります。

船頭多くして船山に上るとは、多くのリーダーがいる場合に意思決定が難しくなり、プロジェクトの進行が遅れる可能性があることを指します。

スティーブ・ジョブズが10人いるプロジェクトは、多くの優秀な人材が集まっているため、船頭多くして船山に上る可能性があります。

しかし、このような状況では、ビジョンの違いや意見の対立が生じることもあり、注意が必要です。

船頭のそら急ぎとは、船頭が客を急がせるが船は出さないことのたとえです。

船頭がまだ出航しないのに無理に仕事をつくっているようで、嫌な響きも感じてしまいます。

この諺は、役職者をつくり過ぎていくと、自ら自分達の役割をつくっていこうという人達が出てきて、複雑怪奇な余計な仕組みをつくってしまう恐れがあることを示しています。

また、日本の官公庁や政府の中でもこの様な体質によって、立場や組織を守ることに注力してしまうような無駄が出ているようにも見えてしまいます。

重い机を4人で持ち上げて狭いドアから外に出す実験で、上手なAさんの得点はほとんど下がらなかった。

一方で、Aさんより下手な他のメンバーの得点は上がり、全体としての平均点は、メンバーの数が増えるほど高くなった。

メンバーの技量が不ぞろいでも、各人の平均点はメンバーの数が増えるほど上がるのだ。

「船頭多くして船山に上る」という表現は、船頭が多いことで船が山に登るような勢いを持つという意味ではなく、むしろ船頭が多ければ多いほど船が進まなくなるという意味です。

この表現は、逆説的な意味を持ち、人々が協力しないことで逆効果になることを指しています。

東京工業大学の研究によると、複数のメンバーが共同で作業を行うと、参加人数が多い方が作業の出来が良くなることが分かった。

上手な人の出来は悪くならず、下手な人の出来はよくなるため、各メンバーの平均的な出来が向上する。