大規模山火事だーー!まだ歩く事もできない9匹の我が子を守る為に、母犬がとった驚愕の行動に世界中が感動!

あなたの家が火事になってしまい、逃げ場のない状況に追い込まれたらどうしますか?
大切な家族を守る為、冷静に適切な対処が出来るという方は少ないと思います。
今回は、大規模な山火事により窮地に立たされた親犬が、驚愕の方法で自分の子供を守り切ったという本当にあった話をご紹介します。
2015年3月13日。
チリ・ブエノスアイレス地域のバルパライソ周辺で発生した大規模な山火事では、500棟余りもの住宅が全焼しました。
この山火事により7000人以上が避難しましたが、被害にあったのは人間だけではありません。
山に住むリスや鹿など多くの野生動物も山火事の犠牲に。
生後2週間ほどの9匹の子犬と親犬も、この山火事に巻き込まれた被害者。
しかし、この犬の親子は人々がビックリするような方法で奇跡的に生還を遂げたのです。
一体母犬は、まだしっかりと歩く事もできない子犬達を救う為にどのような方法をとったのでしょうか?
火事が落ち着いて彼らが発見された場所は、なんと焼けた瓦礫山の下にある土の中。
母犬はとっさの判断で襲ってくる炎の中必死に穴を掘り続け、その穴の中に子犬たちを避難させたのでした。
土に埋められた子犬たちの上には、燃え尽きた沢山の瓦礫の山。
さぞかし怖い思いをしたことでしょう。
母犬を呼び続ける子犬達の声に、通りかかった火災現場の救助隊が偶然気付きます。
彼らが瓦礫を掘り進め、9匹の子犬は怪我もなく無事に救出されたのです。
その後、親犬も無事見つかり、9匹の子犬と親犬は再開を果たす事ができました。
火事場の馬鹿力とは良く言ったものです。
私達人間もこの野良犬のとっさの判断力には頭が上がりませんね。
大規模な山火事という暗い出来事の中起こった子犬達の奇跡は、多くの人々の気持ちを明るくしました。
今回、奇跡的な生還を遂げた親犬と9匹の子犬は、もともと山火事があった山に住む野良犬でしたが、これがきっかけで里親になりたいという人が殺到。
もちろん、かわいい子犬だけでなく子犬を守るため素晴らしい行動をした母犬の里親になりたいという人も沢山。
正式に里親が決まるまでは、動物保護施設で家族全員幸せに過ごしています。
この母犬は、「毛並みがブラックであること」「幸運の持ち主であること」から、ブラッキーと命名されたそうです。
とても素敵な名前ですね♪
チリの山火事から子犬を救った野良犬のほかにも、世界には自分の子供を命がけで守りきった犬や猫が沢山いらっしゃいます。
5匹の子猫を助けるため、重度の火傷を負いながら何度も燃え盛る家の中に戻った親猫。
火事の家に何度も入り、安全と思われる消防車に1匹づつ咥えて運び込む親犬。
かけがえのない我が子の命を守るために、自分の身を犠牲にする動物達、感動せずにはいられません。
まさに、「母はつよし!」ですね。
この記事を作成するにあたり、BBC News (World) を参考にさせていただきました。