出雲大社と皇室の結婚についての興味深い事実

10月2日には結婚を皇室の先祖と神々に報告するため、賢所皇霊殿神殿に謁するの儀が行われ、さらに10月5日に千家家の死者が典子女王を迎えに行く入第の儀が行われ、その後に出雲大社で結婚式が執り行われた。

婚約内定から結婚式まで4ヵ月半というのは、一般的に考えてもそれほど珍しい期間ではない。

女性皇族が皇室を抜ける際は一時金が渡されることになるが、千家典子さんに渡された一時金は1億675万円だった。

結婚式で千家典子さまは、2つのお衣装を見せてくれた。

出雲大社参道では、黄色地に紅の向鸚鵡丸文と萌黄の植物文を散らした袿に紫色の袴というお姿であったが、拝殿内では赤い小袿と紫色の長袴という衣装に着替えられた。

参道を歩くときには一般的な長さの袴を着用し、拝殿内であれば長袴をひきずって歩いても汚れないという配慮から長袴に着替えたのだろう。

千家典子さまと千家国麿さんは、結婚後出雲大社に隣接した土地に立派な一軒家を建てて新婚生活をスタートさせた。

2014年10月5日に出雲大社で結婚式を挙げたお二人は、出雲大社の宮司は通常の神社の神主とは異なり、天皇から認められた「出雲国造」の官職を継承する者だけが務めることができること、そして出雲大社の本殿には出雲国造家の者しか入ることができないという厳格なしきたりが守られていることが明らかになった。