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「女の子を逆さ吊りにしたい」 “未来の緊縛”ロープアートの世界とは

「女の子を逆さ吊りにしたい」 “未来の緊縛”ロープアートの世界とは

ロープアートの世界

https://www.instagram.com/p/BNBZYwDBZDZ/?tagged=ロープアート
皆さんは、ロープアートを知っていますか?
1月15日まで東京のアメージング企画展で行われたのがまさにこのロープアートの写真展。
ロープアートとは?その魅力とはなんなのでしょうか?

ロープアーティスト


今回の写真展を開いたのは、ロープアーティストのDaiさん。
実は2年前までは普通の会社員だったというから驚きです。
ミュージカルのピーターパンをみて、

「女の子を宙に浮かせたいな。逆さ吊りにしたいなと思った」

のだと言います。
ちょっと変態チックに聞こえますが、実際の作品を見ればその気持ちが変わるかも。
その作品がこちらです。

エロス・・・

https://www.instagram.com/p/BPAeeCcAr1q/?tagged=ロープアート
女性を縛るというと、エロいことのように思ってしまいますが、ロープアートでは相手を拘束するのではなく、あくまでロープで飾り付けるというスタンス出そう。
でも、基本的には緊縛と同じことをしているので、エロさは健在。

エロさの中にもポップさを

https://www.instagram.com/p/BPH0ARvB7Qd/?tagged=ロープアート
Daiさんのロープアートで使われるのは普通のロープではなく、カラフルな蛍光ロープ。
そのため、カラフルでポップな雰囲気があります。
ブラックライトあてるとロープだけが光るという演出もウケている理由の一つ。

ロープアートだけでなく

https://www.instagram.com/p/BNULj8mgG5M/?tagged=ロープアート

ロープアートの元、であると言っても良い、緊縛(きんばく)。
もともとは帯などを使ってひとを縛り、拘束するためのものでした
ただし、近年緊縛は海外でもその認知を広げていて、日本初のエロティック・アートとして有名になりつつあります。

ロープアーティスト

https://www.instagram.com/p/BPWoerSh95f/?tagged=kinokohajime
緊縛師と呼ばれる、緊縛のプロの中でもカリスマ的存在として注目されているのが、「一鬼のこ」さん。
世界各地でワークショップやショーを行っています。

生花と緊縛


日本家屋にて「花札」をテーマに緊縛の撮影を行ったときには、華道家によって生けられた花と着物、そして緊縛のコントラストで見事な作品を作り上げました。
ロープと花の組み合わせについて一さんはこう語っています。

「花は女性であり、そのバランスはロープの見せ方と通じるものがある」

緊縛の魅力とは?

「日本人は永遠の美よりも、四季など終わりのあるものに美しさを見いだす。縛ってもほどかれてしまう縄に感じる美しさも、非常に日本的。また緊縛の精神を突き詰めていくと、禅の心にまでつながっていくとも言われている」

なるほど。アートとしての緊縛の奥は深そう。

縄のかけ方は・・?


そんな一さんは、縄のかけ方についてどのように学んだのでしょうか?

「緊縛のルーツとなったと言われる江戸時代の捕縄術(Hojojutsu)に関しては、最後の忍者と呼ばれる藤田西湖(Seiko Fujita)や武道家の水越ひろ(Hiro Mizukoshi)の文献などから知識を得た。それらによると各藩がそれぞれの流派を抱え、罪人の身分によって縛り方や縄の数を変えていたようだ」

さらに、長時間縛っていても神経を圧迫しないように気を使っているとも言います。

Daiさんとの違い

https://www.instagram.com/p/BNULmcoA-1W/?tagged=ロープアート
Daiさんと一さんの違いは、この一さんのコメントでわかるのではないかと思います。

「縄はデコレーションではない。相手が求める場所やタイミングを感じ取りながら無心で縛ると、その人らしい美しいラインが出来上がる」

蛍光ロープを使ってエンターテイメント性を高めているDaiさんと、より繊細な魅力を求めている一さん。
それぞれ方向性は違いますが、ロープアート、奥が深くておもしろそうです。

いかがでしたか?

https://www.instagram.com/p/BPDV_jagsc8/?tagged=ロープアート
あなたの知らないロープアートの世界をご紹介しましたが、いかがでしたか?
蛍光ロープで女性を吊るしたり、華道家とコラボしたり、結構おもしろそうな世界だと思いませんか?